キャンディの宿の娘さんと「宗教」について熱く語り合う。笑




キャンディでは、「Lake Round Residence」という宿に宿泊した。

本当は、「Mcleod-Inn」という宿に泊まる予定だったのだが、スリランカの正月期間 (4/11-4/12) だったため、休みだったのだ。

最終的に、僕が泊まったこのレジデンスは、1階が、その人たちの家になっていて、その上の階の部屋が、宿泊用に貸し出されてる感じだった。

なので、お金の支払いとか、なんかオーナーの人と話したいときは、1階にピンポンして、中に入れてもらうという流れ。

部屋の中に入ると、すぐリビングがあり、支払いなどは、そこでする。

僕は、一泊だけの予約だったので、

次の日に、何時頃宿を出発するのか」を伝えるのと、「ヌワラエリア行きの電車の情報」を聞くため、夜の21時過ぎに、オーナーの元へ話しに行くことにした。

ヌワラエリヤ行きの電車情報を教えてもらう。

1階にピンポンして、中に入れてもらうと、ちょうど娘さんが、夜飯を食べていた。笑

オーナーは、男の人なのだが、その人は別の仕事で出かけていて、不在。

代わりに、奥さんが宿泊者の対応をしていた。

チェックインの時にも、一度対面して話を交わしてるのだが、奥さんは、僕を台湾人だと思っていたようで、

日本人だと今さっき知り、「私の妹が日本に行ったことあって、…。」みたいな雑談をしてきた。

その後、明日の予定の話になって、電車のこと (キャンディからヌワラエリヤへ) を聞くと、

私よりもオーナー (夫) の方が詳しいから。」と言って、わざわざ電話してくれ、僕とオーナーが直接話す。という流れになった。

「俺、英語全然よくわからんがな。」と思っていると、突然、オーナーと通話中になってる携帯を渡された。笑

心の準備をする間も無く、オーナーと僕の会話が始まる。

因みに、僕の次の日の計画は、

①キャンディ駅からハットン駅に行き、そこからバスで、ナラタニアという場所へ。
②そこで時間を潰し、夜中からスリーパーダを登って、御来光を見た後に下山。
③またハットン駅まで戻り、午前中の電車で、ヌワラエリヤまで行く。

という感じ。

だが、オーナーの話によると、

キャンディ駅からヌワラエリヤ方面の電車は、朝の「8時47分」と「11時10分」の2本しかないと。さらに正月シーズンなので、1等車はなく、2等, 3等のみで、2番線に乗りなさい。だいたい4,5時間で着くよ。と言われた。

午前中の便しかなければ、「とりあえず一旦、ヌワラエリヤへ行き、明後日から泊まる予約をしてるヌワラエリヤの宿で前泊するか、荷物だけ置かせてもらうか考えよう。」というプランに変更した。

オーナーとの電話が終わり、奥さんに携帯を返そうとすると、

その携帯は娘さんのだったらしく、娘さんに渡して。と言われる。

リビングの隣のテーブルにいた娘さんに「ありがとう。」と伝え、携帯を返した。

娘さんと宗教について熱く語り合う!?

その日は、とても過酷なスケジュールだったし、次の日は、6時半までには起きないといけない。

なので、電車のことを聞いたら、すぐ寝ようと思ってた。

でも、娘さんに携帯を返した時に、今度は娘さんとの会話が始まった。

ー ここからは少し、対話形式で ー

娘さん : スリランカには、なんで来たの?

自分 : 野生動物と自然の写真を撮るためで、ジェフリーバワ建築とか、他にも、古代都市とか、スパイスにも興味があって、…。

自分 : キャンディに来るまでに、アヌラーダプラやポロンナルワも行ってきたんだ。日本も仏教国だけれど、スリランカの仏教と少し違うよね!?

娘さん : うんうん。

自分 : こっちはテーラワーダ (上座部仏教)だよね。日本は大乗仏教…。

娘さん : うんうん。そうだね。

*スリランカの人はみんな日本とスリランカの仏教の違いを知っている。*

ー ここから日本とスリランカの仏教の話へ ー

娘さん : あなたは、仏教徒なの?

自分 : 僕は、宗教に属していないんだ。うーん、なんて言ったらいいのかな。イエスもブッダも人として尊敬してるけど、崇拝したりはしない。

娘さん : コクコクと頷く。(私もよ!)

自分 : ブッダは、幸せに生きる方法を解いた人であって、神様というよりは、先生 (ティーチャ) みたいな存在だよね。お釈迦様の教えは、宗教というよりも、哲学に近いよね。

娘さん : そうそうそう!

2人の宗教に対する考え方が、なぜか一致して、大盛り上がり。笑

自分 : この家にも、仏陀のスタチュー (像) があるよね。

スリランカでは、仏教徒の家やバス、トュクトュクには、必ず、仏陀のスタチューが置いてある。

娘さん : うん、でも、私は拝んだりはしない。

彼女は、お父さんが仏教徒で、お母さんがクリスチャンらしい。

娘さん : 私は宗教を持ってないし、仏像を拝んでもしょうがないでしょ…。

娘さん : あっ、そういえば最近ちょうど、ブッダに関する本を読んでたの。

そう言って、彼女は、リビングのテーブルにあった2冊の本を見せてくれた。

娘さん : もう2冊とも読んだんだけど、私的には、「The Way to the Happiness of Peace」の方が、良かったというか、しっくり来るメッセージだったかな。

2人とも、ものすごいスピードで熱く語り合って、あっという間に、1時間が過ぎた。

だが、すごく濃い1時間で、俺はもうヘロヘロだ。笑

次の日は、6時起きで、電車で4-6時間かけて、ヌワラエリヤへ行き、夜はスリーパーダに登り、早朝の御来光を見る (つまり徹夜) という過酷なスケジュール。

お互いの会話が少し落ち着いたところで、もうお開きにすることに。

自分 : 明日も朝早いから、もう寝るわ。じゃ、良い話ができて良かった。ありがとう。

娘さん : こちらこそ話せて良かった。ありがとう。

娘さん : あっ、この2冊の本あげる。ブッダが書いた本ではないけれど、仏陀が説く幸せに生きる方法について書かれてて、面白いと思うわ。私はもうちゃんと読んだから。貰って行って。

自分 : ありがとう。じゃあね。Good Night!

娘さん : Good Night!

*他にも色んな話をしたのだが、ジェットコースターのような会話のキャッチボールだったので、全ては思い出せず、なので、その日のメモと特に印象的だった記憶を頼りに、会話を再現してます。*

まさか、ゲストハウスの娘さんと宗教の話をするとも思わなかったし、議論がこんなに白熱するとも思わなかった。

娘さんとの会話は、全部英語だったのだが、すごく楽しい会話ができて、面白かった。

でも、自分が伝えたいことを英語で表現するのが難しく、もっと英語の訓練をつまないとダメだなぁとも素直に感じた。

*因みに、娘さんは大学生で、僕よりも、2,3個年下だったと思う。*

最後に

スリランカを1人旅していると、「多くのスリランカ人が、仏陀 (ゴータマシッダールタ) のことを尊敬してる。」のを実感する。

日本人も、仏像を拝む人は多いけど、あんまり仏陀という人間を尊敬してるような印象は受けない。

スリランカ人の方が、仏陀への人としてのリスペクトを感じる。

そこが、上座部仏教と大乗仏教の1つの違いであるように思う。