スリランカの古都「キャンディ」。
コロンボが東京なら、キャンディは、京都のような存在だ。
ただ、正直言うと、
街はゴミだらけで、カラスも飛び交い、かなり汚い。
しかしその一方で、
夕焼けなど凄く綺麗で、美しさも兼ね備えるのが、キャンディの魅力だ。
キャンディ湖周辺の夕方は、幻想的で、うっとりするような景色。
だけど、日没後に歩くのは、おすすめ出来ない。
キャンディ湖周辺の日没後は、危険!?
スリランカは、治安の良い国。
スリランカという国は、基本的に、かなり治安の良い国だ。
夜に街を一人で歩いていても、全然危なくない。
2019年の4月にテロがあったから、危ない国だと思ってる人も多いかもしれないが、あれは、東日本大震災くらいレアな出来事だと捉えていい。
だが、スリランカで唯一といって良いほど、気をつけた方が良い場所もある。
それは、
『日没後のキャンディ湖周辺』だ。
日没後に、キャンディ湖沿いを歩き、「プチ詐欺」にあう!?
仏歯寺を観光し、街で夜飯を済まし、すっかり日の暮れたキャンディの街。
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宿までは、レストランから、歩いて15分くらいの距離だ。
僕は、旅の予算が、かなりギリギリだったこともあり、トュクトュクを利用するのをケチって、キャンディ湖沿いを歩いて帰っていると、ある男に話しかけられた。
ある男との出会い (僕の体験したエピソード)
スリランカ人のある男が、「日本人?」と、英語で話しかけてきた。
「まあ、そうだけど…。」みたいな返答をしながら、少し警戒をしつつ、宿の方角へ歩いて行くと、その人も同じ方角で、歩きながら少し会話をする。
会話の中で、彼は、「自分は日本人の友達がいて、日本人は良い人が多いよね。」と豪語する。
「キャンディでは、何かする予定はあるの?」と聞かれ、僕は、「明日、キャンディの市場に行こうと思ってる。」と答えた。
すると、「今は正月時期だから、明日から数日間市場が閉まっちゃうよ。」と言われた。
「えっ、そうなのか。まじか。どうしよう。」と思っていると、
「多分まだ今なら空いてるんじゃないかな。」と彼は話す。
「市場まで案内してあげるよ。」と言ってきた。
少し迷ったが、確かに正月期間だし、どうしても市場に一度は行きたかったので、ダメもとで市場へ行ってみることにした。
「なんで市場に行きたいの?」と聞かれ、「スパイスに興味あるから。」と答えたり、色々会話しながら歩いていると、すぐに市場へ着いた。
すると、市場の営業は終わっていた。
「空いてなかったか。まあ、しょうがない。じゃもう、帰ろう。」と思っていると、
「歩いて2,3分のところに、別の店があるからそこへ行こう。そこはまだ営業してる。」と言ってくる。
自分の関心は、キャンディの市場だったので、普通の街にあるような店に興味があったわけじゃなかった。
だが、一応帰る方角にあったので、行くことに。
そして、実際に行ってみると、ちゃっちいスパイスしか売ってなかった。
自分は全然欲しい商品がなかったが、スパイスや紅茶やTシャツの営業をしてくる。
正直、すごい欲しいわけじゃなかったけど、ここまで自分に色々やってきてくれたし、この紅茶だけ買うか。
ということで、
上の写真の紅茶を買った。
僕は、紅茶の相場が全然わからなくて、800Rsで購入。
で、宿に帰ろうとすると、
その男が、「お酒を奢ってくれ。」と言い始めた。
「ごめん、もう明日の朝も早いし、帰るわ。」と言うと、
今度は、「案内してあげたじゃん。タバコを一箱買ってくれ。」と言い始める。
この言葉を聞いて、ハッと気が付いた。
「この人とは関わらない方がいい。」
そして、きっと、「さっきの紅茶も、通常よりも高い値段で、僕に買わせた。」ということにも気が付いた。
それに、自ら、「酒をおごってくれ、俺の友達だろ。」なんていう人は、俺の1番嫌いな奴だ。
もうそこで、強引に誘いを断って、彼の言うことはシカトするように、宿へ帰った。
ー 宿に帰宅後 ー
宿のオーナー家族に、「この紅茶って、店とかスーパで、どのくらいの値段で売ってる?」と、自分が買った値段を言う前に聞いてみた。
すると、「400Rsか500Rsで売ってる。」との返答が返ってきた。
自分が買った値段は、「800Rs」だ。
「ああやっぱりな。」と思った。
やっぱり、「街で自分に話しかけて来る人について行って、良いことなんて何もない。」と改めて学んだ。
まとめ (自分の体験)
自分は途中で、あの男が良い人じゃない (詐欺をするような人である) ことに気が付いたので、引き返すことが出来たけど、
もし、あのままあの男について行ってたら、もっと被害を被ってたように思う。
僕は、アフリカで一度詐欺にあったこともあり、その経験から、ギリギリのところで、見極めがつけられた。
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プチ詐欺には、あってしまったけれど。笑
因みに、詐欺をする人って、超普通な感じの人がするんだよね。
だから、見た目だけで、判断することはできない。
一応、ここに僕の経験をそのまま書いたのは、詐欺への流れを知って欲しかったから。
でも特徴があるとすると、
歩いてる自分に向かって話しかけてきた人は、要注意だ。
ちゃんと生活してる人は、みんな自分の人生を生きているし、道を歩いてる外国人に話しかけるほど、暇じゃない。
もし、道を歩いてる外国人に話しかける人がいたら、その人は、“ まともに仕事をしてない ” か、“ 商売の営業である ” 確率が、もの凄く高い。
気をつけるべきこと
キャンディ湖周辺は、観光スポットの1つでもあるし、夕焼けも、すごく綺麗だ。
夕焼けの時間帯までは、歩いてる人も多いし、別に危ない場所じゃない。
だが、日没後に、湖周辺を歩くのは、おすすめしない。
日没後に、キャンディ湖周辺を歩くことを例えるなら、
ニューヨークのセントラルパークを夜に、うろつくようなものだ。
セントラルパークも、日が落ちるまでは、治安の悪くない場所だが、「夜は一人で絶対に歩くな。」と言われる。
暗い夜道は、現地に暮らす犯罪者達にとって、凄く有利な環境だからだ。
まあ、僕が経験したようなちょっとした詐欺ぐらい大したことないが、
もし女の子だったから、違った犯罪をしてくる人もいるし、
実際に、あそこへ行くとわかるのだが、街灯がほぼなく、かなり薄暗くて、雰囲気もあまりよろしくない。
キャンディ湖から、市場の方へ抜ける裏道とかも、携帯の明かりを使わないと道がわからないくらいで、
もし何か変なことをされたとしても、全然周りの人に気付かれない。
なので、日が暮れたら、
キャンディ湖周辺は歩かずに、トュクトュクを利用しよう。
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