スリランカに8つある世界遺産の1つキャンディの『仏歯寺』。
もしスリランカに来るのであれば、ここは、絶対に訪れた方がいい!
特に、建築やデザインが素晴らしく、雰囲気もある。
僕は、夕方のプージャ (礼拝) の時間帯に訪れたのだが、これがまた、凄く良かった。
キャンディの仏歯寺
この写真に写る建物が、「仏歯寺」。
キャンディ湖のほとりにある。
赤ピンが、「仏歯寺」。
紫色のピンが、「僕が宿泊したゲストハウス」。
宿から仏歯寺までは、だいたい歩いて、15分ほどだった。
仏歯寺とは、何か。
その名の通り、仏歯寺には、仏陀の歯 (犬歯) が、安置されている。
本当にブッダの歯なのかは、ちょっと分からないけれど…。笑
それはさておき、この仏歯 (仏陀の歯)というのは、シンハラ王朝の都のシンボルのような役割を果たしている。
スリランカで、約2300年続いたシンハラ王朝の都に、仏歯は安置されるのだ。
だが、都というのは、時代によって、場所が移っていくもの。
シンハラ王朝の初代都は、アヌラーダプラで、2代目は、ポロンナルワ。
そして、最後の都が、「キャンディ」だ。
つまり、アヌラーダプラに都があった時は、アヌラーダプラに、ポロンナルワが都の時には、ポロンナルワに、仏歯寺 (仏歯が保管されてる場所) は、存在したのだ。
ただ、シンハラ王朝の最後の都が、キャンディだったので、キャンディの時に仏歯が保管されていた「ダラダー・マーリガーワ寺院」が、現在は、『仏歯寺』と呼ばれている。
夕方のプージャの時間帯
仏歯寺は、基本的に、毎日5:30〜20:00までオープンしてるのだが、
1日3回だけ「プージャ (礼拝)」という時間帯がある。
① 5:30 〜 7:00 (早朝)
② 9:30 〜 11:00 (朝〜昼)
③ 18:30 〜 20:00 (夕方)
僕は、旅のスケジュールの都合上、夕方しか訪れるタイミングがなく、ちょうど夕方のプージャの時間帯に、仏歯寺を訪れたのだが、これが、大正解だった。
仏歯寺の観光の流れ
上の写真が、仏歯寺の敷地内への1つのゲート。
因みに、敷地内へ入るルートは、2,3個ある。
このゲートを通過する際に、軽い荷物チェックがあり、その後に、チケットを購入する。
ちょっと暗くて分かりにくいが、キャンディを代表するホテルの1つ「クイーンズホテル (Queen’s Hotel)」の目の前にあるゲートだ。
ゲートをくぐり、仏歯寺へと向かう。
このまま真っ直ぐ歩いて行くと、
仏歯寺が、目の前に現れる。
上の写真の左側が、仏歯寺の入り口なのだが、チケット売り場は、また別だ。
チケット売り場は、上の写真の右手に向かい、仏歯の湖側のサイドにある。
チケットを買う人で、少し並んでいるので、すぐに場所が分かると思う。
仏歯寺の入場料 (チケット) は、「1500Rs (約975円)」だ。
チケット購入したら、仏歯寺の入り口へと向かおう。
ここが、仏歯寺の入り口なのだが、まずは、靴を預けないといけない。
入り口のすぐそばに、シューズカウンターがあるので、そこで靴を預ける。
靴は、このカウンターに預けて、返してもらう時に、20Rs支払うシステム。
20Rsは、スリランカでよく使う金額なので、現金で常に持っておくと便利だ。
あと、仏歯寺を含めてスリランカのお寺は、服装に注意が必要だ。
タンクトップや膝が見えてしまう半ズボンは、NGなので、気をつけておこう。
それでは、早速中へ。
スリランカのシンハラ王朝のお寺といえば、
ムーンストーンに、ガードストーン。
だが、シンハラ王朝のムーンストーンとガードストーンは、アヌラーダプラやポロンナルワのものとは、大きく異なる。
その違いに関しては、また別の記事で書きたいなと思う。
仏歯寺の中へと進んでいくと、素敵なデザインが現れる。
この天井の水色の模様が、美しい。
そして、その横には、絵が描かれてる。
シンハラ王朝の時代の様子なのかな。
スリランカのこういうお寺にある絵は、凄くシンプルで、分かりやすい。
素人でも、理解しやすいような絵になっている。
お寺の本殿の方へと入ってく。
この入り口のデザインも、良い感じ。
この入り口のデザインは、ダンブッラ石窟寺院の第1窟の入り口のデザインと、凄く似てた。
関連記事 : ダンブッラ石窟寺院観光 Part.2 (服装に注意して、石窟寺院へ)
ライオンの子孫とされてるシンハラ人を象徴するものなのであろう。
では、この門の中へ入って行く。
なんと、ビックリ!!
本殿へと続くこの通路が、かなりゴージャスだった。
僕は、ここを訪れる前に、アヌラーダプラとポロンナルワにも訪れたのだが、また全然違うデザインと雰囲気。
この豪華な雰囲気の通路を通り抜けると、仏歯寺の内側へと辿り着いた。
ちょうど、プージャの時間の5分前くらいで、象牙の近くで、伝統的な格好をして、演奏してる人がいた。
間近でずっと見てる観光客もチラホラいるが、演奏者は、エンドレスな単調作業で、あまりやる気ない!?笑
この空間は結構広くて、どうやら2階もあるようだ。
そして、階段に目をやると、まさかの大混雑。
なんか1列に並んでる人たちがいて、彼らはみんな花などのお供え物を持っていたので、その横を登って行き、2階へ来ると、
大渋滞。笑
しかも欧米人ばっかりで、みんな背が高くて、何も見えねぇ。
18:30から、仏歯が置かれてる部屋の扉が開くので、それを一目見ようと、みんな待ち構えてるのだ。
階段で、1列に並んでた行列は、みんなこの部屋の中に入り、お供え物をしつつ、仏歯の入った豪華な小箱をチラリと見るために並んでいたようだ。
あれだけ並んでると、凄く時間がかかるかと思うかもしれないが、どんどん進んでいくので、あまり時間はかからない。
つまり、仏歯の置かれた部屋に入れる時間は、みんな一瞬だということ。
上の写真の奥に見えるのが、仏歯の置かれてる部屋。
因みに、みんな仏歯を拝見することは出来ず、それが入ってるとされる箱しか見ることはできない。
その後は、一度階段を降りて、ヤシの葉の写本が所蔵された図書館などを訪れた。
そこは、写真禁止だったので、さらっと見て終わる感じになる。
因みに、ヤシの葉の写本が所蔵された図書館とは、この八角堂の2階。
この通路を真っ直ぐ進むと、大きな部屋がある。
そこには、金色の仏像と絵が20枚ほど飾られてる。
絵の下には、英語で説明もあるが、絵がシンプルなので、絵だけを順に追って行くだけでも、内容はなんとなくわかる。
その後は、一旦外へ出て、ぐるっと左回りして、
仏歯寺のシューズカウンターへ戻り、靴を受け取り終わり。
まとめ (感想)
実際に、仏歯寺を訪れてみると、予想以上に素晴らしかった。
特に、建築とデザイン、お寺の造りは、興味深く、外側から見てもイケてるが、中にはいられないと、その凄さは分からない。
仏歯寺は、スリランカ最高峰の建築物だし、行く価値があると思う。
もしチャンスがあるなら、絶対行ってみたほうが良い。
元々独特な雰囲気のあるお寺だが、夕方に訪れると、より神秘的で、ライトアップされた仏歯寺も、とても魅力的である。
なので、個人的には、夕方のプージャの時間が、最もおすすめだ。
出来れば、18時過ぎとか、夕方のプージャが始まる少し前に仏歯寺に着いておくと、ベストかもしれない。
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