クワドラングル (Quadrangle) は、かつてポロンナルワの仏教の中心地だった場所。
当時、シンハラ王朝が、ポロンナルワを拠点にしてた時は、ここに仏歯寺も、置かれていたようだ。
四角形の城壁に囲まれるこのエリアには、11もの建築物がある。
全部は紹介できないが、中でも、特に重要なポイントを紹介したい。
クワドラングル (Quadrangle)
・ワタダーゲ (Vatadage)
クワドラングルの中で、最も目立ち円形の仏塔。
四方に入口があり、それぞれムーンストーンとガードストーンがある。
中でも、北側のムーンストーンの状態が、1番綺麗だった。
ムーンストーンは、輪廻転成を表しているが、
アヌラーダプラのムーンストーンとポロンナルワのムーンストーンでは、描かれてる動物が異なる。
アヌラーダプラでは、「ゾウ、馬、ライオン、牛。」だったのに対し、
ポロンナルワでは、「ガチョウ、ゾウ、馬。」。
ライオンと牛が省かれてる。
写真を見ると、柱がたくさん見えるが、かつてこの仏塔は、ドームのようになっていたらしい。
階段の真横にあるのは、ガードストーンといって、魔除け石。
入り口から、悪魔が入るのを防ぐためにある。
柱のいくつかは、割れて、倒れてる。
ワタダーゲ (Vatadage) の北口から、北を見ると、ハタダーゲ (Hatadage) がある。
・ハタダーゲ (Hatadage)
ハタダーゲは、かつての仏歯寺跡だ。
スリランカの王朝と仏歯は、セットである。
王朝の移動とともに、仏歯も移動される。
ハタダーゲにある3つの仏像。
・アタダーゲ (Atadage)
こちらも仏歯寺跡。
当時は、この柱の上に木造建築があり、そこに仏歯が奉納されていたようだ。
アタダーゲは、ハタダーゲの西側にある。
・小仏像 (Bodhisattva)
アタダーゲの南にポツリとある小さな仏像。
そして、この写真の奥に見える鉄柵のある建物は、
・トューパーラーマ (Thuparama)
帽子を取り、靴を脱いで、中に入ることができるが、写真は禁止だった。
中は、すごく暗くて、よく見えない。
・サトュマハル・プラサーダ (Satumahal Prasada)
クワドラングルの北東の端っこにあり、7階建ての塔。
ポロンナルワの全盛期は、タイやビルマからも多くの僧がやってきていたらしい。
上座部仏教の聖地とされていたようだ。
最後に
ポロンナルワには、全部で15ヶ所くらいのポイントがあり、クワドラングルは、そのうちの1つ。
僕は、全部見てきたが、この「クワドラングル」、「ガル・ヴィハーラ」、「ランカティラカ」は、特に印象的だった。
もし、観光する時間があまりないのであれば、これら3つを優先的に訪れるのをおすすめする。
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