僕は、ブッダのことを尊敬してるが、仏教徒ではない。
でも、仏教徒だからとか、仏教徒じゃないからとかに関係なく、
このポロンナルワの4石像『ガル・ヴィハーラ (Gal Vihara)』は、見る価値があると思う。
これは、実際に、誰が作った作品なのかはわからない。
だが、ミケランジェロに、匹敵する彫刻の表現力だ。
ポロンナルワ遺跡群 (Polonnaruwa)
ポロンナルワは、10〜12世紀の間にシンハラ王朝の首都があったところ。
*因みに、シンハラ王朝の初代首都は、アヌラーダプラ。*
そして、ポロンナルワの遺跡地区は、南と北に分かれてる。
南は、石立像とポドグルヴィハーラという古代の図書館跡だけあり、メインの遺跡は、全て北側にある。
ガルヴィハーラは、メインの北側のエリアの中央付近だ。
ポロンナルワの遺跡は、アヌラーダプラ遺跡地区と同様に、車やトュクトュク、自転車での移動が基本的だ。
僕は、自転車で回ったが、すごく落ち着いた空間で気持ち良かった。
ガル・ヴィハーラ (Gal Vihara) とは、!?
「ガルヴィハーラ (Gal Vihara)」とは、一枚の岩に彫られた4つの石像の総称。
上の写真の1番右手にあるのが、涅槃像 (ニルヴァーナ)。
その隣の立像は、ブッダの1番弟子であるアーナンダとも言われてる。
こちらは、4石像の左から2番目にある座像。
この座像だけ、檻の中にある。
1枚岩の最も左手にある座像。
瞑想をしている座像だ。
背後の壁にも、何か書かれてるが、個人的に、そのデザインも好き。
岩の色が、茶色と灰色の部分があって、細かいラインが、歴史を出してる。
ガル・ヴィハーラの魅力とは?
彫刻で最も表現するのが難しいのは、「人の表情」だと思うのだが、
そこが、見事である。
特に僕は、この立像がお気に入りだ。
上半身が微妙に斜めってるところとか、この立像の表情からは、色んなものを感じ取れる。
最後に
スリランカへ行ったことある人、もしくは、行こうとしてる人以外は、
きっとこの『ガル・ヴィハーラ (Gal Vihara)』のことを全く知らない人が多いと思う。
ある意味、知る人ぞ知る場所なのかもしれない。
でも、縁がある人は、きっとどこかのタイミングで訪れるだろう。
大傑作だから、実際に自分の目で見て、雰囲気や迫力、像の表情を感じてきて欲しい。
ポロンナルワの遺跡地区には、15ヶ所くらいの建造物があるのだが、ガルヴィハーラは、その中で、見逃せないポイントだ。
あとは、「クワドラングル」と「ランカティラカ」という遺跡も凄かった。
関連記事 : ポロンナルワの仏教の中心地だった遺跡「クワドラングル」。
関連記事 : ポロンナルワ遺跡のダークホース「ランカティラカ」は、必見!
時間がない人は、この3ヶ所だけ、訪れれば、十分だと思う。
コメントを残す