キャンディで一泊し、次の目的地は、聖なる山「スリーパーダ (別名 : アダムスピーク)」。
日本の富士山的な存在であるスリランカのスリーパーダを夜中から登り、御来光を見るのが、僕のミッションだ。
当初の計画では、キャンディ駅からハットン駅まで行き、そこからバスで、ナラタニアという登山口の町まで行って、そこで夜中まで時間を潰すという流れ。
だが、下の記事の中でも書いたが、その計画は、電車のタイムスケジュール的に、厳しくなったので、予定を変更した。
関連記事 : キャンディの宿の娘さんと「宗教」について熱く語り合う。笑
なので、とりあえず、キャンディからヌワラエリヤまで、鉄道で行ってしまうことに。
以下、チケットの買い方や乗車の流れを書いてるので、キャンディ駅からナヌオヤ駅まで、鉄道で移動したい人は、参考になると思う。
キャンディ駅へ
宿から歩いて大通りに出て、トュクトュクを拾い、キャンディ駅へ向かう。
5,6分して、キャンディ駅に到着。
すると、まさかの大行列。
電車の出発時刻の1時間前にして、20〜30人ほど、チケットカウンターに並んでる。
トュクトュクのドライバー曰く、「これはめちゃくちゃ混んでる方だ。」と語る。
今日は、スリランカの正月 (4/13-4/14) の1日前なのだ。
*因みに、チケットカウンターで当日の電車のチケットを購入する場合、発車時刻の1時間前に、窓口がオープンするので、それより前に行っても、購入することはできない。だから、あんまり早く行きすぎても意味がない。*
待っていると、徐々にだが、前に進んでいく。
列が長くて、自分がどこに並んでるのかよくわからなかったが、近付いてくると、
窓口5番の二等車専用のカウンターに並んでいたようだ。
本当は、一等車、二等車、三等車とあるのだが、
正月期間 (4/11-4/17) は、二等車と三等車のみの販売。
*4/12-4/15までは、一等車の販売がなかった*
チケットは、「二等車」か「三等車」のみ。
スリランカの電車代は、とっても安いので、観光客はみんな、三等ではなく、二等のチケットを買う。
因みに、二等のチケットがあれば、三等の車両にも乗れる。
僕は、二等車のチケットを購入。
正月シーズンだからかよくわからないが、料金が、チケットには、160Rs (約104円) と記載されてるのに、実際の料金は、180Rsぐらいだった。
まあ10円くらいしか変わらないから、どっちでもいいんだけど…。
一応、キャンディ駅からナヌオヤ駅までの二等車の料金は、「160-180Rs」。
三等車は、「90-110Rs」って感じ。
でも、スリランカの公共交通機関の値段は割とコロコロ変わるので、あくまでも目安と思っていて欲しい。
チケットカウンターの近くには、こういう時刻表があり、次の電車の発車予定時刻が表示されてる。
目的地には、電車の最終地点のみ書かれてる。
ヌワラエリアやハットン、エッラ方面は、「Badulla (バドゥッラ)」が最終地点。
なので、2番線で、出発時刻は、一応、8時45分となってる。
チケットを買ったので、電車のホームへ入る。
中には、売店があったので、そこでお水とバナナを購入 (全部で230Rs)。
2番線の位置は、わかるが、2番線のどこに二等車が停車し、三等車が止まるのかなど、さっぱりわからない。
日本の電車のように、「何号車の停車位置はここ。」というような表記は一切ない。
なので、電車が来てから探すしかない。
因みに、1番チケットカウンター側の車両は、三等車であることが多いので、真ん中の方で、待機していた方が、席取り合戦には少し有利になる。
8時50分くらいになると、電車がやってきた。
電車が到着すると、みんな全力で自分の乗る車両へ走って行き、壮絶な席取り合戦が始まった。
しかし、マータレー方面からやってきたこの電車は、キャンディ駅に到着した時点で、東京の朝の通勤電車並みに満杯。
だが、みんなこの電車を逃せないので、乗客を潰すように押しながら、中へ強引に入る。
比較的に空いてる車両へ入ったものの、こんな感じ。
「嘘だろ、おい…。」
しかも、キャンディ駅からナヌオヤ駅まで、4時間半〜5時間かかる。
「東京の真夏の朝の通勤電車で、クーラーと扇風機なしの車両に、4時間半も立ちっぱなし…。」
こんな経験したことない。
ただでさえ、満員電車大っ嫌いなのに…。
なんとこの満員電車に、2,3才のベイビーもいらっしゃる…。
キャンディ駅からナヌオヤ駅 (ヌワラエリヤ) までは、紅茶畑が広がり、車窓からの景色は、南アジア随一と言われてるらしいが、
正直、景色どころじゃない。
窓側に辿り着くどころかその場から動けない。
何よりも、自分がこの4時間以上の移動で、トイレをしたくならないかが、心配でたまらない。
あまりにも缶詰すぎて、トイレまでたどり着けないのだ。
暑くて、常に汗が洪水状態だが、トイレしたくなるから、最低限の水分補給にした。
電車は、結局、9時過ぎに走り出す。
電車が動くと、窓や全開のドアから風がいくらか入ってくる。
でも、人が密集してるし、暑い。
そして、なんと電車が走り出すと、この満員電車の中を車内販売の男たちが駆け抜けていく。笑
命がけの商売だ…。商売魂…。
彼らは、電車が止まると、反対方向の電車に乗り移る。笑
過酷な商売が、彼らの浪漫 (ロマン) ?
自分だったら、他の商売のやり方を考えるけれど…
電車には、こういう風に、電車の外に半分身を出したまま風を感じる人たちもいる。
一見危なそうに見えるが、電車のスピードも遅いし、しっかりと捕まるところもあり、思ったより危なくない。
急に曲がることもないので、振り落とされもしない。
次第に、紅茶畑が見え始める。
キャンディ駅を出発し、最初の3時間くらいは、全然良い景色じゃない。
だが、ハットン駅を過ぎると、次第に紅茶畑が見えてくる。
ハットン駅からナヌオヤ駅の間の景色は、なかなか綺麗なので、おすすめだ。
途中停車した駅で、一瞬スペースが空いたので、窓側の位置を確保。
結局座れはしない。
途中、滝も見えたりした。
修行のような時間だったが、
キャンディ駅を9時に出発した電車は、ナヌオヤ駅に13時半に到着。
結局、「4時間半の道のり」だった。
「キャンディ駅からナヌオヤ駅まで、満員電車のまま4時間半立ちっぱなし。」という修行を乗り越えました。笑
とりあえず、トイレをしたくならなかったのが、何よりも良かった。まじで、助かった。
普段は、こんなに混むことはない。
正直、紅茶畑の綺麗な景色よりも、1秒でも早く電車を降りたい気持ちが勝っていた。笑
だが、こんなに電車が混んでいたのは、スリランカの正月シーズン (4/11-4/17) だったから。
他のシーズンであれば、こんなに混んでることはないらしいので、ご心配なく。
スリランカの正月シーズンは、ちょうどヌワラエリヤが1番気候が良いベストシーズンなので、現地のスリランカ人がみんなヌワラエリヤを訪れるんだ。
僕はそんなことをよく理解してなかったので。
まあどの道スケジュール的に、この日程で移動するしかなかったので、しょうがなかったが、もう二度とゴメンです。笑
まとめ
スリランカの電車には、「青色」と「茶色」の電車がある。
青色は早い方で、茶色の電車は鈍行だ。
青色の電車だと、4時間半くらいで着くが、茶色の電車だと、5時間以上かかるかもしれない。
因みに、キャンディ駅からハットン駅までは、3時間ほどで到着。
料金は、二等車で、100Rs前後。
この後も、また試練!?
ナヌオヤ駅に到着後、チケットを駅員へ渡し、駅の外へ。
予想を超える移動で、体力はかなり削られたが、今からナヌオヤ駅周辺のゲストハウスにアタックして、少し休んだ後、夜飯を食べ、夜の20時に再び電車に乗り、ハットン駅へ。
電車とバスで4時間かけて、麓町ナラタニアまで移動し、夜中から、2238mのスリーパーダを登り、御来光を見て、下山し、明日のお昼にナヌオヤ駅の宿に戻ってくるという徹夜コース…。
果たして、どうなってしまうのか。
次回は、スリーパーダの登山記事へと続きます。
おまけ
キャンディからヌワラエリアまでの行き方は、電車以外にも、バスで行けるが、バスだとかなりクネクネ道で、酔う可能性が、かなり高い。
僕は、普段バス酔いをしないのだが、ヌワラエリア周辺でバスに乗った時に、めちゃめちゃ気分悪くなったので。
景色も良いし、
酔いやすい人は、絶対、『電車』に、乗った方が良いと思う。
・チケットの種類 : 一等車 (?)、二等車 (約160Rs) 、三等車 (約90Rs)
*正月は、二等車と三等車のみの販売*
・所要時間 : 「4時間半〜5時間半」
発車時刻 : 8時47分, 11時10分
*正月は、この2本しかなかったが、普段は、あと2本くらいあるらしい。とりあえず、午前中は、普段も、この2本。*
・トイレ : 一応電車内のどこかにはあるが、各車両にはなく、数も少ない。
*トイレは、乗車する前に、きちんと済ませておこう。*
*あと、水分を取り過ぎないとか、乗る前ではなく、降りた後に、食事を取るようにするなど工夫すると良い。*
・景色の見所 : キャンディ駅からナヌオヤ駅までで、景色が綺麗なのは、ハットン駅からナヌオヤ駅の間だけ。