シンハラージャ森林保護区で、過酷な25kmハイキングツアー。(目指せ、ライオンズロック!)




シンハラージャ森林保護区には、主に2ヶ所 (北と南) エントランスがあるのだが、僕は、南側 (デニヤヤ側) のエントランスから、アクセスした。

南側から訪れる場合は、約5種類のツアーコースがあって、僕は、出来るだけ長く保護区内に滞在したかったので、過酷な25kmをハイキングする10時間コースのロングツアーに参加した。

今回は、そのハイキングツアーの様子をお届けしたいなと思う。

シンハラージャ森林保護区

過酷な25kmのハイキングツアーへ

南側のエントランスにある看板

僕は、10時間のロングコースだったので、朝の6時に出発した。

因みに、ツアーの予約は、「Explore Shinharaja」というサイトの問い合わせから予約。

メデリピティヤにある宿に宿泊していたので、その宿までは、ガイドの人がバイクで迎えに来てくれて、エントランスまで連れて行ってくれた。

まずは、ヒル対策のため、塩を靴に塗りつける。

*ヒルは、英語で、「leech (リーチ)」。*

靴下は、かかとが隠れる長さのものを履き、靴は運動シューズかつ汚れても良いものにした方が良い。

新品で綺麗なシューズで来ると、一気に塩まみれの汚れた靴になってしまう。

ヒル対策に塩を塗ると、靴は、こんな感じになる。笑

それでは、ハイキングスタート!

最初は、割とこんな感じの道らしき道を歩いていく。

こんな感じで、川も見える。

ガイドが最初に見つけた生き物は、

カタツムリ。

まあまあ大きくて、色のバランスが面白い。

Sri Lankan pit viper

次は、ヘビ (スリランカのマムシで、毒あり)。

周りと同化し過ぎて、全然わからなかった。

最初は、「ガイドめっちゃ凄い天才やなぁ。」と思っていたけど、テリトリーがある程度決まってる動物がいて、その場所を覚えてることに後々気が付いた。

経験の強みだ。

ガイドは、「ここでちょっと待ってて。」と言って、上のエリヤを探し始める。

すると、3分後くらいに、「こっち来て。」と言われたので、

行ってみると、

Kangaroo lizard かな?

トカゲが木にへばりついていた。

全然動かない。笑

早朝の森の中は、日差しが入らなくて、結構暗いこともあり、見つけるのは大変だ。

近くの大きな木には、ツノゼミ?もいた。

ユニークな動物ばかりだ。

しかし、何も動物ばかりではない。

シンハラージャの森には、固有の植物もたくさんある。

植物の名前や解説は全て忘れてしまったが、ハイキングしながら、見かけたものは、色々解説してくれた。

*もちろん、全部英語だけれど*

この木は、太いけれど、ツルがたくさん巻きついている。

これは、ツルのせいで、木の中が、空洞になってしまってるらしい。

ガイドに、「なんでこの葉は、先端がとんがってるんだと思う?」と聞かれた。

「ここは、熱帯雨林だから、雨の水を流すため。」と答えると、正解だった。

雨の少ない地域では、逆に葉は、雨水をキープ出来るような葉の形になるが、シンハラージャのように、雨の多い熱帯雨林などでは、葉の先端が下にとんがってる葉が多いらしい。

毒のないムカデみたいなやつ。

手に乗せると、意外と足に粘着力があるのがよくわかる。

正直、こしょばくて、気持ち悪かったが、…。

ムカデの形で、ダンゴムシの足みたいな感じの生き物。

ひたすらこういう道を進んでいると、橋が見えてきた。

因みに、目の前を歩いてるのが、僕のガイドである「サマンサ」。

橋の上からの景色も、なかなか良かった。

空気がとても良くて、いるだけで癒される。

橋を渡った後は、一旦、違う村の方に出て、また別のルートから森の中へ入っていく形となる。

因みに、3,4時間コースの人は、さっきの橋を渡らない範囲で、探索する感じ。

坂を登っていくと、だいぶ高いところまで来た。

眺めも素晴らしい。

しかし、途中で、急遽、ガイドが代わり、僕は、ドイツ人夫婦のグループに参加することになった。

僕のガイドは、どうしても途中で抜けないといけない用事があったらしい。

ということで、ここからガイドを含め、4人でのハイキングとなる。

因みに、あと1名参加者が。

野良犬だ。

僕が、最初のガイドとハイキングしてる時に、野良犬が4匹、僕たちの後をついて来ていた。

その時は、僕の最初のガイドが、何度も追い払っていたのだが、1匹だけずっとついて来たのだ。

なぜガイドが追い払っていたかというと、シンハラージャの森には、一応ヒョウが生息するから。

因みに、僕の最初のガイドであるサマンサは、10年間で2回だけ、ヒョウを森の中で見たらしい。

見た時間帯は、どちらも夜だったようだ。

まあ、ヒョウはそのくらいシンハラージャで観測するのは難しいので、ヒョウを見たい人は、ヤーラ国立公園か、ウィルパットュ国立公園に行くのが賢明だ。

関連記事 : 「ヤーラ国立公園」で、1日ジープサファリ。レオパードを見つけるのは、やっぱり大変!?

また、日本のサイトでは、シンハラージャにはゾウが生息してないと書かれてるが、ゾウはこのシンハラージャの熱帯雨林にも、生息してる。

僕が行った数日前に目撃情報があり、足跡もあったようだ。

まあ、観光客がハイキングをするエリヤ内で、遭遇する確率は、0.1%くらい低いので、いないに等しいけれど。

少し横道のそれたが、ハイキングの話に戻ろう。

ライオンズロックを目指す25kmのハイキングは、上の写真のような森の中を進んでいく。

ヒルもたくさんいます。笑

ハイキング中は、アップダウンを繰り返すので、途中で水場の近くを通ることが何度かある。

こういう浅い川を渡ることもあるので、靴がグチャグチャになるのは、覚悟しなくてはいけない。

この辺で、一度休憩し、軽く朝食タイム。

岩場の上で飯を食べるんだけど、ヒルがたくさんいるんだよね。笑

全然集中できない。

地面の近くで、ゾンビのように、僕たちを待ち構えてる。

そんなヒルの写真を撮ろうと何度か試みたんだけど、ヒルは常に身体をクネクネさせながら動いてるので、全くピントが合わなかった。

因みに、この子 (上の写真の犬) も、ヒルに血を吸われて、足から血がちょこちょこ出てた。

たまに痒かったみたいで、足を気にしてた。

この犬は面白くて、僕たちの歩くペースで歩いてきて、僕たちが休憩すると、近くで休憩して、また歩き始めると、また付いてくる。

一緒にハイキングしたかったらしい。

こんな感じの道無き道を行くので、暗くなったら終わりだ。

それに、ガイドがいないとたどり着けない。

途中でだいぶ急な角度になってきて、全然動物もいないし、写真を撮る機会もなかった。

ひたすら、ガイドに付いて登るだけ。

だいぶ上まで登ってきた時に、面白い植物を発見。

ポケモンのウツボットみたいな感じ。笑

食虫植物のウツボカズラだ。

これは、一目見ておきたいと思っていたので、見れてよかった。

ライオンズロック

どうやら、頂上のライオンズロックに着いたらしい。

どこがライオンズロックやねん!」と突っ込みたくなるほど、虚しい頂上。

ただ、シンハラージャの森を一望出来る。

確かに、眺めは良いけれども、

75ドル払って、4,5時間、道の悪い中を登ってきて、「これですか?」っていうような景色。

テンション、ガタ落ち。。。

頂上では、30分くらい休憩して、下山することに。

1番動物をたくさん見れると思って、この10時間のロングコースにしたのだが、大失敗だったようだ。

ハイキング中にドイツ人の夫婦とも色々話したが、「全然動物いないよね…。」と、期待外れ感が凄かった。

あとあと分かったのは、ライオンズロックまでのハイキングルートには、野生動物は全然いないらしい。

手前の標高が比較的低いエリヤやエントランス近くの方が、たくさんいるようだ。

下山中は、ヒルに刺されながら、野生動物の全くいない山道の中で、ひたすら下るだけ。

しかし、森の中を抜け、コンクリートの道へ出ると、

1匹のトカゲを見つけた。

Calotes calotes

謎の柱の上で、威厳を振舞っている。

Calotes calotes

かなりサイズは小さかったが、存在感を示していた。

Calotes calotes

しばらく、遠目で、このトカゲを観察した後は、滝へ行くことに。

ここで少し遅めのランチタイム。

泳ぐのを勧められたが、けっこう涼しかったので、泳がなかった。

ここで、最初のガイドのサマンサが僕を迎えに来た。

どうやら用事は済んだらしい。

ここで、ドイツ人と、ライオンズロックまで連れて行ってくれたガイドとは、お別れ。

この後は、エントランスの方へ帰ることに。

全然動物がいなくて、正直、がっくりしていたのだが、

なんとこの後、怒涛の展開が待ち受けていた

Part. 2 (シンハラージャ森林保護区で、幻の猿「カオムラサキラングール」が、土砂降りの夕方、現る。)」へと続く。