スリランカで最も人気な国立公園の1つ「ヤーラ国立公園 (Yala National Park)」。
絶滅危惧種のスリランカヒョウ (レオパード) が、生息する自然だ。
そんなヤーラ国立公園で、1日ジープサファリをしてきたので、今回はその様子をお届けしたい。
実際に行ってみた感想とサファリの料金などを共有したいなと思う。
ヤーラ国立公園の行き方
ヤーラ国立公園 (赤ピン) は、スリランカ南部に位置する。
サファリをするための拠点となる町は、ティッサマハーラーマ (青ピン) だ。
飛行機で来る外国人は、コロンボの空港からしか、スリランカに入国出来ない。
なので、海岸沿いを電車やバス、もしくは、車での移動となる。
コロンボからティッサマハーラーマまで、一気に移動しようとしたら、約7時間かかる。
ティッサからヤーラ国立公園までは、車で約30分だ。
サファリの料金と予約方法
日本のツアーなどで訪れる人は、サファリ代も含まれてると思うが、個人で行く人は、当たり前だが、自分で予約しないといけない。
スリランカのサファリは、基本的に、宿で予約するのが一般的だ。
英語ができるからといって、サファリサイトから予約すると、1.5倍〜2倍の料金を払うことになる。
そこは、アフリカと大きく違うところだ。
ティッサマハーラーマは、ヤーラ国立公園の拠点となる町なので、基本的に、どの宿でも、サファリを予約できるはず。
ただ宿によって、サファリの代金はマチマチだ。
僕は、「Travellers Home (トラベラーズホーム)」というゲストハウスに宿泊していたが、そこでは、1日サファリだと、トータル「15000Rs (約9750円)」だった。
*1日サファリは、6時〜18時まで。ガチでサファリしたい人向け。*
内訳は、5000Rs (約3250円) が、入園料で、10000Rs (約6500円) が、ジープのレンタル料。
僕は、動物の写真を本格的に撮りたかったので、1人で参加した。
もし、2-6人で参加すると、1人あたり「7000-10000Rs」で、1日サファリに参加できる。
因みに、半日サファリだと、入園料の5000Rsとジープ料金5000Rsの10000Rs (約6500円) で参加できる。
一泊8000円以上の宿では、半日で、1人110ドル (18000Rs) とかすると思う。
ヤーラ国立公園へ
ティッサマハーラーマから、ヤーラ国立公園の公園事務所まで、車で30分ほど。
僕とドライバーは、泊まってた宿の「Travellers Home (トラベラーズホーム)」を朝の5時に、出発。
5時半には、ドライバーが、エントランス手前の公園事務所で、チケットを購入。
次第に明るくなっていく。
美しい空模様だ。
5時50分の時点で、車は大渋滞。
6時にゲートが開くので、上の写真のように、ジープが、かなり並んでる。
僕たちは、5時半にはついてたが、それでも、前に50台ほどジープがある。
ウィルパットュ国立公園の時と車の台数が全然違う。
関連記事 : ウィルパットゥ国立公園で、スリランカヒョウに出逢えるか!?(ジープサファリ丸一日編)
周りの景色が、なかなか綺麗だった。
雲の形が、凄い。
ヤーラ国立公園は、海に近いので、朝でも全然寒くない。
サファリ開始 (国立公園内へ)
最初に見たのは、ゾウ。
アジアゾウは、アフリカゾウよりも、耳が小さい。
関連記事 : サルを見るなら、『マニヤラ湖国立公園』に行くしかない!
お次は、クロエリウサギ (Black-Naped Hare)。
意外と目にしないウサギ。いつも見かけても、すぐどっか行く。
水たまりと空のリフレクション。
スリランカ・ヌマワニ (Crocodile)。
スリランカのクロコダイルは、割と落ち着いてる時間が多い。
僕が見た時間は、全く動く瞬間を見られなかった。
スリランカのサファリと言えば、孔雀 (ピーコック)。
見慣れると、スルーされる動物だけど、綺麗な鳥だと思う。
またしても鳥。
キアシアオバト (Yellow-footed green pigeon)。
今までハトを美しいと思ったことはなかったけれど、このハトは綺麗だった。
こういう水たまりに、レオパード (ヒョウ) は、水を飲みに来るらしい。
鳥や鹿など、多くの野生動物の憩いの場だ。
ジープを走らせていると、一羽の鳥が存在感を出していた。
ミドリハチクイ (Little Green bee-eater) だ。
よくジープが通る道沿いの木に止まってる。
個人的に、お気に入りの鳥の1つ。
色も毛並みも綺麗。
暑いからか、イノシシも水を飲みに来た。
座り込む。笑
暑いらしい。
日本だと、イノシシがこうやってる姿は、なかなか見られない。
バッファローの群れ。
カワリクマタカ (Crested Hawk-eagles)。
残念ながら、顔を綺麗に写せなかったが、それでも、勇ましさを感じる。
ここで、ランチタイム。
ヤーラ国立公園も、休憩する場所は、1ヶ所のみみたいだ。
因みに、上の写真のジープは、僕が今回お世話になってるジープだ。
この休憩所のような場所には、トイレがあるくらいで、他には何もない。
ただ近くに泳ぎに適していないビーチがある。
絵になるような風景だが、波が荒く、透明感もなく、何もできない。
このスペースには、上の写真のようなオブジェクトがある。
これは、2004年のスマトラ沖地震のシンボル。
こういうのは大事だと思う、形としてあることで、その出来事を忘れないきっかけになる。
スリランカの4月は、1年の中で最も暑い月の1つ。
だからか、ヤーラ国立公園でのサファリは、12時〜14時まで、ジープを動かしたらいけないらしい。
政府が決めたルールなので、みんな待機してる。
因みに、この休憩所は、圏外なので、携帯も使えない。
暑くて寝る気にもなれないが、昼寝をしても、2時間は、かなり長く感じた。
なんか暇つぶしの本とか持って行っておくのも有りだと思う。
午後のサファリが、スタート!
14時になると、早速サファリ開始。
午前中は、ヒョウを全く見れなかったので、午後は期待したい。
バッファローが、道を横断してきたので、待機。
そのあとは、暑いからか、全然動物と遭遇しない。
特に、ヒョウに関しては手がかりすらなかった。
だが、事態は、急に動き出す。
木の中にいたヒョウを近くにいたジープが見つけていたのだ。
それ知った僕のドライバーも狙いに行く。
だが、不思議なことに、みんなヒョウを探してるので、誰かが見つけると、一気にジープが集まってくる。
なので、ヒョウは、一気に奥へ逃げてしまった。
400mm近い望遠レンズでも、上の写真が限界。
全然スペースがない。
写真を撮れるコースは、かなり狭いが、道にはジープが、7-10台集まっていて、ジープも動かせない。
今回は、満足のいく写真を撮れる気がしなかったので、他のヒョウを探すことに。
また、凄い雲を発見。
スリランカ南部の4月は、なかなか湿度が高い。
空の写真を撮っていると、近くにマングースが。
すぐに逃げられてしまった。
グルグルと回っていると、今度は、ドライバーが何かを発見。
ジャッカルだ。
スリランカ人は、目が良い人が多い。
視力は、2.0以上ある。
僕の1.0の視力じゃ、全然どこにいるかわからない。
望遠レンズでズームすると、やっと点のように小さいジャッカルを発見。
ジャッカルは、2匹で、鹿を追いかけていた。
サファリは、終了!
結局、あれ以来、レオパードの手がかりはなく、17時になり、サファリは、終了した。
ジープのドライバーがあんまりやる気ない人だったので、18時まで出来るが、17時で、ゲートを出ちゃった。
1日ずっとサファリを共にしていたが、彼とはウマが合わなかった。
意見が食い違うし、自分はただレオパードを見るために、サファリへ来たわけじゃなく、良い写真を撮るために、1日サファリを申し込んでいた。
でも、彼は見れれさえすれば、オッケーみたいな感じで、こっちの写真の撮る角度とか全く考慮してくれず、リズムも、方角も意見が合わなかった。
普通に観光目的でのサファリなら問題ないが、ガチで写真を撮りたい人は、ドライバーとの相性もかなり大事になる。
そのことも改めて感じさせられた1日だった。
実際に、ヤーラ国立公園で、サファリをした感想
自分が、思っていたのと違ったことは、1日のサファリでも、半日サファリと同じルートを辿ってばかりだったこと。
ウィルパットュの時も、ヤーラの時も、1日サファリでも、公園の奥の方には行かない。
なので、半日サファリと1日サファリの違いは、サファリの時間が、違うくらいだ。
スリランカでのサファリを考えてる人は、北部のウィルパットュ国立公園か、南部のヤーラ国立公園のどちらで、サファリをしようか悩む人も多いともう。
正直、どちらも見れる動物は同じだ。
強いて言うなら、ゾウは、ヤーラの方がたくさんいる。
ウィルパットュでは、ゾウは一頭くらいしかいない。
人気なのは、ヤーラ国立公園だが、その分、車の台数が多く、ヒョウを見ることができても、良い写真を撮るのは難しいと思う。
ウィルパットュでのサファリの様子も、記事に書いてるので、そちらも参考にどうぞ。
関連記事 : ウィルパットゥ国立公園で、スリランカヒョウに出逢えるか!?(ジープサファリ丸一日編)
正直、スリランカヒョウを見れるのは、99%運なので、時間をかける方が、観れる確率は上がる。
本格的に、写真を撮りたいわけじゃないのなら、半日のサファリで、個人的には、十分だと思う。
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