前回は、「聖地『アヌラーダプラ』は、何が魅力!?行き方も軽く解説。」という記事に、アヌラーダプラへの大まかなアクセス方法を書いた。
今回は、より具体的に、
「ローカルバスで、コロンボからアヌラーダプラへ行く方法」を共有したいなと思う。
前回の軽い“おさらい”
コロンボからアヌラーダプラまでのルートは、3通り!?
実は、コロンボ (Colombo) からアヌラーダプラ (Anuradhapura) へ行くルートは、
大きく分けると、「3通り」ある。
① コロンボを出発し、「ニゴンボ (Negombo)」を通り、そのまま海岸沿いを通って、「プッタラマ (Puttalam)」まで行き、そこから内陸側へ向きを変え、アヌラーダプラへ向かうルート。
② 一度内陸の「タンブッラ (Dambulla)」へ行き、そこから、アヌラーダプラへ。
③ 1個目と2個目のルートのちょうど真ん中を通るルートで、「クルネーガラ (Kurunegala)」という街を経由して行く。
所用時間的には、どのルートも大差なく、「5時間半〜6時間ほど」。
でも、直行のバスで、アヌラーダプラへ向かうには、「①のルートだけ」のようだ。
②, ③のルートだと、一度か二度バスを乗り換える必要があるみたい。
僕がコロンボの宿で、アヌラーダプラへバスで行く方法を聞いた時には、『①のルート』を教えてもらった。
僕も、『①のルート』で移動したので、その行き方を紹介したいと思う。
まずは、コロンボのバスターミナルへ
まだ、スリランカのローカルバスを一度も利用したことない人は、流しではなく、バスターミナルを利用した方がいいと思う。
慣れてない人にとって、バスターミナルで乗るのも、なかなか大変だが、流しを捕まえて乗るのは、もっとハードルが高い。
近距離ならまだしも、数時間の移動だと、大きな荷物もあるので、スタート地点で乗らないと、良い座席も、確保しにくい。
コロンボのバスターミナルの場所
*バスターミナルのエリアは、「紫色の部分」。*
コロンボは、凄く大きな街で、いくつかの地区に分かれてる。
その中でバスターミナルがあるのは、1ヶ所のみ。
「ペター地区 (Colombo11)」というエリアの東端。
コロンボで最も大きな駅である『フォート駅』から、徒歩5分くらいの場所だ。
でも、バスターミナルは、だいぶ大きいので、目的地行くの場所を探すのに、少なくとも、10分〜20分は、見ておいた方がいい。
バスターミナルに着いたら、
上の写真に映ってる「看板」を探して欲しい。
・4番 アヌラーダプラ (Anuradhapura) 行き
・87番 バブニア (Vavuniya) 行き
この2つのバスが、『アヌラーダプラ直行のバス』だ。
ニゴンボから、アヌラーダプラ
因みに、「ニゴンボ (Negombo)」で、
アヌラーダプラ行きのバスを乗る場合も同じで、「4番」か「87番」のどちらか。
ただスリランカのローカルバスに慣れてない人には、ニゴンボでの乗車は、あまりお勧めできない。
なぜなら、ニゴンボには、バスターミナルがなく、バスも、10秒くらいしか停車してくれないから。
停車時間は、状況によるが、基本的に、スリランカのバスの途中停車時間は、30秒以下だ。
7秒くらいの時もある。笑
ローカルバスの乗り方
「大型のバス」も、「インタシティー (マイクロバス)」も、乗り方とバス停は、同じ。
スリランカのバスには、必ず、「運転手」と「コンダクター」がいる。
日本だと、運賃は機械が処理するので、運転手だけだが、
スリランカは、東アフリカのバスと同じように、コンダクターがバスの運賃を管理するので、バスに「運転手」と「コンダクター」の2人がいる。
*だが、制服とかないから、外見では、とても判断しにくい。*
バスの乗車口は、前方と後方の2ヶ所あり、乗り降りは、どちらからも出来る。
支払い方法は、「後払い」!
ここ大事!!
もしバスが出発する前に、お金を要求してきたら、それは、詐欺の人なので、気をつけよう。
*因みに、トュクトュクも、後払い*
乗車して、バスが発車すると、しばらくして、コンダクターの人が自分の座席まで来て、料金を提示してくるので、この時に、お金を払う。
料金の提示の仕方は、「レシートを渡される」か、「口頭で伝えられる」か、そのどちらか。
気になる「バスの料金」は!?
大型バスの料金は、コロンボのバスターミナルからアヌラーダプラのバスターミナルまで、「400〜450Rs (約260円)」。インターシティーだと、「800〜900Rsほど (約520円)」。
所要時間は、5時間半〜6時間で、この値段 (400〜450Rs) なので、激・激安い!
最も詳しいガイドブック「地球の歩き方 (スリランカ 2018~2019)」には、大型バスの料金が、「250Rs」だと書かれてるが、この情報は、正しくない!
僕は、2019年の4月にスリランカを訪れたが、ローカルバスの料金は、約2倍に値上がりしていた。因みに、国立公園の入場料も、値上がりしてる。
ローカルバスの料金や国立公園の入場料は、結構変動するので、あくまでも、目安として捉えておこう。バスの運賃は、値上がりしたとしても、日本人には、かなり安いだろう。
*アヌラーダプラには、バスターミナルが2つある。
1つは、『オールドバスターミナル』。もう一つは、「ニューバスターミナル」。
コロンボの発着は、『オールドバスターミナル』の方だ。
大きな荷物は、どうしたら良い!?
もし、大きなバックパックやスーツケースがある場合、
「運転手横のスペース」に置かなければならない。
なぜなら、座席や通路は狭いから。
因みに、もしバスが満員で、運転手横にも、置けそうにない場合は、バスの外から、バスの後方にある小さめのトランクに入れることになる。
でもバスはあまり長く停車したがらないので、基本的に、トランクは使わず、運転手横のスペースに置く形が、ほとんどのケース。
なので、大きな荷物がある時は、バスの前方 (運転手側の乗り口) から乗車しよう。
ワンポイントアドバイス!?
個人的に、オススメな座席は、「バスの左側の列の1番前」。
運転手とコンダクターの立ってる位置に近いので、何かあったら聞く事も出来るし、大きな荷物も、視界の中にある。
逆に、
あまりオススメしないのは、「バスの右側の列で、運転手の背後の座席」。
理由は、修行僧 (モンク) の優先座席なので、基本的に、その座席は、モンクに譲るのが、現地のマナーだから。
それに、運転手のすぐ背後だと、走行中に、前方の景気が見えない。
直線的な道なら良いが、ヌワラエリアなど、くねくね道のある道路だと、めちゃくちゃ、バス酔いしやすくなる。
僕は、何度かこの座席に乗って、失敗したなぁと感じることが多かった。
まとめ
・コロンボやニゴンボから、アヌラーダプラへ向かう場合は、「4番 アヌラーダプラ (Anuradhapura)」か、「87番 バブニア (Vavuniya)」のバスに乗車。
・運賃の支払いは、必ず「乗車後」!
・料金は、「400〜450Rs (約260円)」。インターシティーだと、「800〜900Rsほど (約520円)」。
・所要時間は、「5時間半〜6時間くらい」。
・詳しいタイムスケジュールは、現地の人に聞くしかない。僕は、12時発のバスに乗ったが、それ以外のタイムテーブルに関しては、アドバイス出来ない。1時間に1本は出てるみたいだが、…。
・大きな荷物は、「運転手横のスペース」へ。
*バスにトイレはないので、トイレは事前に済ませておこう。僕が乗った時は、乗車して、4時間半後の1度だけ、約20分間の休憩があった。
因みに、運転手やコンダクターにここで降りたいと伝えれば、バス停じゃなくても、降ろしてくれる。ウィルパットュ国立公園へ行きたければ、「ウィルパットュ・ジャンクション (Wilpattu Junction)」や「ノチヤガマ (Nochchiyagama) で降りることも可能だ。
最後に
大型バスは、クーラーが無くて心配してる人もいるかもしれないが、正直、全く問題ない。
むしろ、クーラーが寒いなんてこともないし、自然に窓から入ってくる風が心地よく、日本のバスも、クーラーなしで、このスタイルにして欲しいくらい。
スリランカで生活していると、「自然に暮らすこと」を学ばされる。
自然な生き方を思い出したい方は、是非、スリランカを訪れてみて欲しい。
① クーラーがなく、窓全開の大型バス。
② 「インターシティー」という、クーラー有りのマイクロバス。
*現地の人はほとんど、大型バスに乗る。
インターシティーは、大型バスの約2倍の料金で、本数も少ない。
大型バスは、クーラーがないので、停まってる時は暑いが、走ってる時は、涼しくて心地良い。それに、激安だ。*
・バスを利用するなら、ニゴンボ (Negombo) よりも、コロンボ (Colombo) のバスターミナルから乗るのが、おすすめ。
*バスに、トイレは付いてない*