以前僕は、東芝さんの「真空IH機能付き 炊飯器」を使っていたのだが、保温中のブーンという騒音が、すごく鬱陶しく感じるようになり、新しい炊飯器を探すことにした。
自分が求めたのは、“ 美味しさ重視 ”というよりも、必要最低限の味を保てる炊飯器で、かつ、保温中の騒音が、うるさくない商品だった。
だが、実際に、家電の炊飯器コーナーへ行ってみると、
あんまりピントくる商品もなく、また同じような炊飯器を買うのも、なんかなぁと思い始めて、『土鍋』の購入も検討した。
ただ、家のキッチンが、IHだったので、『土鍋』は諦め、普通の炊飯器を探していると、
たまたま、「バーミキュラ (Vermicular)」という製品の存在を知った。
なんか、土鍋のように、美味しいお米が、炊けるらしい。そして、デザインも、シンプルで、イケてるという噂を耳にした。
当初僕は、予算が4万前後で検討していたので、全く買う気はなかったのだが、
なんか惹かれるものがあって、色々調べてみた。
すると、
炊飯器の内釜の部分が、ホーロー鍋になっていて、無水カレーや肉じゃが、焼き芋、おかゆなど、米を炊く以外にも、使えることを知り、
「これは、革新的な炊飯器だ。」と思い、思い切って、購入してしまった。
「もし買ってみて、微妙だったら、メルカリで売ればいいや。」という安易な考えだ。笑
だが、予想以上に、使ってみて良かったのと、
実際に使ってみるまでは、わからなかったことが、いくつかあったので、
今回は、炊飯器『バーミキュラ ライスポット』のレビューをしていきたいなと思う。
因みに、僕が購入したのは、『バーミキュラ ライスポット ミニ』の方。
通常サイズが、5合炊きまで出来、ミニは、3合炊きまでのタイプだ。
炊飯器『バーミキュラ ライスポット』の5つの魅力
まずは、ミニ (3合) でも、通常タイプ (5合) でも、共通する部分から。
1. ご飯が美味しく炊ける。
僕は、色んな炊飯器を試して、味比べをしたわけじゃないが、
以前使っていた4万円ほどの東芝の炊飯器よりも、「バーミキュラ」の方が、全然美味しい。
違いを言葉で説明するのは難しいが、こっちの方が、『米が立つ』というのかな。
そして、冷凍しても、味が落ちにくい。
個人的には、炊飯器を買う上で、そこまで美味しい米が炊けるかを重視してなかったけど、やっぱり、美味しい米を目の前にすると、
食欲が増す!!
2. シンプルな機能で、使いやすい。
個人的に、たくさんボタンの付いてる機械が嫌いなのだが、
「バーミキュラ」さんは、パネルも非常にスマートで、使いやすい。
使い方が、あまりにもシンプル過ぎて、
「これで本当に大丈夫なのか?」と疑ってしまうほどだ。
なんか、これは自分の偏見なのかもしれないが、日本の商品って、機能性は抜群だけど、使いにくい商品が多いイメージなのだが、
良い意味で、期待を裏切ってくれた。
電源に繋げたら、ご飯マークを押して、何合か数字を合わせ、OKを押すと、
こんな感じの画面になって、炊き上がり時刻が、表示される。
で、「青く光っているマーク」を押すと、
それが、「赤色」に変わって、あとは待つのみだ。
最初の30分は、何にも音がならないので、壊れてるのかと思ったが、
3,40分経つと、音が聞こえてきて、ちゃんと炊けてることに気がついた。笑
3. お洒落で、イケてる。
もちろん、1番大事なのは、機能性と、きちんとお米が炊けることだが、
デザインがお洒落であることに、越したことはない。
色は、3種類あって、
僕は、「ソリッドシルバー」にした。
現在販売されてる全ての商品の中で、カッコ良さなら、まず間違いなく「バーミキュラ」が、トップに君臨するだろう。
それでいて、米も旨いとは、素晴らしい。
4. 付録の料理レシピ本が、超便利。
これは、購入後に知ったのだが、
炊飯器『バーミキュラ ライスポット』を買うと、このレシピ本も、必ず付いてくる。
これがまた、予想以上に、便利なのだ。
無水カレー、肉じゃが、炊き込みご飯やおかゆの作り方も、丁寧に書かれてるし、通常のお米の炊き方やホーロー鍋の手入れの仕方まで、きちんと、わかりやすく書かれている。
レシピ本の厚さは、2cmくらい。
本のサイズも大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い。
*スタンドは、ついてきません。*
5. 料理の幅が、広がる。
そして、このレシピ本のおかげもあって、
個人的に、凄く料理の幅が広がった。
ホーロー鍋は、取り外しできるスタイルなので、IHでも、直火でも使える。
炊飯器専用の内側ではなくて、ホーロー鍋なので、無水調理や発酵レシピまで、バラエティに富んだ活用ができる。
一人暮らしの男性や女性にも、非常におすすめな商品だ。
『バーミキュラ ライスポットミニ』を買う上で、懸念していたこと。
1. 『保温』に関して
以前使っていた東芝の炊飯器では、保温機能が付いていて、個人的に、保温機能自体は、重宝していた。
ただ、その保温中の音が嫌いだったのが、炊飯器を買い換えるきっかけに。
なので、『保温』は、自分の中で、炊飯器を選ぶ上での優先順位の高い項目だった。
だが、「バーミキュラ」には、
保温機能が付いてない。
ホーロー鍋の保温力で、2時間くらいはもつが、それ以上は、味も落ちるし、厳しい。
そこが、自分の中では、少しネックに感じていたけれど、
実際に、使ってみると、
冷凍して、電子レンジでチンしても、味があんまり落ちなくて、意外と、保温機能が炊飯器になくても、いけることに気がついた。
保温機能があっても、味は時間が経てば落ちることに変わりはないので、そこまで、保温機能が付いていないことは、ネックにならない。
もし、そこにこだわりがあるのであれば、バーミキュラさんのキッチンアイテムで、
「オーガニックコットン ヒートキーパー (保温カバー)」が、あるので、
そちらを検討するのも、アリかもしれない。
2. 「米を炊くこと」と「ホーロー鍋での調理」を同時に行えないこと。
「バーミキュラ ライスポット」のメリットとして、『炊飯器機能以外も、使える』というのがある。
無水調理だったり、炊き込みご飯、低温調理、発酵レシピ、デザート・パンなど。
だが、ここで問題点として上がるのは、
「ご飯を炊きながら、調理することが出来ない」ということだ。
正直、購入前は、この点を少し懸念していた。
でももし、お米が炊き立てじゃないと嫌とかじゃないのなら、一度に、ミニなら、3合、通常サイズなら、5合炊いて、冷凍しておけば、調理機能を使えるので、意外と、僕は問題を感じなかった。
先にご飯を炊いておけば、問題ない。
3. ミニと通常サイズ、どっちにする?
*公式サイトより*
僕は、現在一人で暮らしていて、将来的にも、2人前の量を炊ければ良かった。
これまでの生活の中で、一度も、3合以上炊く機会がなかったので、ミニを選んだが、
上の写真を見たらわかる通り、結構大きさが異なるのだ。
通常サイズの「バーミキュラ ライスポット」は、お米だと、5合まで炊けるのだが、
その分、ホーロー鍋が大きいので、鍋の手洗いが大変になる。
想像以上に、鍋が重いのだ。
でも、もし、ミニが実際に使ってみて、量的に足りなかった場合、通常サイズを買い直すのは、価格的に厳しかったので、この点で、個人的に凄く悩んだ。
『バーミキュラ ライスポットミニ』ならではのメリット。
コンパクトで、手入れしやすい。
バーミキュラのデメリットとして、
「手入れの大変さ」があるかもしれない。
僕は、通常タイプの5合のホーロー鍋を持ってみたが、なかなか重たかった。
あれを毎日、もしくは、週に2,3回洗うとすると、結構大変だ。
男性ならまだしも、女性は、尚更きついと思う。
*ホーロー鍋は、蓋と本体の接着部分がコーティングされてないため、洗った後は、すぐ水を拭き取る必要がある。*
だが、ミニの方だと、その問題は解決される。
ホーロー鍋なので、ある程度の重さは、もちろんあるが、
圧倒的に、洗う負担の減るサイズと重さだ。
ミニの方のホーロー鍋の大きさは、5合炊きの東芝の炊飯器の内釜と比べると、
上の写真の感じで、結構小さいが、重さは、1.7kgくらいある。
家族が、3人以上いる方は、通常タイプの一択だが、
やっぱり、長く使っていく上で、
手入れ (洗い) が、より負担の少ないに越したことはない。
しばらく、3人以上の生活をしないなら、個人的に、ミニで十分だと思う。
キッチンアイテムも、便利で、お洒落!
僕は、「バーミキュラ ライススポットミニ」を購入した時に、
何もキッチンアイテムを買わなかったのだが、
実際に、使い出して、熱々のホーロー鍋を掴む「ポットホルダー」の必要性を痛感した。
既に、鍋つかみを持ってる人は、新たに買う必要はないが、
鍋つかみを持ってない人は、バーミキュラさんが、専用のお洒落なオーガニック素材の「鍋つかみ」も、販売しているので、是非そちらも検討してみるのが、おすすめ。
鍋つかみ (ポッドホルダー)
あともう一つ、ホーロー鍋を手入れする上で必要になるのが、
「キッチンクロス」だ。
洗う度に、ペーパーで拭いていては、何度も紙を買わないといけない。
もし、鍋を初めて購入するのであれば、こちらもセットで揃えるのが、おすすめだ。
キッチンクロス
値段も高すぎず、デザインもお洒落で、使いやすい。
*デザインも、6種類ほどある*
バーミキュラは、日本に革命を起こす。
- ホットヒーター
- ホーロー鍋 (蓋あり)
- スタンド (蓋を立てかける)
- ライスカップ
- 水用計量カップ
- レシピ本 (ちゃんとしてる)
お米は、窯で炊くのが、1番美味しいと思う。
だが、都会で暮らす人は特に、窯や土鍋で米を炊くのは、難しい。
そんな中、土鍋のように炊ける炊飯器として登場した「バーミキュラ ライスポット」。
周りの人に話しても、まだそんなに知名度はないみたいだが、
これから日本に、革命を起こしていくと思う。
炊飯器だけでなく、日本の食文化の復活へも、大きな影響を与えるだろう。