東アフリカ (ケニア、タンザニア) へ行く前に、準備しないといけないこと。




正直、今の時代、一週間前に、航空券を買って、海外へ行くことも可能だ。

日本のパスポートは、信頼されており、VISAなしで入れたり、最悪、現地でVISAの取得もできるので、旅慣れていれば、航空券を買い、パスポートと最低限の荷物を抱え、ひとっ飛びである。

だが、中には、すぐに行けない国もある。

そのうちの1つが、「東アフリカ」だ。

具体的には、ケニア、タンザニア、ルワンダ、ウガンダあたり。

旅慣れてる人や行動力のある人は、来月行こうくらいの勢いで、航空券を予約してしまうかもしれないが、

東アフリカ」に行く際は、注意が必要である。

理由は、「予防接種に、1ヶ月以上かかる」のだ。

東アフリカへ行く前に準備すべきこと

1. 予防接種 (黄熱病、A型肝炎、マラリア)

東アフリカは、日本にはない感染症がある。

黄熱病

代表的なのは、「黄熱病」だ。

あの日本でも有名な野口英世が、研究していた対象である。

黄熱病は、発病すると、致死率が高いので、予防接種を求められる。

特に、タンザニアでは、重視されていて、ケニアからタンザニアへ入国する際やザンジバル島に上陸する際には、黄熱病の予防接種証明書である「イエローカード」の提示を義務付けられている。

もしそれがないと、入国拒否されるか、手続きなどで時間を取られるので、

黄熱病の予防接種は、やっておいた方がいい!

やってないと、絶対に入国できないわけではないのかもしれないが、

蚊を媒介する病気で、タンザニアは、特に蚊が多いことと、入国をスムーズに行うため、多くの外国人は、予防接種を自国で打っておくのが、一般的である。

昔は、一度の摂取で、10年有効だったらしいが、現在は、一度打てば、一生有効だ。

ただ、この黄熱病の予防接種は、打てる病院が、かなり限られており、さらに、週一の午後だけ受け付けてる病院がほとんどなので、予約待ちが、最低でも、1,2ヶ月先になるのだ

つまり、10日後に、タンザニアへ行こうと思って、飛行機を予約したとしても、予防接種が間に合わない。

なので、遅くても、3ヶ月以上前から、準備しておくのが、ベターだ。

詳しくは、下記の記事にまとめているので、参考にどうぞ。

関連記事 : 黄熱病の予防接種と卵アレルギー。

A型肝炎

あと、僕は、ケニアとタンザニアへ行く際に、「A型肝炎」の予防接種もした。

衛生面が心配だったのと、結構ローカルな旅も予定していたので、黄熱病の予防接種を打つ時に、一緒に打ってもらった。

因みに、「A型肝炎」の予防接種には、国産と輸入型がある。

国産のワクチン ・・・ワクチンは2〜4週間隔で2回接種、6か月目にもう1回接種すると約5年間効果が持続。

輸入型ワクチン ・・・1回の接種で1年間抗体が持続。1年後に追加接種をすると10〜20年間抗体が維持される。

僕は、何度も打つのが嫌だったので、輸入型にした。

輸入型の価格は、一回で、「10,800円」。

*価格は、病院により異なります*

その他の感染症

他にも、破傷風や狂犬病など、様々な感染症があるが、

ケニアとタンザニアであれば、「黄熱病」と「A型肝炎」の2つで良いと思う。

ただ、もちろん、そこは自己責任なので、黄熱病以外は、人ぞれぞれだ。

確かに、狂犬病は発病すると、ほぼ100%死んでしまうので、かなり怖い病気だが、

狂犬病の予防接種は、3回くらい打つので、全部合わせたら、予防接種だけで、10万を超えてしまう。

僕の経験上だと、ケニアとタンザニアなら、狂犬病は必要ないかな。

マラリヤ

マラリアに関しては、予防接種がない。

なので、飲み薬を処方してもらうのが、一般的だ。

日本だと、「マラロン」か「メフロキン」。

マラロン・・・毎日一錠 (流行地に入る1-2日前〜滞在中〜流行地を出て一週間), 副作用は、ほぼなし

メフロキン・・・毎週一錠 (流行地に入る1-2日前〜滞在中〜流行地を出て4週間), 副作用あり

現地でも調達可能だが、

心配なら、日本での購入がおすすめだ。

因みに、僕が副作用のある薬が嫌いなので、「マラロン」にした。

マラロンの価格は、「一粒=約500円」なので、自分の滞在予定期間+10日分の費用を計算すると良い。

メフロキンは、「一粒=約800円」。

だが、正直、ケニアかタンザニアを乾季に訪れるなら、マラリヤの薬は必要ないかな。

確かに、蚊には、たくさん刺されるかもしれないけど。

ただ、絶対にかからないとは言えないので、心配であれば、処方してもらうべき。

僕は、2019年9月に、3週間ほど滞在したが、全然大丈夫だったので、途中で飲むのをやめた。

2. VISAの取得

VISAは、空港でのアライバルビザなどもあるが、

日本で取得しておくのが、ベストである。

僕が訪れた2018年9月時点では、タンザニアのオンラインビザは、まだなくて、東京の用賀にある大使館まで足を運び、取得する必要があった。

だが、2020年5月時点で、タンザニアも、オンラインビザの取得が可能となった。

ケニアも、タンザニアも、オンラインで取得できるので、是非、日本にいるときに、済ましておこう。

因みに、両国とも、VISA代は高い。

*どちらも、6000円前後*

ギリギリの予算で旅をする人は、その辺も考慮して、予算を組んでおこう。

3. 持ち物 (あると便利なもの)

基本的には、普通の旅と変わらないが、

虫除けスプレー」と「ムヒ」は、持参しておくと良い。

現地では、手に入れにくいし、頑張って手に入れたとしても、クオリティが、ショボい。

最後に

多くの日本人は、アフリカへ行く際は、色々時間かけて準備したり、入念に下調べをすると思うので、特に問題ないと思うが、

フットワークの軽い旅人は、あまり準備をせずに、10日後のフライトとかをいきなり予約してしまうかもしれない。

だが、東アフリカは、それが通用しない。

もし、ケニアやタンザニア、ウガンダなどの東アフリカを訪れたい場合は、

最低でも、3ヶ月以上前から、準備し始めた方が良いだろう。

VISAや持ち物は、10日前とかでも間に合うかもしれないが、

黄熱病の予防接種は、週1の限られた時間しか、打てなくて、予約待ちがあるので、今週受けようと思ったところで、初診と注射日の感覚が、1ヶ月以上開くのが、一般的だ。

逆に言うと、予防接種だけが、イレギュラーだが、

あとは、普通なので、そこだけ注意すれば、東アフリカへの道が見えてくる。

関連記事 : 黄熱病の予防接種と卵アレルギー。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です