前回の『果てしなく続く平原「セレンゲティ国立公園」で、サファリ。(Part. A)』では、
夕方のサファリを紹介したので、今回は、
「次の日の午前中のサファリ (Part. B)」を振り返りたいと思う。
セレンゲティ国立公園
朝のサファリ
朝の6時過ぎに、
キャンプ場を出発し、サファリへ。
セレンゲティ国立公園の朝は、
マサイマラやンゴロンゴロと比べると、そんなに寒くはなかったかな。
それでも、半袖半ズボンは、寒すぎるので、
長ズボン、厚手のパーカー、中に半袖くらいの格好はしておきたい。
*僕は、乾季にあたる9月半に訪れたました。*
トムソンガゼルの親子を発見。
顔が可愛らしくて、体の色合いも、お洒落で、個人的に、お気に入りな動物の一つ。
親子で、顔をすり合わせてる時もあって、とても可愛らしかった。
近くには、インパラも。
アップで見ると、なかなか立派な角を持ってるのが、分かる。
毛並みも綺麗だ。
インパラは、ガゼルと似てるけど、
角の形が真っ直ぐか、曲がってるか。
また、腹部の紺色があるか、ないかで、見極められる。
あっという間に、日が登ってきた。
まるで、夕陽のようだが、これは、朝日だ。笑
朝の心地良い空気と、自然が、心をリラックスさせる。
こういう風景を見ると、
アフリカに来たことを実感する。
周回していると、
ある動物が、顔を出した。
「ディクディク (Dik Dik)」だ。
ちょっと写真だと分かりにくいのだが、
これが、めちゃくちゃ小さい!
子猫くらいの鹿を想像してみて欲しい。
鹿がこのサイズだと、びっくりする。
これは、赤ちゃんだから、このサイズなのではなくて、
大人でも、この大きさだ!
かなり小さいし、ちょこまか動きまくって、すばしっこいし、朝日に照らされた草の色と似てるため、写真を撮る時に、なかなか、ピントが合わなかった。
僕は、東アフリカの10日間のサファリの中で、この一度しか「ディクディク」を目撃しなかったので、意外と、レアな野生動物なのかもしれない。
なんか、癒された。笑
朝サファリをしていたら、
気球が目に入った。
マサイマラやセレンゲティでは、
「バルーンサファリ」というのがある。
基本的に、キャンプ泊してる人は参加しないが、ロッジ泊してる人は、やったりするみたいだ。
また、1日中やってるわけではなく、早朝のみ行われている。
因みに、1回で、4,5万するらしい。
最も安い現地のサファリツアーに参加していた僕は、その選択肢すら、与えられなかった。笑
どんどん、太陽が昇っていく。
ワシのシルエットが、イケメン!
朝の時間帯は、鳥を見かけることも多い。
この木の中に紛れてるカワフルな鳥は、
「ライラックブッポウソウ (Lilac-breasted roller)」だ。
サファリの道沿いの穴の前で、周囲を見張るマングースを発見。
東アフリカで見かけるマングースは、2種類いて、
これは、「コビトマングース (Common dwarf mongoose)」。
でも、これよりも、もう一つの「シママングース (Banded Mongoose)」の方が、見かけることが多いかな。
セレンゲティ国立公園のへそにあたる『セロネラ』という地域では、よくマングースを道沿いに見かける。
遠くを見ていては、気がつかないので、
時々、道沿いの土山の部分を観察してみると良い。
意外と、可愛いぞ。👀
周回していると、渋滞が起きていた。
十台以上は、並んでる。
「チーター (Cheetah)」だ。
ライオン、チーター、ヒョウは、サファリカーの渋滞が起きる。
最初に見つけても、あっという間に、車が集結してきて、いつの間にか、大渋滞。
上の渋滞の様子の写真を見ると、
ドライバーが、みんな横から顔を出してるが、
これは、前の車が一向に退かないので、
「俺たちも待ってるぞ。もう十分見ただろ〜」
みたいに、後ろから、圧をかけている。笑
そのあたりは、
ドライバーの性格によって違って、
周りの目を気にして、2,3分したら、ベストポジションを去ろうとする人もいるし、逆に、俺の手柄と言わんばかりに、全然その場から、動こうとしないドライバーもいる。笑
動物は、刻一刻と、移動するので、
順番待ちしてる間に、どっか遠くへ行ってしまうこともよくある。
だからこそみんな、かっかしてるのだ。
チーターは、口に生肉を付けている。
ちょうど食後だったようで、
ハゲワシが、屍肉の残りを食べに来た。
草むらに隠れていて、屍肉の中身は、見えなかった。
チーターは、もうお腹いっぱいらしい。
獲物は、ほったらかしにして、木陰で休んでいる。
*アカシアの木。黄緑色の樹皮が、特徴的。*
僕たちの車が、ベストポジションに来た時は、
既にチーターが移動して離れていってしまったため、他のターゲットを探すことにした。
「サファリ (ゲームドライブ)」というのは、
車の通れる道が、定められている。
道の出来ていない草原の上などを通るのは、
厳禁だ!!!
ケニアのマサイマラは、比較的緩いが、
タンザニアの国立公園では、絶対に、オフロードを通らない。
つまり、道から離れた場所にいる動物は、フォロー出来ないのだ。
マサイマラの場合は、丘陵地形で、入り組んでいて、道もたくさんあるし、オフロードも、少し走ることがある。
だが、セレンゲティ国立公園は、
地形的にも、平坦な草原が多く、道の本数のレパートリーも少ない。
なので、あまり動物に近寄ることが出来ない。
ンゴロンゴロ保全地域も、タンザニアにあるので、同様だ。
もし、より動物に近付きたいのであれば、ケニアの「マサイマラ」の方が、おすすめかな。
関連記事 : 一生に一度は、経験したい「マサイマラ国立保護区」で、サファリ!(Pt.1)
ゾウって、みんな同じと思うかもしれないが、
地域によって、肌の色など、違う。
自然環境が違うと、普段食べる草の色とかも違ったり、土の色も異なるので、ゾウも、雰囲気が変わる。
セレンゲティ国立公園のゾウは、なんか綺麗だった。
美肌って、感じ。笑
因みに、ケニアのアンボセリ国立公園で出会ったゾウは、土まみれだったりした。
関連記事 : キリマンジャロ山の麓に広がる『アンボセリ国立公園』のサファリで、ゾウの大群が!?
「アフリカオオノガン」。
なんか、恐竜みたいな顔をしてる。
またもや、車が大渋滞してる。
順番待ちだ。
上の写真の左側の木の上に、「ヒョウ」がいたのだ。
因みに、ヒョウは、
英語で、「レオパード」。
ヒョウと言っても、通用しないので、
レオパードで、認識しておくのが、おすすめ!
気持ちよさそうに、寝てるレオパードだが、
実は、ショッキングな光景があった。
レオパードは、獲物を木の上に運んで食べることがある。
他の肉食動物に横取りされるのを防ぐためだ。
この写真を見ると、内臓が、露出してるのが、分かると思うが、
これが、「ライオンの子供」なのだ。
内臓剥き出しで死んでいて、木にぶら下がってる光景は、個人的に、凄くショッキングだった。
ヒョウが、ライオンの子供も食べるなんて、知らなかった。
そして、近くの丘には、メスのライオンがいた。
目を離した隙に、やられてしまったのだろう。
自分の子供が食われたことを認識してるのかはわからない。
全然引きづらずに、しょうがないことと受け入れてるのかもしれない。
ライオンの気持ちはわからないが、
僕としては、非常に、ショッキングだった。
再び、車を走らせる。
2,30分、移動すると、またもや、別のライオンを発見。
このメスライオンの視線の先には、
2頭のキリンがいた。
ライオンは、気付かれまいと、忍足だったが、
既に、気づかれてる。笑
警戒したキリンは、ライオンと距離を取る。
意外と、足が速い!
動物園では、キリンの走ってる光景を見れないが、
野生の世界では、見ることが出来る。
これが、なかなか、面白い!
かなりの長さの歩幅で、スピードがなくても、早く進むから、なんか不思議な感じ。笑
背の高いキリンからは、忍足のライオンが、丸見え。笑
しかも、明らかに、ガン見してるし。
このライオンも、チームではなくて、一頭で追いかけようとしてるし、勝ち目はない。
予想通り、キリンが、圧倒的に、逃げ切った!
セレンゲティは、最低2泊欲しい!
昨日のサファリも、今朝のサファリも、
セレンゲティ国立公園の中心部である『セロネラ』の周辺をグルグルと、回っただけだ。
ほぼ関東の面積のあるセレンゲティの中で、
このごく一部の地域しかサファリをしないのは、なんか勿体ない気がする。
だが、僕のように、セレンゲティに一泊だけしかしなかった場合、
『セロネラ』周辺しかまわる時間がない。
もし公園の北側や外側も見たいなら、
最低でも、2泊は、必要だ。
『セロネラ』付近は、非常に豊な自然で、数多くの野生動物が集結してる聖地だが、
「サイ」や「サーバルキャット」においては、公園の北側や外側へ行かないと、出会えない。
因みに、僕のツアーメイトだったアメリカ人は、
「ビッグ5」の中で、サイだけを見れなかったらしくて、かなり悔しがっていた。
セレンゲティ国立公園は、ライオンの王国なので、よっぽど、運が悪くない限り、ライオンは、100%見れる。
チーターも、80%くらいの確率で見れる。
だが、逆に、
サイを見るのは、難しいかもしれない。
サファリ終了のお時間。
*「ズグロアオサギ (Black-headed heron)」*
気がついたら、もう時刻は、11時半近く。
朝から、4,5時間サファリをしたので、今日のサファリは、この辺で終了だ。
この後は、キャンプ場の荷物を拾って、「ンゴロンゴロ」へと向かう。
その道中で、車の不具合が生じ、
2,30分、ドライバーが、車を修理するという時間もあったが、
無事に、ンゴロンゴロのキャンプ場へと、辿り着いた。
さあ、明日は、
『動物の天国「ンゴロンゴロ保全地域」で、サファリ (前編)』だ。
まさか、楽園で、あんなことが起こるとは、この時はまだ、想像もしてなかった。
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