ケニアやタンザニア (ザンジバル島を含む) などの東アフリカでは、 「ダラダラ」と呼ばれているミニバスがある。
「ダラダラ」は、基本的に、観光客向けではなく、現地の人のための移動手段だ。
上の写真のような感じで、日本の中古車であることが多い。
バスの中は、なかなかボロボロで、椅子のクッションも浅く、地面からの衝撃は、なかなかダイレクトで受ける。笑
そんなダラダラ (ミニバス) であるが、現地の人向けの移動手段なので、観光客からすると、運賃が非常に安い。
どれくらい安いかと言うと、2時間乗って、だいたい100円くらいかな。
だから、アフリカを縦断してる人など、このダラダラを移動手段にすることで、節約する人も多い。
一応、現地の人向けの移動手段だが、観光客が利用したらダメとかはないので。
今回は、この「ダラダラの乗り方」と「乗る上での注意点」を簡単に共有できたらいいなと思う。
ダラダラの乗り方
ダラダラのシステムとは?
日本国内でも、バスによって、システムは多少異なるものだ。
前払いや後払いなど。
ダラダラ (東アフリカのミニバス) にも、システムがあるので、そこから確認しておきたい。
まず、ダラダラには、『運転手』と『コンダクター (運賃を回収する人)』の2人がいる。
因みに、今の日本だと、バスにコンダクターはいない。機械が処理してくれるから。多少の現金管理は運転手が補う。
だが、東アフリカは、まだまだお金の処理がマニュアルだ。
と言うわけで、運賃は機械じゃなく、人間 (コンダクター) が、処理する。
それに、日本だと、バス会社の人は、ユニホームを必ず着用してるが、ダラダラでは、ユニホームがない!
なので、初心者の僕たちからすると、乗客と運転手たちの見分けがつきにくい。
実は、そこが、詐欺師の付け入る隙となるので、注意が必要だ。
詐欺の手口は、後ほど紹介したい。
因みに、コンダクターを見分ける手がかりは、小銭。
彼は、小銭を持っておく必要がある。ポケットに入れていて、癖でよくチャリンチャリンと音を鳴らすので、そこは、見分ける一つのポイントになる。
「バスの行き先」の見分け方
ダラダラ (ミニバス) には、バスのフロントガラスの上方に、『番号:最終目的地』が記されてる。
上の写真だと、『116:Nungwgi(ヌングイ)』というように。
シンプルっちゃ、シンプルだ。
だが、日本みたいに、途中停車のポイントが事前に知らされることはない。
運賃を支払う時に、下車したい場所を伝えるのだが、一応、GoogleMapsで自分の居場所を追跡しておくか、周りの人に教えてもらって降りる形となる。
運賃の支払いの関して
ここが、非常にポイントなのだが、
運賃の支払いは、「バスの発車後」だ。
バスの発車後に、コンダクターがバスの中を歩いてきて、お金を回収する。
行き先は、最初に聞かれることが多いが、あとは、自分が降りる場所に近づいた頃に、運賃を支払いことも多い。
僕は、このシステムをきちんと理解してなかったので、
コンダクターを装った男に、発車前に、お金を支払い、そのままお金だけ持ってかれた経験がある。
関連記事 : 『ダラダラ詐欺』!? タンザニアで、人生初の詐欺に遭う。
ここは、非常に重要なポイントなので、きちんと知っておいて欲しい。
もしコンダクターに、乗車前に支払いを求められた場合は、「発車後に支払うよ。」と伝え、発車後に支払えばいい。
ダラダラを利用する上での注意事項
*上の写真のダラダラよりも、もっと小さく窮屈なダラダラもたくさんある。このダラダラは、かなり大きい方。*
それでは、次に、乗車する上での注意事項を紹介したい。
① 相場は、きちんと把握しておく!
自分が行きたい目的地までの相場は、ブログ or 「地球の歩き方」で調べておくか、宿のスタッフなどに聞いて、きちんと把握しておこう。
*「地球の歩き方」は、日本で最も詳しいガイドブック。*
でないと、2倍以上の料金を言われても、気付かない。
運賃の支払いは、バスの発車後だが、いくらかかるのかは、もし余裕があれば、コンダクターか運転手に聞いておくと良い。
ダラダラは、せかせかしてるので、あんまり聞く余裕がないケースも多いが。
② 大きい荷物があるなら、ドア付近の座席を確保!
ダラダラで、長距離移動する場合は、荷物を全部持っていくことも多いだろう。
大きなバックパックは、座席におくことができない。
基本的に、バスの前方の運転手近くに置く形になる。
なので、ここで、気を付けたいのが、大きな荷物がある場合、出来るだけバスの前方の席を確保することだ。
個人的に、ドア付近の座席がおすすめだ。
なぜ、バスの後方をおすすめしないかというと、乗客は基本満席になるので、人で、大きな荷物が自分の視界から消えてしまうからだ。
移動中、自分の荷物から何か盗まれても気が付かないだろう。
バスのトランクは、ダラダラにはないケースが多い。
あったとしても、まずは、車内の運転手付近を探す。それでも、ダメなら、トランクを使う場合が多いかな。
海外を旅する上で、自分の荷物は必ず自分の視界に置いておくことは、非常に重要だ。
③ 運賃の支払いは、必ず、バスの『発車後』に!
最も注意して欲しいのが、運賃を支払うタイミングだ。
だいたいアフリカのバスで被害に遭うのは、乗車前にお金を要求してきた人に、お金を支払って、そのままお金だけ持ってかれるケースだ。
なぜなら、バスの発車後に騙すとなると、自分もバスの運賃を払わないといけないからだ。
彼らは、お金がなくて、詐欺をするので、バスの乗車前が、彼らのショータイムだ。
まとめ
- 相場は、きちんと把握しておく!
- 大きい荷物があるなら、ドア付近の座席を確保!
- 運賃の支払いは、必ず、バスの『発車後』に!
最後に
以上が、ダラダラ (東アフリカのミニバス) のシステムと注意事項だ。
安くて、財布に優しいが、リスクもある。だが、システムをきちんと理解して、3つのことを気をつければ、特に問題はない。
コンダクターを装った人に、お金を奪われる詐欺は、『ダラダラ詐欺』と呼ばれている。
僕はこの被害にあったので、その一部始終は、下の記事で読んで欲しい。
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まあ、普通の観光客は利用しないと思うが、旅人は、ダラダラを乗りこなせるようになると、かなり節約は出来るはずだ。