皆さん、地球に『赤いバナナ』が存在することをご存知だろうか?
僕は実際に、タンザニアに行くまで、見たことも、聞いたこともなかった。
『赤いバナナ』の存在を知ったのは、
タンザニアのアルーシャで、「地球の歩き方 (詳しいガイドブック)」を読んでいたとき。
タンザニアの「ンゴロンゴロ」の近くにある『ムトワンブ』という町で、
*「ムトワンブ (Mto Wa Mbu)」とは、スワヒリ語で、「蚊の川」という意味。*
『赤いバナナ』が売られてると、ページの片隅に書かれていた。
この情報を知って、
せっかく、アフリカまで来たからには、是非、『赤いバナナ』を食べてみたいなと強く思った。
しかも、
次の日から、サファリツアーで、「セレンゲティ」、「ンゴロンゴロ」、「マニヤラ湖国立公園」を訪れる予定だった。
もしかしたら、見れるチャンスがあるかもしれない。
ただ一応ツアーなので、ツアーリーダー次第な部分もあるなぁとは、思っていた。
*地図上で、「青ピン」の刺さってる場所が、「ムトワンブ (Mto Wa Mbu)」。*
『赤いバナナ』を求めて
次の日の朝、
サファリツアーが開始。
アルーシャを出発し、セレンゲティへ向かった。
途中、「ンゴロンゴロ」のゲートに辿り着くまでにある、『ムトワンブ』という町で、サファリカーが止まり、ツアーリーダーが食材の調達をした。
すると、「赤いバナナの房」を持った女性が、車の外を通りかかった。
サファリカーの中から、その光景を見ていて、
「あ、赤いバナナだ!」と思ったが、
残念ながらその時は、時間がなくて買えなかった。
結局
「セレンゲティ」と「ンゴロンゴロ」で、サファリを終え、また、『ムトワンブ』へ戻ってきたのだが、
「赤いバナナ」を買う機会をツアー側が与えてくれることはなかった。
しかし、「ムトワンブ」のキャンプ場にいるとき、1時間ほどの自由時間があって、Google マップで調べていると、
どうやら今いるキャンプ場から「ムトワンブ」の町まで、歩いていける距離だったので、「赤いバナナ」と出会えるかわからないが、ダメ元で探してみることにした。
因みに、僕が泊まったのは、「Sunbright Campsite」というキャンプ場。
キャンプ場を出発し、一度大きな通りに出て、
こんな感じの場所を歩いていくと、
5分くらいして、
遂に、見つけました。
「赤いバナナ」を発見!
そして、この写真に映ってる男性と、「値段交渉」。
タンザニアは、基本的に値札がないので、ほぼ全て言い値からの交渉になる。
僕は、そのとき夕飯前だったし、「味見出来ればいいかな」くらいだったので、
上の写真の彼に、
「赤いバナナが、3本欲しい」
と伝えた。
最初提示された金額は、
「5000シリング(約250円)」。
このバナナは、1本のサイズが、通常の半分くらい (小さいサイズ) だったので、
それで、約250円は、さすがに高いなぁと感じたので、ちょっと交渉して、
「3500シリング (175円)」
で、購入した。
『赤いバナナ』は、どんな味!?
因みに、この「赤いバナナ」、普通の黄色のバナナとは、味が微妙に違う。
この違いを言葉で説明するのはとても難しいが、
食べた感触は、普通のバナナよりも、少しモチっとしてる。
少し甘い気がしたが、甘さ自体は、そんなに大差ない。
皮をむいた中身の外見の色は、少し普通のバナナとあまり変わらないが、
内側の色は、少しオレンジがかってる感じ。
イメージ的には、
「じゃがいも」と「さつまいも」の違いと少し近いかもしれない。
この違いは、是非、実際に食べてみて体感して欲しいなと思う
『赤いバナナ』を買う方法
僕自身、タンザニアには、
今回、計2週間滞在していて、
訪れた地域は、
国境のナマンガ、サファリの拠点となるアルーシャ、ムトワンブ、ンゴロンゴロ保全地域、セレンゲティ国立公園、凶悪都市ダルエスサラーム、ザンジバル島 (ストーンタウン、ジョザニ、ヌングイ、キディチ)。
実は、アルーシャに滞在中、
アルーシャで最も大きな市場へ行ったのだが、『赤いバナナ』は、一度も見かけなかった。
結局僕が、タンザニアで、
『赤いバナナ』を見たのは、
「ムトワンブ」と「ザンジバル島のストーンタウンにあるダラジャニ市場」の2箇所のみ。
僕は、タンザニア中を隈なく探したわけではないので、
他にも「赤いバナナ」が売ってる場所はあると思うが、意外と見かけない。
因みに、「ンゴロンゴロ」と「セレンゲティ」のサファリツアーで、ツアーメイトだったアメリカ人は、
アメリカで「赤いバナナ」は、手に入るから、「自分にはあんまり珍しくない。」と語っていた。
フィリピンや台湾でも、「赤いバナナ」を売ってるところがあるみたいなので、
「赤いバナナ」に興味がある方は、是非、探してみて!
余談
「ムトワンブ (蚊の川)」で、「赤いバナナ」を買った時の話。
ムトワンブ (蚊の川) だけあって、乾季 (自分が行ったのは9月半ば) でも、蚊がたくさんいたので、
「蚊がたくさんいるね。」
と現地の人に話しかけると、
「今は少ないよ。雨季になると、こんなもんじゃない。もっとウジャウジャいるよ。」
と話してた。
雨季 (3〜5月, 11〜1月) に「ムトワンブ」へ行くなら、
「蚊の対策」をちゃんとしておいた方がいいかも。
・虫除けシートでふく
・ムヒ, ウナクール
・マラリアの予防薬を飲む
・蚊がいなくなるスプレー
etc
閉鎖的空間 (宿泊部屋など) なら、このスプレー、抜群に効くんで、「蚊の対策」に、凄くおすすめ!
『ムトワンブ』での楽しみ方
因みに、「ムトワンブ」は、多くの日本人がスルーする場所だが、
「赤いバナナ」以外にも、サルやゾウを多く見られる『マニヤラ湖国立公園』で、サファリをしたり、
『現地の文化を学ぶツアー (バナナビール、バオバブジュース、バナナプランテーションなど?)』も有料だが体験できる。
2晩くらいあると、じっくり、「ムトワンブ」を満喫できるんじゃないかな。
僕はこの『現地の農業的文化を学べるツアー』を経験してないので、詳しいことはわからないが、個人的に、凄く興味ある。
今回は時間がなかったので、体験出来なかったが、次回もしそこを訪れる機会があれば、ぜひ参加してみたい。
もし「ムトワンブ」で、この現地の文化を学ぶツアーに参加した人がいたら、感想を聞かせて欲しい。
最後に
少し長くなってしまったが、
結論、
「赤いバナナ」は、
アフリカの「タンザニア (Tanzania)」にある
・『ムトワンブ』という町
・ザンジバル島のストーンタウンにある『ダラジャニ市場』
この2ヵ所へ行けば、ほぼ確実に買うことができる。
「ンゴロンゴロ」や「マニヤラ湖国立公園」に、サファリへ行ったり、ザンジバル島へ観光へ行った時は、
是非、「赤いバナナ」を食べてみては、いかがだろうか。
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