まさかのタンザニアで、「スパイス」の魅力に惹かれる!?




直感は、自分を想定外の方向へと、導いていく

タンザニアのセレンゲティ国立公園を訪れる際、拠点となる「アルーシャ (Arusha)」という町に滞在していた時のこと。

町を散策するチャンスは、この日の午後のみだったので、とりあえず、ホテルの外へ出ることにした。

アルーシャは、あんまり治安も良くなく、特に見所がないためか、日本人だけでなく、欧米の観光客すら歩いてない。

正直、その状況に少し恐怖を感じたが、僕は、逆に新鮮さも感じた。

これぞ、アフリカだ!」と。

とりあえず、適当に街全体を歩いていたのだが、少しお腹が空いてきたので、夕食候補のレストランの下見へ行くことに。

そのレストランへ向かって歩いていると、途中で、「ローカルマーケット (市場)」の横を通りかかった。

横目に見ながら、僕は、なんとなく、その市場が気になった。

外から見ていてもよくわからないので、市場の中へ入ってみたいと思ったのだが、異国の雰囲気にちょっと戸惑った。

市場の中へ入ろうかなぁ、やっぱり、辞めようかなぁ。」と、

その辺を行ったり来たりしながら、少し考え、

結局、気になる気持ちが優り、市場の中へと足を踏み入れる決断をした。

アルーシャ市場で、『スパイス』に惹かれる!?

早速、変な奴に絡まれる。

アルーシャ市場

このローカルマーケットに、1人で乗り込んで行くと、

早速、1人の男が自分に付いてきながら、勝手に市場をガイドし始めた。

僕は、すぐに分かった。

この人は、後で、自分にチップを要求してくるだろう。」と。

いつもの自分なら、この時点で、バッサリと断る。

だが、あることを閃いた。

自分は、この市場について全くわからないし、売られてる野菜や魚の名前も何かよくわからない。

1人で回るのもありだが、あまり市場のことを知ることが出来ないだろう。

それに、この人を断ったとしても、また自分を追いかけまわしてくる人が現れそうだ。

なんか、意外と説明分かりやすいし、(全部英語だが)、あえて、この人にガイドさせてみようか。

ということで、今回は、このスタイルで、市場を回ることに。

『スパイス』に惹かれる!?

このアルーシャ市場には、野菜、フルーツ、肉、魚、薬品 (木や植物から作ったもの) など、色々売られていたが、

僕は、あるコーナーに、最も惹かれた。

スパイス売り場

それは、「スパイス売り場」だった。

一応言っておくと、この上の写真に映る人達に惹かれたのではない。

僕は、スパイスコーナーの独特な雰囲気に惹かれた。

質素な平面の机の上に、ぎっしりスパイスが並んでる・積まれてる姿 (上の写真のように ) は、僕の五感にとって、刺激的だった。

さらに、スパイス売り場にいる商売人は、僕に、スパイスを買っていって欲しいので、勝手に、商品について色々説明してくる。

このスパイスは、〇〇というスパイスで、料理ではこういう風に使うとか、サフランは、高価なスパイスだが、ここで買うとお得だよ。」とか。

僕は、スパイスについて、全くの無知だった。

サフランという単語も、ターメリックという言葉も、聞いたことなかったし、相場もわからない。

僕の頭の中では、「スパイス辛いもの」で、スパイスという言葉の意味も、きちんと知らなかった。

だが、スパイスの匂いを嗅いだり、パウダーでない形・色を見たりする中で、僕は、どんどんスパイスへ興味を抱いていった。

自分が、スパイスの世界に対して、無知過ぎたことが、その世界へと惹かれる後押しとなった。

アフリカには、動物の写真を撮りに来たのに…

マサイマラ国立公園

2018年の9月、僕は、東アフリカへ旅立った。

今回アフリカへ来た1番の目的は、

野生動物・自然の写真を撮ること」。

2016年の夏に、アメリカのロッキーマウンテンで野生のヘラジカに遭遇し、それから野生動物の魅力に惹かれはじめた。

自分は、写真を趣味としてやっていきたいのか。仕事としてやっていきたいのか。

今回は、その自分の気持ちを確かめるための旅だった。

もちろん、サファリでも、素晴らしい経験をしたし、野生動物や自然の写真を撮ることの楽しさは変わらなかった。

ただ僕は、野生動物と同じくらいに、スパイスの世界へと引き込まれていった。

ザンジバル島のスパイス農園へ!?

ザンジバル島のスパイス農園

タンザニアには、「ザンジバル島」という島がある。

アフリカへ行く1ヶ月前までは、ケニアとタンザニアでのサファリだけをして、帰る予定だったのだが、ネットでたまたま、ザンジバル島の「ストーンタウン (Stone Town)」という場所を知り、

ストーンタウンって街の名前、カッコいい。なんかわからないけど、この場所に行きたい。

まあ簡単にいうと、ザンジバル島は、目的を持って訪れた訳でなく、直感に従って、訪れることを決めた。

セレンゲティとンゴロンゴロのサファリを終え、僕は、アルーシャからダルエスサラームへ向かい、そこからフェリーで、ザンジバル島に上陸。

関連記事 : アルーシャからダルエスサラームへ。目指せ、ザンジバル島!

関連記事 : ダルエスサラームからザンジバル島までの行き方|インド洋の楽園へ

アフリカに着いてから、色々調べてると、ザンジバル島には、『スパイス農園』があることを知った。

ザンジバルは、クローブというスパイスの貿易で栄えた島だということも。

アフリカへ来るまでは、スパイスなんて、全く興味なかったのに、

アルーシャの市場で、スパイスの世界の魅力に惹かれた自分は、ザンジバル島に滞在中、スパイス農園を訪れる現地のツアーに参加した。

関連記事 : ザンジバル島の「スパイス農園」が、楽しくて、勉強になった!

関連記事 : ザンジバル島の「スパイスツアー」の料金と予約方法。

実際に、スパイス農園を訪れ、シナモンの木、ジンジャー、ターメリック、胡椒 (グリーンペッパー) 、カルダモンの実、ナツメグの木 (実も) を見てきた。

農園では、市場で売られる前のスパイスの状態を見て、触り、匂い、五感で体験したことで、僕は、もっとスパイスの魅力へと惹かれていった。

最後に

人それぞれ、何かへハマる時には、何かきっかけがあったり、そこにストーリーがあるはずだ。

そして、それを導いてくれるのはいつも、自分の思考から生まれるプランではなく直感や心の声である



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