今回は、実際に、ザンジバル島で、「スパイスツアー」に参加してみて、どうだったのか!?
その感想を含め、ツアーの様子と共に、紹介したいと思う。
因みに、ザンジバル島は、タンザニアの有名な島で、「スパイスアイランド」とも呼ばれてる。
関連記事 : ザンジバル島の「スパイスツアー」の料金と予約方法。
スパイスツアーの始まり
2018年9月30日、朝9時。
ツアーガイドの人が、自分の宿泊してたホテルのフロントまで、迎えに来てくれた。
ホテルから出て、5分ほど歩くと、ツアー用のミニバスが止まっていて、そのバスに乗り込む。
既に欧米人のカップルが、1組バスに乗っていた。
何人かバスへ乗り込むと、ストーンタウン内の他のポイントで、また残りのツアーメイトをピックアップしていく。
9時半頃に、ようやく、Stone Town (ストーンタウン) を出発。
そして、スパイス農園のある Kidichi (キディチ) という場所へ向かった。
スパイス農園のあるキディチへ
約30分ほどで、Kidichi (キディチ) へ到着。
距離的には、ストーンタウンからあまり離れてないのだが、道が凸凹で、思ったより時間かかった。
因みに、キディチは、標高「約153m」。これが、ザンジバル島の中で、最高点となる。
ザンジバル島は、意外に、山がなく、平べったい島なのだ。
早速、散策
まずは、
①ココナッツの木
ザンジバルにあるココナッツの木は、全部で3種類ほどあるようで、上の写真は、「ハイブリッドココナッツ」だと言っていた。
これは、「キングココナッツ」。オレンジ色の実が、なっている。
主に「飲用」として、使われるようだ。
スパイス農園の中へ
農園内へ入り、最初にあったのは、
②バナナ
バナナなんて、スーパーでも、何処でもよく見かけるが、「バナナの草」は、人生で初めて見た。
沖縄とか行ったら、見れるんだと思うけど、都会で育った人間には、非常に興味深い草だった。
バナナの葉っぱが、予想以上にデカかった。
そして、ツアーガイド曰く、ザンジバル島には、バナナが、「24種類」も、あるらしい。
③パイナップル
まさか、パイナップルが、こんな育ち方をしていたなんて….
パイナップルかどうかすら、疑ってしまった。
面白いぞ、パイナップル。
④ジャックフルーツ
名前は、聞いたことあったが、実を見たのも、初めて。デカイ!
僕が訪れた9月末は、ジャックフルーツのハイシーズンらしい。
⑤ペッパーコーン
グリーンペッパー。ペッパーコーンとは、「コショウの実」のこと。
これを天日乾燥させると、ブラックペッパーだよ。的なことを言っていた。
⑥ターメリック (ウコン)
ウコンの英語名が、『Turmeric (ターメリック)』。
タンザニア人は、Curcuma (ククマ) と言ったりもする。
色んな用途で使われるターメリックだが、カレーや、ライスにも使われる。
ジンジャー (生姜) に形や外見も、似てるが、
中の色が、黄色 (オレンジ色) なのが、「ターメリック」。
⑦バニラ (バニラビーンズ)
なんか、インゲンみたい…。
「え、バニラって、“白色”じゃなかったの?」
というのが、ド素人の僕の正直な感想だった。
自分が思ってたバニラの姿と実際の姿が違い過ぎて、逆に興味深く感じて、すごい惹かれてしまった。
この「天然のバニラビーンズは、非常に高価。」だとガイドは、話していた。
なんか、桃の小ちっさいやつみたいな実。
これは、
⑧ナツメグ
ナツメグって、知らない人は、全然知らないかもしれないけど、
ハンバーグとかで、臭みを消すために使われるスパイス。
実は、ナツメグ、
過剰摂取 (一度に10g以上?) すると、危険なスパイスである。
そして、女性が過剰摂取すると、ハイになるらしい。
ザンジバル島の女性は、シャイなので、好きな異性にアプローチする時は、ナツメグを利用するようだ。
本当にそういう活用してるのか知らないけど、現地の人が皆、ナツメグの説明する時は、この話をしてきた。
市場で売られてる時は、
上の写真のようなナツメグの実のタネを乾燥させた状態 (ホールスパイスとして) か、パウダー (粉末状) のどちらか。
日本では、ほとんど、パウダーでしか見たことないと思う。
⑨カカオの実
普通、「実」って、枝に生えてる気がするんだけど、木の幹に「実」がなってて、面白かった。
この地面に這うように、実がなってるのが、
⑩カルダモン
ツアーガイドの進むペースが早くて、写真を撮ってたら、カルダモンの説明終わってた。(泣)
⑪スターフルーツ
名前すら、初めて聞いた。
味見してみたけど、なんか、シャキシャキした食感で、味は、果物と野菜の中間みたいな感じだった。
あんまり美味しく感じた記憶はない。
スターフルーツの実は、上の写真の感じ。
色はマスカットみたいで、少し細長い形だが、下から見ると、星型 (スター) に見える。
⑫シナモン
ツアーガイドのおじさんが、シナモンの木から、木の皮を切って見せてくれた。
シナモンの木の皮を乾燥させると、少し丸まって、「シナモンスティック」となる。
それを砕いて、パウダーにすると、よく目にする「粉状のシナモン」だ。
シナモンは、リンゴと相性が良いが、「ザンジバル島では、リンゴが育たないんですよ。残念だけど…」と話してた。
シナモンの木は、写真に収めなかったが、日本の山にも生えてそうな見た目の木だった。
これは、シナモンの根っこ (ルーツ)。
⑬リップスティックツリー (アナトー)
個人的に、名前も初めて聞いたし、見たのも、初めて。
果実の外見は、ランブータン。
この実を切ると、イチジクのような見た目をしてるのだが、中に「赤い種」がたくさん入ってる。
この「赤い種」が、口紅としてだったり、原住民のボディペイントなどに使われたりする。
この果実のなった木を『リップスティックツリー (Lipstic tree)』と言って、果実の種皮から、「アナトー (Annatto)」という染料が採れる。
スパイス農園で働いてるツアーガイドのアシスタント的な人が、唇に塗って、見本を見せてくれた。
⑭コーヒー豆
僕は、普段コーヒーを飲まない人なのだが、なんかこうやって見ると、凄く興味が湧いてきた。
このツアーを終えて、ザンジバル島のカフェ (Puzzle Coffee Shop) で、人生二杯目のコーヒーを飲んだ。笑
因みに、ザンジバル島の人は、コーヒーをスパイスと飲むらしい。
以前、ストーンタウンの市場に行った時に、バナナコーヒーとか、シナモンコーヒーとか、コーヒーだけじゃなく、ティーも、スパイスや果物と混ざってるのが売ってた。
⑮クローブ
クローブのつぼみ。
クローブは、開花する前のつぼみを乾燥させて、使うらしい。
スパイスって、木の皮だったり、実、根茎、つぼみなど、色んな部位が使われていて、面白いなぁって思った。
実は、ザンジバル島、クローブ栽培で栄えた島で、今でも、世界において、クローブの主要栽培国だ。
今は、ザンジバル諸島の一部であるペンバ島で、クローブはたくさん栽培されていて、政府が栽培量をコントロールしてるとガイドは話していた。
クローブのつぼみは、こういう感じで、「くぎ」に、似た形をしてる。
くぎというか、「ネジ」にさえ見える…。
クローブは、肉の臭み消しとか、ティーに使ったりするらしい。
クローブの木の枝と葉っぱ。(写真上)
⑯ジンジャー (生姜)
根茎のルックスが、ターメリックとそっくりな「ジンジャー」。
まあ、ジンジャーは、日本のスーパーでもよく目にするから、特に驚きはなかったが、「ジンジャーの葉」は、初めて見た。
僕たちがスーパーでよく見るジンジャー (生姜) は、根茎の部分で、地下にあり、地上には、葉だけ出てる。
*上の写真中央の根元が少し露出してるのが、「ジンジャーの葉」。*
⑰レモングラス
蚊などの虫除けになる。8時間くらい持続するらしい。
レモングラスの全体的なルックスは、その辺の雑草みたいだったが、葉は、ニラみたいだった。
でも、匂いは、レモン。
ココナッツの試食
ココナッツの実を割って、ココナッツミートの試食。
スパイス農園で働いてる若者が、一生懸命、ココナッツの木に登り、実を落とし、実を削って、ココナッツミートを試食させてくれたのだが、
鬼不味かった…。
隣のアメリカ人は、もぐもぐ食べていたが、自分の口には合わなかった。
でも、凄く良い経験だったと思う。ありがとう。
⑱イランイラン (ylang-ylang)
現地のザンジバルの人の発音では、「ラングラング」みたいに聞こえた。
イランイランは、良い香りがする。アロマオイルに使われたり、香水にも、使われるらしい。
農園巡りが、終了。
約1,2時間、スパイス農園内にいたのだが、正直、あっという間だった。
「あれ、終わった….」みたいな感じ。
そして、バスに乗り込む。
ちなみに、このツアー用のミニバス、色んな意味で、「日本車」。笑
この後は、車で、3分くらい移動して、昼食へ。
「昼食」も、このツアーに含まれてる。
ランチタイム (昼食)
この建物には、スパイスが売っていた。
ストーンタウンのダラジャニ市場に売ってたのと、同じだったので、何も買わなかった。
上の写真のような感じで、なんか、洗面器みたいなのに、カレーとライスが盛られている。
このカレーは、
「肉や魚を使ってないベジタブルカレー」。
ライスは、
「スパイスを使ったピラウ」。
少し話は変わるけど、ご飯って、綺麗な皿に盛った方が、格段に、美味しく見える。
洗面器みたいなのに、入ってると、たとえ味が美味しいとしても、不味く見えてしまう。
見た目は、ぶっちゃけあんまり美味しそうじゃないが、凄くスパイスが効いていて、食べた後、なんか体がポカポカした。
因みに、スパイスが効いてるというのは、辛いという意味じゃない。
このカレーライス、全く辛くなかった。
昼食後の選択肢
みんな早食いで、ランチタイムは、すぐ終わり、
時間はまだ、12時15分くらい。
そこで、ツアーガイドが、
ここから車で、30,40分くらい離れた「マンガプワニ」というところに、
『スレイブケーブ』と『ビーチ』があるけど、
「行きたい?」と聞いてきて、
ほとんどの人が、「行く。」という雰囲気を出してたので、行くことになった。
*因みに、移動費は、無料。ツアーの一環として、訪ねる形。*
1人で来ていた欧米女性だけ、なんか用事があったみたいで、昼食後すぐ、ストーンタウンへ帰った。
・スレイブケーブへ
ツアーバスを30分くらい走らせると、スレイブケーブのある「マンガプワニ (Mangapwani)」に、たどり着いた。
到着後、スレイブケーブの入場料を「2ドル もしくは 4000シリング」支払い、洞窟の中へ。
因みに、1年前は、入場料「1ドル」だったらしいが、2018年の9月時点では、「2ドル」になっていた。
まあ、何もない真っ暗な洞窟。
この洞窟は、昔、奴隷を閉じ込めていた場所。
そういう歴史から、「スレイブケーブ」と呼ばれてる。
ザンジバル島では、かつて、奴隷貿易が行われていて、禁止されたのだが、その後も、アラブ人は、イギリスにバレないように、このマンガプワニビーチで、奴隷貿易を行っていたようだ。
関連記事 : ザンジバル島の悲惨な歴史『奴隷貿易』を学ぶため、奴隷市場跡である大聖堂へ。
洞窟内も結構狭くて、
洞窟内からビーチへ通ずる道も、防具をつけ装備しないと通れないので、普通に見学に来た人が、見れる範囲はほとんどなく、3分くらいで見終わる。
正直いうと、入場料 2ドルは、絶対ボってると思う。笑
・マンガプワニビーチへ
バスで、5分もかからないくらいで、マンガプワニビーチへ到着。
欧米人は、ビーチが大好きなので、ビーチと聞いて、「ヤッホー!」みたいなテンションだったのだが、
あれ、全然想像してたのと違う…。
「ここに来て、どうするん?」笑
しかも、ビーチに、巨大船が漂流してるではないか。
ツアーガイドによると、この巨大船は、数ヶ月前に、このビーチへ漂流してきたらしい。
この船が邪魔で、正直、ビーチが台無し…。藻もたくさんあって、泳ぐどころじゃない。
マンガプワニビーチは、残念なビーチと化していた。
20分くらいしたら、みんな飽きてきて、帰るオーラを放ち始める。
個人的には、5分くらいで飽きたのだが、みんな現実を受け入れるのに時間がかかったのだろう。笑
ストーンタウンへ
このマンガプワニビーチから、ストーンタウンまでは、ツアー専用のミニバスで、約1時間くらいかな。
ストーンタウンには、約15時頃に、到着して、解散。
ツアー終了。
ツアーに参加した『感想』
正直、「スレイブケーブ」と「マンガプワニビーチ」は、行かなくても良かったなぁと感じた。
因みに、昼食後に、もし、マンガプワニへ行きたい人がいなくて、自分だけ行きたい場合、
ツアーバスは、ストーンタウンへ帰り、追加料金20ドル支払って、タクシーで、マンガプワニへ向かうことになる。
個人的には、20ドルもかけて、行く場所ではないなぁと思った。
スパイス農園に関して
だが、スパイス農園は、行けてすごく良かったと思う。
スパイスだけでなく、フルーツも色々見れたし、日本では出来ない貴重な体験を出来た。
それに、スパイス農園を実際に訪れたことで、スパイスに関して、かなり興味が湧いてきた。
次にスパイス農園へ行く機会があれば、1日くらいかけて、ゆっくりと周りたい。
今回のように、ツアー参加者が、10人前後だと、ガイドの説明が、どんどん次に進む。
初心者向けのさわりとして、スパイスを学ぶのであれば、この1人15ドルのツアーでも十分良いが、
じっくりと、きちんと、学びたいのであれば、あんまり満足できないかもしれない。
でも、「ザンジバル島のスパイスツアー」は、スパイスについて、軽く全体的にさわるのには、ピッタリだし、財布にも優しいと思う。
また、雨季と乾季で、果物や木ノ実の色や大きさが違ってるので、いつ訪れるかで、印象もちょこっと変わるんじゃないかな。
因みに、僕が訪れたのは、9月末。
乾季の終わり頃で、小雨季に入った感じだった。
ザンジバル島は、「6〜9月が、乾季 / 10〜12月が、小雨季 / 3〜5月が、大雨季 /」となっている。
時期の変わり目は、多少変化するが、大体こんな感じだ。
ザンジバル島でのスパイスツアーに興味のある人は、こちらの記事で、
関連記事 : ザンジバル島の「スパイスツアー」の料金と予約方法。
「ツアーの価格、どこでツアーの申し込めるか、オススメの予約方法など」を詳しく書いてるので、そちらを参照してほしい。
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