Avicii (1stアルバム「True」から漏れた ID)[with ヴァリアス・アーティスト]

アルバム『True(真実)』




今回は、2013年にAviciiがリリースした1stアルバム「True」。そこに収録予定も、漏れた曲を中心に、2ndアルバム「Stories」同様、『三部作』でお届けしたいなと思っている。

第三弾 ⑶は、

特定のシンガーに絞って、Aviciiを解剖するのではなく、様々なアーティスト(ヴァリアスアーティスト)という括りで、選曲している。

ヴァリアス・アーティスト

1. Calico (ft. Adam Lambert & Nile Rodgers)

リーク日 : 2022年1月23日

上のツイートの「bit.ly/3rmBc9n」をクリックすると、フル音源を聴ける。

2013年9月末には、上の音源のバージョンで出来上がっていて、なんと”We Burn(Faster Than Light)”の特徴的なドロップは”Calico“製作時から既にできていたことが判明。

多くの人は、UMF 2016で披露された”We Burn(Faster Than Light)”で、あのドロップを初めて聞いたかと思うが、2013年にはTimのアイディアとして存在していたようだ。

現在はツイートは削除されてるみたいだが、

2013年9月27日のNile Rodgers(ナイル・ロジャース)のツイートで”Calico“について、楽曲の手応え、ナイルからリリースしたくてたまらない無邪気な少年のバイブスが伝わってくる。

Lay Me Down“の制作時期に”Calico“も同時並行で作られていた可能性が高い。

関連記事 : The crowning of prince Liam

2. Avicii – My Love (ft. Beth Ditto)

リーク日 : 2022年3月25日

My Love“のボーカルは二人いて、片方が Beth Ditto(ベス・ディットー)であることはわかっているが、もう一人のボーカルは不明。

Beth Ditto(ベス・ディットー)

Avicii(アヴィーチー)の1st アルバム「True」の制作時期(2012-2013)に、作られた楽曲。

曲調に、Avicii独特のカッコ良さを感じる。

3. Avicii – Dreaming Of Me (ft. Audra Mae)

Aviciiシングルにおいて、

Shame One Me
Addicted To You
Long Road To Hell
Feeling Good

のボーカルを務めている Audra Mae(オードラ・メイ)。

Timは、その4曲を公式にリリースしている。

アルバム「True」に収録予定も、”Dreaming Of Me“を収録することはなかったが、没にするには非常に惜しい1曲。

4. Avicii – Relate (ft. LP)

リーク日 : 2022年3月27日

Mike Einziger(マイク・アイシンガー)がプロデュースに関わった”I Can’t Relate“というIDの進化バージョン”Relate“。

その進化版である“Relate“は、1st アルバム「True(2013)」がリリースされ、 2nd アルバム「Stories(2015)」がリリースされるまでの期間、2014年に手直しされた。

LPが、Aviciiとの仕事について語る [2016年11月]

質問者 : あなたは”Back Where I Belong“という楽曲で、Avicii(アヴィーチ)、Otto Knows(オットーノウズ)とコラボしてますね?

AviciiOtto Knowsとは、どうやって知り合ったんですか?

LP : Otto Knowsは、Aviciiを通して出会いました。Aviciiとは何度かセッションをしたことがあって、彼は素敵なの。本当に才能があると思う。DJはコンピューターのボタンを押すだけだけだと思ってる人もいますが、音楽家としての技術がある。彼は私が一緒に仕事をしてきた人達の中で、最もハードワーカーの一人よ。彼とは何度かセッションをしたことがある。私にとって信じられないこともあった。午後2時ごろにスタジオ入りし、真夜中の1時ごろまで曲作りしていたんだけど、彼が椅子から離れる瞬間を一度も目撃しなかった。本当よ。その時間、トイレにすら行かない。キーボードの前の椅子に座って、彼はいつも、コンスタントに曲作りをしていた。

インタビュワー(質問者)とLPの声と話し方が似過ぎて、どっちがどっちに聞いてるか分からなくなる。笑

LPの声質と話し方って、結構特徴的だと思うんだけど、その二人が———

5. Avicii – Trouble | Million Miles (ft. LP)

僕は、2nd アルバム「Stories」がリリースされる前から、この”Million Miles“のライブ映像を聴いていたので、ずっとリリースを楽しみにしていた。

しかしLPボーカルは、没になってしまった。

上の映像の最初の40秒が曲にあたる部分、その後のドロップは、”Don Diablo & Matt Nash – Starlight (Could You Be Mine) [Otto Knows Remix]”を引用している。

だが、”Million Miles“は、”Trouble“として別のボーカル(Wayne Hector)を迎え、そちらが公式な楽曲としてリリースされることに。

ちなみに、Wayne Hector(ウェイン・ヘクター)は、ボーカルとしても”Trouble“に参加しているが、凄腕の音楽プロデューサーでもあり、これまで450曲近くの楽曲をプロデュースしている。

詳しくは、下の関連記事で触れている。

関連記事 : Avicii 2015(アルバム「Stories」から漏れた New ID)[三部作⑶]

6. Avicii – Then It Will Be Over (ft. LP)

リーク日 : 2022年8月23日

2025年4月の時点でリークしているAviciiLPとのコラボ曲は、先に紹介した”Relate“、”Million Miles“、そしてこの”Then It Will Be Over“の3曲のみ。

公式にリリースされたのは、”Back Where I Belong“の1曲。

Then It Will Be Over“は上の映像の最初の1分30秒までで、後半は”Heart Upon My Sleeve”に切り替わる。

ので、実質完成させられなかった”ID“である。

7. Avicii – We Fall (ft. Bonn)

1st アルバム「True(2013)」の収録漏れとして紹介をしているが、実際は2014年が制作時期かもしれない。

Bonn(ボン)が最初に、コラボしたのは、”Pure Grinding“という楽曲だと語っているので。

映像のTimは非常にげっそりしているが、歌い方の指示をしている。

8. Avicii – Come On Baby (ft. Bonn)

この映像でも、歌い方の指示を出している。

録音ブースに入っているのが、Bonn(ボン)。

We Fall“も、”Come On Baby“も、”ID“であって、デモに近い。

関連記事 : 日本人よ、決して「引き下がるな(Hold The Line)」。Avicii のデモに学べ。

9. Avicii – Stars Don’t Go (ft. U2)

リーク日 : 2022年8月13日

Star’s Don’t Go“は、

人気バンド U2から”Iris(Hold Me Close)”として公式にリリースされてしまったので、今後リリースされることはない。

しかし本当に素晴らしい一曲で、Aviciiのリークした音源の中では、個人的に一番好きだ。

Aviciiは、アーティストとしての方向性として、この曲”Star’s Don’t Go“と”A Sky Full Of Stars“のどちらを取るかの選択で、後者を選んだのではないか。

ただ、このU2のデモは、U2のボーカルであるボノが自身の母について歌っている歌なので、Aviciiシングルとしてではなく、U2自身のシングルとしてリリースし、正解だったと思う。

Star’s Don’t Go“については少しストーリーがあるので、別の記事でも取り上げたい。

関連記事 : Avicii – Star and go(ft. U2) 裏話

最後に

Avicii with ヴァリアス・アーティスト

全9曲。

まとめて聞きたい方はこちらがおすすめ。

Calico“のロングーバージョンは、YouTubeで試聴不可。

記事のマップとして活用下さい :  [夜宮] アルバム AVICII FOREVER 3 Week(4/25〜5/16)を、勝手に開催!