Avicii – 「The Days」の多様性。(全14バージョン、その全てをお届けします!)




伝説 Avicii(アヴィーチ)の歴代シングルの中でも非常に名高い曲”The Days“。

街中の至る所で流れていたので、Aviciiファンでなくとも、この音楽自体を、聞いたことがある人は、きっと多いはずだ。

人生の日々(The Days)」も、晴れの日曇りの日、テンションが高い時低い時、ポジティブな気分でも、野生的な感じ落ち着いた感じと、様々あるように、Aviciiの”The Days“という楽曲も、実に多様なバージョンがある。

公式なリリース曲は、一曲に絞られたが、

Aviciiが現役中にライブで流したバージョンを含めると、”The Days“には、全部で『14』ものバージョンがある。

ボーカリスト別で、7名。
歌詞は、4種類。

マッシュアップも含めた、その”The Days“のバージョンを、今回、全てお届けしたい!

*YouTube上には、他にも音源が上がっているけれど、同じ音源は省いている。実際には、『14』バージョン以上あるのだと思われる。*

Avicii – The Days

公式バージョン

公式にリリースされたバージョンのボーカルを務めたのは、1997年リリース”Angels“という楽曲で、全米を席巻した Robbile Williams(ロビー・ウィリアムズ)。

なんだかんだで、この公式バージョンが、完璧であるとは思う。

ただ、その他のバージョンも大変捨て難いほど魅力的で、ライブなどでは逆に、その多様性がプラスになる。

それでは、早速紹介していこう。

どんな「The Days(日々)」が好き?

ボーカル① : Salem Ar Fakir(サレム・アル・ファキール)

Live @ Barcelona Beach Festival 2014

元々この楽曲“The Days”は、

Avicii(Tim Bergling)と”Silhouettes“を始め、数々のAviciiシングルをプロデュースしてきたシンガーソングライター Salem Ar Fakir(サレム・アル・ファキール), Vincent Pontare(ビンセント・ポンタレー)の、3人で作詞作曲。

公式にリリースされたのは、2014年10月3日。

上の動画(Live @ Barcelona Beach Festival 2014)は、2014年7月26日に行われたライブの記録なので、公式リリースのバージョンだ。

歌詞』も、公式にリリースされたバージョンとは、少し異なっている。

フォーク・スタイルバージョン

ドロップの部分が、少しフォーク調。

これはこれで、非常に魅力的。デモの段階とはいえ、輪郭は最低限しっかりしていると思う。

ボーカルは、Salem Ar Fakir(サレム・アル・ファキール)。

デモのバージョンを、Salem Ar Fakirが、(仮)で歌い、後からイメージした歌声に近い様々なボーカルリストを試して、結果的に「Robbile Williams(ロビー・ウィリアムズ)」を採用したのだろう。

そのボーカリスト達が、以下に続く。

ボーカル② : Nicholas Furlong(ニコラス・ファーロング)

この動画の音源をYouTubeにアップロードされた方が、ボーカルを、「Nicholas Furlong(ニコラス・ファーロング)」と記載しているが、僕には実際どうなのか分からない。

はっきり断定できない。

歌詞』は、初期のバージョンなので、公式にリリースされる前に、収録された音源だ。

ニコラス・ファーロングといえば、

Avicii – The Nights (ft. Nicholas Furlong)

Aviciiの“The Nights”のボーカルを務めてるシンガーである。

Aviciiは、ボーカルのピッチを変えたり、声を細く太くしたり、コンピューターでよくいじくる。特にリリース前の段階では、どんな声が、その楽曲に合うのかを知りたがるためだ。だからボーカルを当てるのは、非常に難しい。

この音源を聴いた感じでは、特定できない。

ただ、Salem Ar Fakir(サレム・アル・ファキール)やRobbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)ではないことは確かだ。

ボーカル③ : Capital Cities(キャピタル・シティーズ)

この音源も同様に、ボーカルを断定できない。

ただ、Nicholas Furlong(ニコラス・ファーロング)でも、 Salem Ar Fakir(サレム・アル・ファキール)でも、Robbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)でもないことは確かだ。

Capital Cities – Safe And Sound

とりあえず、Capital Cities(キャピタル・シティーズ)の“Safe And Sound”は、最高。

一度、Aviciiも自身のライブセットで流したことはあるはず。

2014年頃だったかな。。。

ボーカル④ : Robbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)

ボーカルは、公式にリリースされたバージョンと同じく、Robbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)。

音源自体、ほぼ同じだが、ボーカルのカットが少し違くて、この音源(Avicii & RW -The Days)の方が、歌い方が「ワイルド(野生的)」である。

RWは、Robbie Williamsの略。

ft. Robbie Williams (Version 2)

こちらの音源も、同じく Robbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)の音源だが、

歌詞』が違う!

以下の『歌詞』が、公式にリリースされたバージョンとは違う『歌詞』。

和訳

I’m gonna tell you the truth
Cause I’m a no good liar.
本当のことを伝えるよ
僕は嘘が上手くない

I won’t fade away
I got too much desire.
僕は野望に満ちている
だから弱まることはない

Cause I got a beast and its caged in me.
僕は野獣を飼っている 内に閉じ込めてある
I wanna go hard cause I need the release.
それを解放するために 試練を受けたいんだ

My heartaches,
Heartbreaks, all over town.
街中の至るところで
僕は苦悩し 傷心する

Something spins like a switchblade
thats bringing me down,
試練は飛び出しナイフみたいに
急に降りかかってくる

But I’m an animal, a canibal,
でも 僕は野獣だ 人食いだ
Ain’t nobody better.
勝るものはいない

(Oh oh ohhhh!)

Just got to keep it together!
気を引き締めて 頑張ろう

These are the days we’ve been waiting for!
この日々を ずっと待ち望んでいた
On days like this you couldn’t ask for more!
これ以上の日々を 誰が望むだろう

Keep them coming
Cause were not done yet!
これからも続けて
まだ僕らはこれからさ

These are the days that we won’t regret.
この日々を 僕らが悔やむことはない
These are the days that we won’t forget.
この日々を 僕らが忘れることはない

These are the days we’ve been waiting for!
この日々を ずっと待ち望んでいた
Rattle the cage and slam that door!
怒鳴られたら ドアをバタンと閉めればいい
And the world is calling us but just yet!
ほら 世界が僕らを呼んでいる 時は来る

These are the days that we won’t regret.
この日々を 僕らが悔やむことはない
These are the days that we won’t forget.
この日々を 僕らが忘れることはない

Out there on midnight the wild boys howl.
真夜中に外へ出ると 野犬どもが吠える
I’ll be the last one to throw in the towel.
僕は最後まで諦めることはないだろう

They used to believe we were stars aligned.
みんな 僕らならうまくいくと信じていた
Cause I made a promise and I ain’t no liar, liar
約束したんだ 僕は嘘つきじゃない 嘘つきじゃない
No bringing me down.
打ち負かされはしない

Cause I can spin like a
switchblade turning around.
飛び出しナイフのように
くるりと かわすから

I’m like an animal, a canibal,
Ain’t nobody better.
僕は野獣のようだ 人食いのよう
勝るものはいない

(Oh oh ohhhh!)

Just got to keep it together!
気を引き締めて 頑張ろう

These are the days we’ve been waiting for!
この日々を ずっと待ち望んでいた
On days like this you couldn’t ask for more!
これ以上の日々を 誰が望むだろう

Keep them coming
Cause were not done yet!
これからも続けて
まだ僕らはこれからだ

These are the days that we won’t regret.
この日々を 僕らが悔やむことはない
These are the days that we won’t forget.
この日々を 僕らが忘れることはない

These are the days we’ve been waiting for!
この日々を ずっと待ち望んでいた
Neither of us knows whats in store!
未来がどうなるかなんて分からない

You just roll your window
and place your bets.
ただ覚悟を決めて
前へ進めばいい

These are the days that we won’t regret.
この日々を 僕らが悔やむことはない
These are the days that we won’t forget.
この日々を 僕らが忘れることはない

And these are the days.
この日々を
(And these are the days.)
(この日々を)

And these are the days.
この日々を
(And these are the days.)
(この日々を)

And these are the days.
この日々を
(And these are the days.)
(この日々を)

And these are the days.
この日々を
(And these are the days.)
(この日々を)

苦悩、苦難———試練に対し、非常に前向きな『歌詞』。

この他、もう二つ『歌詞』のバージョンがある。

ボーカル⑤ : Brandon Flowers(ブランドン・フラワーズ)

The Days With Vox 4 19 14

公式バージョンとも、上で紹介した『歌詞』とも、違う『歌詞』。

歌い手も、複数あり、
歌詞』も、複数あり。
ドロップも、複数あり。

非常に、バラエティ(多様性)に富んでいる。

スタジオ・セッション

ボーカルは、The Killers(ザ・キラーズ)のボーカリストである Brandon Flowers(ブランドン・フラワーズ)。

スウェーデンにある「Avicii Experience」では、ブランドンとのスタジオ・セッションの映像が閲覧できるようだ。

The Killersといえば、Aviciiはライブセットで、こちらの楽曲“CAZZETTE, The Killers – The Killers vs CAZZETTE – Shot At Night”を流していた。

The Days 18 5

この音源(The Days 18 5)は、公式バージョンを、そのまま、Brandon Flowers(ブランドン・フラワーズ)が歌っている感じ。

The Days RX3

一つ前の音源(The Days 18 5)とほぼ同じだが、イントロから、少し違うメロディーが追加されている。そのメロディーは、イントロのみならず、ドロップ部分でも聞こえる。

また、ボーカル部分が一部、意図的に”山びこ(音の反射)”みたいにしている箇所がある。

Live @ MAWZINE MUSIC FESTIVAL

公式バージョンの歌詞を、そのまま、Brandon Flowers(ブランドン・フラワーズ)が歌っていて、後半は、”Mark MorrisonReturn Of The Mack“とのMashup(マッシュアップ)という、いつも Avicii がライブで流す時の流れ。

ボーカル⑥ : Jasmine Thompson(ジャスミン・トンプソン)

Live @Ultra Miami 2015

Ultra Miami 2015の時のこのバージョンが、2015年以降、Aviciiがライブでよく使う一般的なライブバージョン。

まず、Jasmine Thompson(ジャスミン・トンプソン)のThe Daysカバーから入り、いつの間にか、正規のRobbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)の歌声にスイッチ。それから”Mark MorrisonReturn Of The Mack“とのMashup(マッシュアップ)で、観客は最高潮。

The Days – Avicii (Cover by Jasmine Thompson)

この歌声を、”The Days“のイントロを引用するあたりが、Aviciiの抜群のセンスを感じる。

Timの抽出する箇所って、多過ぎず少な過ぎず、短過ぎず長過ぎず、完璧だ。

ボーカル⑦ : 謎のボーカル

@EDC Las Vegas 2015

この「EDC Las Vegas 2015」のライブで流れたボーカルのバージョンだけが、不明。

しかし、個人的に一番かっこ良く感じる。

また、歌詞も違くて、公式バージョンとも違うし、上で紹介した2つとも違う。

四番目の歌詞

新約聖書に登場する「東方の三博士」。ナザレのイエスが誕生した際に、東方から星を見てやって来て、拝んだ「三人の賢者(マギ)」の話があるが、実は四人目のマギがいたとの噂がある。

このバージョンは、もう一人の博士なのかもしれない。

*マギ(Magi)とは、占星術師のこと。つまり、星を読むことが出来た賢者。

最後に

これだけバージョンがあれば、好みも別れると思う。

同じ人でも、気分によって、聴きたい”The Days“は、変わるのではないだろうか。

きちんと聞かないと、どのバージョンがどう違うのか、訳がわからなくなってくる。笑

そのくらい微妙な違いで、大差を生んでいる。

ボーカルは7人、歌詞は4種類。それぞれの組み合わせがあり、なんだか「十干十二支(じっかんじゅうにし)」のようだ。いや、もっと複雑か。

ただ、この『14』ものバージョンにおいて、どのバージョンも、聴くと、明るい気分にさせてくれる。

そこは、唯一の共通点だと思う。

さあ、あなたは、どんな「The Days(日々)」が好き?

「Avicii – The Days」は、ポエム。

https://youtube.com/shorts/Tzvg-Xg0Yeo?si=5sEXF_oytB0rVjRU

歌詞は、「(ポエム)」であるが、実際に”的な歌詞”というのは、それほど多くない。

いや、ほとんどないかもしれない。

“音楽”を作る力と”“を作る力は、全く違う。

その点、Timは、”音楽”を作るのも抜群で、”“を作るというか、”“を惹きつける磁力のようなものを持っているように感じる。シンガーソングライターの才能を最大限に引き出す。それが音楽プロデューサーの本質的な仕事であるが、そこが非常に長けている。

だから、Aviciiの楽曲は、詩的なんだと思う。

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おまけ

@ 鎌倉の駅

Avicii(アヴィーチ)、Tim Bergling(ティム・バーグリング)を見ていると、あまり現代人に見えない。

どちらかと言うと、

古代ギリシャ人とか、アトランティス人、エジプトのファラオ、釈迦のお父さん、古代的であり、宇宙な人間のエネルギーを感じる。

強いて言うなら、「ニュータイプ」になるんだろうけど、『呪術廻戦』で言うなら、特級術師(一人で国家転覆する力がある)、『俺だけレベルアップな件』で言えば、S級ハンターに該当する「魂」だと思う。

スピリチュアルな話で、

オールドソウル(古い魂)」という言葉もあるが、「オールドソウル」と言っても、ピンキリであり、Tim(ティム)は地球にやって来る「魂」の中では、最上級にランクすると思う。

いや、S級でも、国家権力級かな。