ただ今刊行中の記事———Avicii(アヴィーチ)の New ID シリーズ。
構想時は今回の記事の制作予定はなかったが、このシリーズを書き進めていく中で、ポコんと生まれ出てきた。
今回は、スウェーデンのシンガーソングライター Noonie Bao(ヌーニー・バオ)を切り口に、AviciiのNew IDをいくつか紹介していきたい。
“I Could Be The One“(シングルでリリース),
“Always On The Run“(1stアルバム「True」収録),
“City Lights“(2ndアルバム「Stories」収録),
“Fades Away(3rdアルバム「TIM」収録)”
彼女は、この4曲のボーカルを務めている。
それでは、これより故アヴィーチの解剖を開始する。
Avicii × Noonie Bao
New ID は、記事の中盤から紹介してます。
リリース済み

1. Avicii – I Could Be The One (アコースティック Ver.)
アコースティック・バージョンはあまり知られてないが、甘い一曲で、おすすめ。
ヌーニー・バオは、ほとんど表に出ないので、貴重な映像である。
“I Could Be The One“は、Aviciiの1stアルバム「True」には収録されなかったが、2025年5月16日にリリースされる予定のコンピレーションアルバム「Avicii Forever」には、収録されている。
関連記事 : [夜宮] アルバム AVICII FOREVER 3 Week(4/25〜5/16)を、勝手に開催!
2. Avicii – Always On The Run (ギター Ver.)
“Always On The Run“のギターバージョン。
アコースティック・バージョンもチルな感じですごくおすすめ。
因みに、”Always On The Run“は、1stアルバム「True」に収録されているが、『Bonus Editon』の方に収録されている。
3. Avicii – City Lights
2ndアルバム「Stories」の収録曲であるが、
2014年夏のライブで、Aviciiは、既に披露しており、割と古参である。
アルバム収録バージョンは、前後にカチカチとイントロ、アウトロが長いが、ラジオ向けの編集バージョンをリリースしていれば、もっと人気の楽曲にはなっていたと思う。
4. “Fades Away” (ft. Noonie Bao) [制作秘話]
動画の後半で、ヌーニーバオが話しているシーンがあるが、話し方が結構、Timに似てる。
Mike Posnerにしてもヌーニーバオにしても、Aviciiとのコラボするまでは、長い間、売れない時期を経験している。
ヌーニーバオは、自身の関わった楽曲達の中で、”I Could Be The One“が、最初で最大のヒット曲だと語っている。彼女の語りを聞いていると、気の強い女性であると同時に、精神的に成熟しているものを感じる。
New ID
1. Avicii – Utopia (feat. Noonie Bao)
リーク日 : 2022年9月1日
「Avicii – UMF (Original Mix)」と同じメロディーで、ボーカル違い。
関連記事 : Avicii New ID シリーズ「2012(with Mike Posner)」
「Avicii – Gimme Dat (ft. Mike Posner)」と同じメロディーで、ボーカル違い。
2012年のデモなので、10年後にリークした形である。
“Gimme Dat“も素晴らしいが、
この”Utopia(理想郷)”も、かなり魅力的。デュエットさせるタイプの楽曲ではないが、男性バージョンを、Mike Posner(マイク・ポズナー)、女性バージョンを、Noonie Bao(ヌーニー・バオ)で、ボーカルをテストしたのだろう。
2. Avicii – Before The Night Falls (ft. Noonie Bao)
リーク日 : 2022年9月1日
“UMF (Original Mix)”、
“Gimme Dat“、
“Utopia(理想郷)”に続き、
同じメロディー。
この”Before The Night Falls“も、Noonie Bao(ヌーニー・バオ)が歌っているが、また全然違う楽曲に感じる。
3. Avicii – Kingdom Come (ft. Noonie Bao)
リーク日 : 2022年12月9日
Aviciiのシングル「X You」のボーカル・バージョン。
「X You」自体は、ボーカルなしのインストロメンタルだが、Waillinをボーカルに採用したバージョンは、公式にリリースされている。
“Kingdom Come“のボーカル部分も、魅力的だと思う。
3- 1. Avicii – Wild and Free (ft. Wailin)
これはこれで魅力的だが、
僕個人としては「X You」はインストロメンタルが最高過ぎて、ボーカルなしのバージョンが一番好き。
3- 2. Avicii – X You
「Avicii X You」はAviciiのシングルであり、Aviciiだけのシングルではない。
全世界の音楽家から、アイディア(おそらくBPMなど何かの基準は設けた上で)を送ってもらい、楽曲を構成するメロディー、Bassline(バスライン)、Beat/Rhythm(ビート・リズム)、ブレイク、エフェクトなど、それぞれのパーツごとに採用して、Aviciiの引き出しと共に作り上げた一つの楽曲が「X You」。
「Avicii(アヴィーチ)」X「You(あなた)」という意味で、「X You」。
総勢4199組のアーティストが、参加した楽曲となった。
公式ミュージックビデオの中で、それぞれのパーツ毎に採用したアーティスト名が表示されている。1つのパーツに複数人採用している部分もある。
このプロジェクトの企画そのものが凄く面白いが、2013年2月27日に「X You」の公式ミュージックビデオが公開されている。
よって、
“Levels“、”I Could Be The One“などリリースし、ヨーロッパを中心に注目度があり、まだ”Wake Me Up“はリリースされていない時期に行われたプロジェクトである。
4. Telephone ID (ft. Sarah Aarons, Noonie Bao, John Hill)

2017年11月1日、
AviciiがSNS上でこの”Telephone (ID)”の制作映像を公開した。当時、自分もその映像を見ていたが、後にYouTube上の音源は削除された。
Part.1(音声有り)
Part.2(音声なし)
Part.3(音声有り)
Part.4(音声有り)
Part.5(音声なし)
Part.6(音声有り)
映像は上の6つ。
音声「有り」と「なし」がある。
その映像を見て貰えば分かるが、4人で制作している。
・Avicii(Tim Bergling)
・Sarah Aarons(サラ・アーロンズ)
・Noonie Bao(ヌーニーバオ)
・John Hill(ジョン・ヒル)
上の画像は、その4人の写真だ。
赤毛の彼女が、Noonie Bao(ヌーニーバオ)だが、少しだけSarah Aarons(サラ・アーロンズ)を紹介したい。
また、John Hill(ジョン・ヒル)は、アメリカの音楽プロデューサー・作詞家であり、これまで以下のアーティスト達を裏方で支えているヒットメーカーである。
Banks, Bleachers, Carly Rae Jepsen, Charli XCX, Christina Aguilera, Christina Perri, Demi Lovato, Elle King, Eminem, Florence + the Machine, Foster The People, Imagine Dragons, Jay-Z, Kesha, Khalid, Kimbra, Kings of Leon, M.I.A., Nas, Natasha Bedingfield, P!nk, Big Boi, Phantogram, Portugal. The Man, Rihanna, Shakira, Tinashe, Wu-Tang Clan, and Zara Larsson.
Wikiより
4 – 1. Zedd – The Middle
Sarah Aarons(サラ・アーロンズ)は、オーストラリアのメルボルン出身、1994年生まれのシンガーソングライター。
Zeddの人気曲”Middle“を作詞している。
4 – 2. Middleの制作ドラマ
真上の動画で、
Zeddの人気曲”Middle“がどう制作されたか、その歴史が語られているが、制作期間は1年間。
Sarah Aarons(サラ・アーロンズ)のデモから始まり、曲の重要なラインが定まった。そこから、サラよりも上手く歌えて、かつサラの歌声に似たボーカルを14人も試した末、ようやく、マレン・モレスという、カントリーシンガーに決まったようだ。
この真上の制作映像を見ていると、
タトューとメガネ、シャツの着こなし、そして歌声から、2017年11月1日、AviciiがSNS上で制作映像を公開した”Telephone (ID)”のボーカルと同一人物であることがわかる。
ただサラも、ヌーニーバオも、裏方のシンガーソングライターなので、もし公式なリリースがあったとしても、別のシンガーをボーカルにする可能性は高い。
最後に
Avicii New ID(with Noonie Bao) [厳選掛け流し]
“Telephone (ID)”を除く、全5曲。
「3つのID」と「2つのアコースティック・バージョン」を、プレイリストにしている。
まとめて聞きたい方は、ぜひご利用あれ。
2曲目の”Utopia(理想郷)”は、イチオシ!
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