心の奥底から湧き上がってきた「強い願望」は、必ず実現する。




記事のタイトルでは、少し強めに言い切った。

だが、正確に言うと、この記事のテーマは、

心の奥底から湧き上がってきた『強い願望』は、具現化する可能性が高い。

ということ。

約5年前、

オーストラリアのエアーズロック近くにあるキングスキャニオンのキャンプ場で、そのことを体験的に学ぶ経験があったので、今回は、その時の教訓を共有出来たらいいなと思う。

人生初のヘリコプターに乗るまでの物語。

2015年の3月後半頃かな。

僕は、オーストラリアのウルル、カタジュタ、キングスキャニオンを訪れる3日間の海外現地発着キャンプツアー「G-Adventures」に参加した。

このツアーの参加者は、僕以外全員、欧米人で、計23名。

年齢は、20才前後が大半で、中には、20代後半、30代の人もいた。

2日目の15時頃、キングスキャニオンのキャンプ場に到着。

夕方18時頃のディナーまで、自由時間だと告げられた僕たちツアーメンバーは、各々自分のやりたいことへ。

と言っても、限られたスペースのキャンプ場内での自由行動だ。

オーストラリアのノーザンテリトリーは、暑いので、ツアーメンバーのほとんどは、キャンプ場内にあるプールへと走って行ってしまった。

でも僕は、ヘリコプターに乗りたかった。

実は、一応、このキャンプツアーでは、ヘリコプターというオプションがあり、このキャンプ場の敷地内に飛行場的なスペースもあった。

こんな感じで、ヘリコプターは、止まっていて、僕は、ヘリコプターに乗りたかった。

だから、ツアーメンバーで、他に「ヘリコプターを乗りたい人は、いないだろうか。」と思っていた。

しかし、23人中、19人は、プールへ。笑

全然みんな乗る気なかったし、一旦僕は諦めて、フランス人の女の子とキャンプ場周辺を散歩して、風景の写真を撮ったりしていた。

まあ、キャンプ場といっても、とてもコンパクトな場所で、キャンプエリアと一戸建ての『田舎のカフェ』とその横に「小さなオフィス」があるくらいで、あとは、特に何もない。

30分から1時間も歩けば、写真撮るものもなくなってしまった。

まだ自由時間はあるし、一旦諦めたが、ヘリコプターに乗りたいという思いが、ふつふつと、強くなってきていた。

*因みに、ヘリコプターに乗ったことは、生まれて一度もなかった。*

そこで、一緒に写真を撮っていたフランス人の女の子に、「ヘリコプター乗るの興味ない!?」と誘ってみた。

そしたら、「あんまり興味ない。」とキッパリ断られた。笑

でも、乗りたい気持ちは収まらなかったので、キャンプ場の小さなオフィスへ足を運んだ。

オフィスの人に、「ヘリコプターに乗りたいんですけど」と告げると、最低でも、2人以上いないと乗れないと言われる。

価格も、2人で乗るのと、3人で乗るのでは、半額近く違った。

しかも、3人で乗る場合の価格なら良いが、2人で乗る場合の価格だと、結構厳しかった。

*ヘリコプターの値段については、5年前のことなので、正直、正確には覚えてない。確か、3人だと、1万5千〜2万円の間。2人で乗る場合は、2万5千〜3万円くらいだったと思う。でも、だいぶ前の話なので、価格も、レートもあの頃とは大きく変わってる可能性大。*

少しショックだったが、

一緒にいたフランス人の子が、少し交渉してくれている。でも、最低2人以上じゃないと、ヘリコプターは飛ばさないらしい。

そうか、ありがとう。

オフィスを出て、フランス人の子にも、お礼を言って、彼女とは解散した。

2人以上じゃないと、乗れないと、オフィスの人に言われたものの、諦めきれず、一人で、散歩しながら、少し悩んだ。考えた。

刻々と、時間が過ぎ、日が徐々に落ちて行く。

でも、やっぱり、諦めきれなかった。

きっと、オーストラリアの僻地にあるこのキングスキャニオンまで、もう二度と来る機会はないかもしれない。

心の奥底から「ヘリコプターに乗りたい。」という願望が、強く湧き上がってくる。

どうしてこういう願望が湧いてくるのか、理由はわからない。

でも、自然と、こんなに、強く思うということは、この願望が実現するからなのではないだろうか。

と、勝手にポジティブに思い込んだ。

とりあえず、一緒にヘリコプターに乗ってくれる人をこの狭いキャンプ場から探し出さないといけない。

そこで、

ヘリコプターに少しでも乗る可能性がありそうな人に、片っ端から聞いてみることにした。

すると、オフィス横にあるカフェの前のベンチに、ツアーメンバーの女子2人組が見えた。

彼女達とはあまり言葉を交わしたことのなかったが、勇気を出して、「ヘリコプター乗るの興味あったりしない?」と話しかけてみる。

でも、「ごめんね、興味ない。」と断られる。(グサっ)

終わった。。。

可能性ありそうな人はみんな声をかけたのに、誰も乗る気のある人がいない。

そして、狭いキャンプ場、もう当たる人がいない。

また一人になり、適当に歩きながら、他の策を考える。

すると、カフェの中に、日本人らしき人が見えた。

30代後半の男性のようだ。

自分 : 「(もう彼に聞くしかない。)」

カフェにあるベンチに座ってる日本人へ声をかけてみた。

*都会にあるようなカフェじゃなく、田舎にあるショップ兼カフェのような感じだった*

すると、その男性は、そのキャンプ場で働いていた人 (ワーホリ) だったようで、「僕は乗らないけど、ちょっと待ってね。」と言われ、

近くにいたもう一人の日本人 (彼もまた30代男性) に、「彼がヘリコプターに乗りたいんだって。」と伝えてくれる。

でも、2人とも、ヘリコプターには乗るつもりはなさそうだ。

自分 : 「(残念!)」

もう諦めかけていると、

彼が、「あそこにいるのが、ヘリコプターのパイロットだよ。」と言う。

彼に、直接、乗りたいんだけどって言ってみたら?

自分 : 「ありがとうございます。是非、聞いてみます!

チャンスが垣間見えて、気持ちが高ぶり、イケメンパイロットに、話しかけようとしたが、

なんと、英語が出てこない。思いつかない。

自分の英語力がなさ過ぎて、オーストラリアの田舎訛りが強くて、会話が成り立たないのだ。笑

すると、あのダンディーな日本人が、間に入って、通訳してくれた。

僕の意図を理解したパイロットは、

ちょうど10分後に、出発するんだけど、ちょうど1席だけ空いてるから、乗れるよ。

と語る。

奇跡が起きた。

しかも、値段も、3人で乗る分、2人で乗るよりも、半額らしい。

パイロット : 「じゃ、10分後に、あそこの小屋の前に集合ね。

自分 : 「(よし、遂に乗れる!!!)」

パイロット、そして、日本人2人にお礼を言って、僕は、その場を去った。

集合までの10分間、

正直僕は、興奮でソワソワしていた。

あっという間に、時間になり、

僕を含めた乗客の3人が、パイロットから、ヘリコプターに乗る上での注意事項の説明を受ける。

*因みに、僕以外の2人は、オーストラリア出身の老夫婦だった。僕を快く受け入れてくれてありがとう。*

しかし、ここで、事件が、、、、

なんと、パイロットの説明 (英語) が、ちんぷんかんぷん過ぎた。笑

ただでさえ、英語力のない自分にとって、オーストラリアの田舎訛りの英語は、ハードルが高過ぎたのだ。

でも、不思議と、ジェスチャーなどで、言いたいことは、なんとなく伝わってきた。

パイロットの注意事項の説明が終わると、早速、ヘリコプターへ。

遂に、僕は、人生初のヘリコプターに、乗り込んだ。

そして、僕の思いは、現実化した。

この経験から得た教訓

心の奥底から湧き上がってきた『強い願望』は、具現化する可能性が高いということ。

*ヘリコプターからの見た景色*

ヘリコプターに乗った時間は、30分くらいだったかな。

プロペラの騒音で声が聞こえないため、ヘッドホンをつける。そして、パイロットから、地形などの説明もあるのだが、正直、何言ってるかさっぱりわからなかった。笑

でも、あの時に見た景色は、最高だった。

夕陽に照らされ、オレンジ色に染まる大地。

所々に見れるグリーン。

時間帯も、ベストタイミングで、忘れられない思い出となった。

そして、何よりも、

この人生初のヘリコプターに乗るまでのストーリーが、僕は、今でも忘れられない

*ヘリコプターからの見た景色*

僕が、この体験を通して学んだことは、

心の奥底から湧き上がってきた『強い願望』は、具現化する可能性が高い。

なぁということ。

ここで重要なのは、「心の奥底から、自然と湧き上がってくるものに関して」だ。

頭のレベルから、「ああしたい。こうしたい。」と思った願望は、叶いにくい。

でも、人生において、たまにある「心の底から湧き上がってくるような」こうしたいという願望は、現実化しやすいことを体感的に学んだ。

心の深いレベルで、願った物事は実現する

20年以上生きていれば、誰しも一度はどこかで経験済みなのではないだろうか。

人事を尽くして、天命を待つ。

あと、なぜ、

この時僕は、ヘリコプターに乗ることができたのか。

と、後から振り返ってみると、

あの時、自分が願望実現のために行動しているときの心の姿勢が良かったからではないか。

と、分析している。

人事を尽くして、天命を待つ。

というのかな。

とにかく、その実現に向けて、今自分ができることを全力でやっていく。

その中で、もし実現しなかったら、しょうがないではないか。

でも、その時の自分にやれることを全て行動に移さないと、きっと後悔するだろう。

自分がどうにもできないことを嘆いても、しょうがない。

自分にどうにもできないことは手放し、天に任せて、自分にできることを自分にできる範囲で、全力でやれば良い。

心の声に耳を傾け、情熱に従って行動し、自分に出来ることを自分の出来る範囲で全力でやって、その結果には全く期待しない。

このことは、今のコロナで大変な時期も、変わらぬ教訓だと思う。

関連記事 : インドで学んだのは、「水のように生きる」ということ。



2件のコメント

本当にいい経験されてますね。僕も自分の心の底から湧き上がってくる欲求にはいつも忠実でいます。半年後、留学に行くのでその時、どれだけ自分を試すことができるのか楽しみです。

こんにちは。

内なる声にいつも忠実でいること、素晴らしいですね!
Aviciiの音楽だけでなく、歌詞やルーツにまで興味を持ち、
掘り下げていく姿勢や、ふと思い立ったことを行動に移すところに、
何よりも颯都さんが、直感や内なる声に従っている証を感じました。

僕はこれまで何ヵ国か旅してきましたが、行き先は全て、「思いつき」でした。
アメリカのセドナは突然閃き、その3週間後に訪れ、オーストラリアのブリズベンも、なんとなくで、このヘリコプターに乗ったキングスキャニオンも、本当は最初は、エアーズロックにだけ行ければいいだったのが、気が付いたら、エアーズロック、カタジュタ、キングスキャニオンを訪れるキャンプツアーへの参加になって、アメリカ48州の横断も、パンフレットを見て、「自分の心がこれだ」、と言ったらから行くことになり、スリランカも、アフリカに行く前まで、一度も行きたいと思ったことがなく、興味すらなかったのが、サファリだけ行く予定のアフリカで、なんとなく気になったザンジバル島を訪れた時、そこで出会った涅槃像のアートを見たり、スパイス農園を訪れたりして、スパイスに興味を持ったことで、急に次はスリランカだと閃きました。

もしアフリカへサファリ目的で行った自分が、それだけをやってきていたら、自分の旅はそこで完結していたように思います。自分はこうしに行くんだ。という強い気持ちでそこを訪れたとしても、それに執着することなく、色んなアンテナを張り、ふと思い立ったことなどを行動に移した結果、スリランカへと繋がり、それがまたインドへと繋がったわけです。

半年後、留学に行かれるということで、まず、「楽しんできて下さい」というのと、ただ留学をしに行くだけではなくて、色々なものにアンテナを張り、現地でしか得られないものを得ようとするというか、行く前の下調べもそうですし、行った後、現地で、その時強く興味惹かれたものを枠を超えて追いかけるというか、颯都さんなりの冒険に期待しています!

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