インドで学んだのは、「水のように生きる」ということ。




インドを縦断してる最中に、ふと、ある言葉を思い出した。

Be water, my friend. (友よ, 水になれ。)

これは、映画「燃えよドラゴン」の主演として知られるブルース・リーが語った言葉なのだが、下の動画 (約30秒) を見てみて欲しい。

この動画において、

ブルースリーは、こう話してる。

マインドを空 (くう) にしろ
形を取り去り 無になれ
水のように

水はカップに入れたらカップに
瓶に入れたら瓶に
ポットに入れたらポットになる

水は流れ ぶつかる
でも水になるんだ
そしておごらずに 流れ続ければいい

僕はたまたま、2,3年前に、YouTubeで、

ブルース・リーが、こう熱弁する動画を見たことがあった。

*3:43〜4:10の部分が、僕の引用した部分だが、この動画のそれ以外の部分も、非常に勉強になる。*

だがその時は、正直、彼の言葉の意味が、全然分からなかった。

Be water. (水になれ。)」って、どういうこと??

確かに、水の性質というのはわかるし、イメージはつく

けれど、「水のように、マインドを空 (くう) にするんだ (Empty your mind like water)。」という表現に、当時の僕は、全くピンとこなかった。

なので、数年前にこの動画を見て以来、再び見ることはなく、思い出すことすらなかった。

それが、

インドを旅してる時の移動中に、突然、

Be water, my friend. (友よ, 水になれ。)

という言葉と、彼がこの動画で語ってる内容を思い出したのだ。

自分自身、それには少し驚いた。

別に、ブルース・リーのポスターなどを見かけて、思い出したわけではない。

ある時、ふと、その言葉が舞い降りてきた。

インドを旅していると、

電車が運休になる。たまたまチケット売り場が閉鎖するなど、日本では滅多に起こらないようなことが、割と頻繁に起こる。Wi-Fiは正常に稼働しているにもかかわらず、鉄道のチケットを買えるアプリが突然機能しなくなり、オンラインでチケットを購入出来なくなるなど、

突然、自分が進もうとしていた道が閉ざされることがあった。

だが、その一方で、物凄い勢いで、物事が展開していくこともある。

たったの一時間で、1ヶ月のインド縦断のルートが、ガシッと決まったり、もうその日の午後から、10日間の旅がスタートしたり、チケットカウンターに並んでて、全然前に進まなくても、突然猛スピードで列が前に進み始めたり、時間が早く流れたり、緩やかに流れたり、

インドは、特に「時間の進み方が、独特」だ

日本社会のように、一定のペースで、順を追って進んでいくことはない。

機械のように、物事が順序立てて進んでいく感覚をインドに持ち込んでしまうと、非常にイライラしてしまうし、自分の意思は、インドに完敗する。

だが、そういうインドの独特な時間の流れに逆らわず、

自分の人生に起きたハプニングにも抵抗せず、自分の身に起きた出来事を全て受け入れて、その中で、自分にできるベストを尽くして、旅をしていると、

自分が、「水のように生きている」というか、水のようにインドを旅している「感覚がある」ことに気がついた。

感覚があるというか、自分が水と一体化する感じ。

そこで、あのブルースリーの言葉を思い出したのだと思う。

*南インドのハンピ村*

水は、角度の小さい場所を流れると、緩やかに流れる。

ダムのように堰き止めると、水は一時的にプールするが、決壊すると、猛スピードで流れる。

インドを縦断していく中で、正直、色んな壁にぶつかったが、

自分が水のように柔軟になると、堰き止められても、急に流れても、緩やかに流れても、その足止めや反発に抵抗せず、すり抜けられ、驚くべきほどスムーズに、そして、ストレスを感じることなく、旅を進行していく自分がいた。

関連記事 : インド縦断32日間の一人旅を終え、今の率直な感想を綴る。

なんて言うか、

自分自身を神である自己に委ねきる。」といった感覚に近いかもしれない。

言い換えると、

マインドを宇宙に明け渡す。」と言うのかな。

人生には、「自分」でコントールできないことばかりだ。

「自分」が、自分の人生を動かしていると思い込んでる人も多いかもしれないが、実は、「自分」が、自分の人生を動かしてるわけじゃない。

「自分」がどれだけそれを実現させようと努力しようが、どうにかして、それが実現しないように防ごうとしようが、

起きることは起きるし、起きないことは起きないのだ。

*ここでいう「自分」というのは、「自我」であり、「マインド」であり、『本当の自分』ではないというのがミソ。*

無駄な抵抗はやめ、流れに身を任せ、水のように生きること

その中で、常に今、自分のベストを尽くしていけばいい。

そしたら、何事にも動じない自分がいるはずだ。

映画「ハリーポッターと賢者の石」の後半で、

スプラウト先生が仕掛けた生き物を絞め殺す蔓草 (悪魔の罠) のシーンがある。

悪魔の罠に、抵抗して、どんどん締め付けられるロンになるのではなく、現実を受け入れてすり抜けたハーマイオニーのように、マインドの抵抗を鎮圧し、自分の身に起こる現実を冷静に受け止めること。

水のように生きれば、どれだけ人生をスムーズに、ストレスを感じることなく、もどかしさを感じることなく、生きていけるのか。

僕は、そのことを今回のインド縦断の旅で、肉体を通して、学んだ。

ただ、頭で理解したのではない。

水のように生きること。

そのことを「肉体を通して認識したことに、大きな収穫があった。

インドの旅で、「水のように生きる」というコツを掴んだので、この感覚は、これからの自分の人生において、非常に助けとなるだろうなぁと思う。

自分自身、まだ完璧に、マインドを自己に明け渡すことができてるわけじゃないから、たまにエゴが出て、マインドが本来の役目を超えて働くことがあるだろう。

だが、マインドが本来の役目を超えて働き、マインドが自分の人生を動かそうとして、自分の現実を受け入れず、抵抗してることに気がついたときは、

この言葉を自分に言い聞かせたい。

そして、

これからインドに旅へ出る者にも、この言葉を贈りたい。

Be water, my friend. (友よ, 水になれ。)



3件のコメント

素晴らしい体験をシェアしてくださってありがとうございます。
女性ひとりは、インドはハードルが高いです。
文章で追体験させていただきました。

いつかアーユルヴェーダ旅、行ってみたいです。

こんにちは。
今まで、アフリカ、インド、スリランカ、欧米諸国と旅をして来ましたが、確かに、インドが1番ハードル高いというか、行った実感としても、インドは旅の上級者向けだなぁとは感じます。特に女性一人だと尚更ですね。
ただ、僕はインドを、北から南へ縦断したのですが、インドという国は、アメリカのように「多くの州の集まり」という感じで、北インドと南インドは、別の国に感じるほど違います。もっと言うと、州ごとに別の国です。北インドは旅慣れてしてないと、女性一人はかなり大変ですが、南インドは、女性一人でも行きやすいですよ。特にアーユルヴェーダでも有名なケーララ州とかは、一人で来た日本人女性も、結構いました。現地の人も、南に集まる人は暖かい人が多いです。因みに、北(僕が行ったあたりだと、デリー、ラジャスタン)は、人から何かを奪おうとする人が多かったです。もちろんどちらも、全員が全員そうではありませんが、旅をしていた時の印象としてです。もしインドという国に強いこだわりがなく、アーユルヴェーダに興味があるのであれば、僕個人としては、「スリランカ」がおすすめかもしれません。

アーユルヴェーダは本来、3週間かけて行うもので、まず毒素を取り、栄養補給し、それからヘビーな治療(シロダーラなど)が行われます。僕は1週間コースを受けましたが、1週間だと、ただ毒素を取り除く治療の途中で終わります。日本で有名で人気なシロダーラは、毒素を取り除いてる最中には受けれないので、毒素を出し、体力が回復した後でないと、出来ないです。あと、ピッタ・カパ・ヴァータという3つの性質で、カパの性質を持つ人はシロダーラを受けれません。どうしても受けたいと言えば、受けさせてくれるかもしれませんが、アーユルヴェーダ医学上、適切なアプローチではなく(カパの人が受けると、逆に体調を崩す)、それと、シロダーラは、大量のオイルを使うため、治療する側も、無駄なコストは避けたいので、極力やりたがらないです。笑
スリランカだと、「ヘリタンス・マハ・ゲダラ」や「バーベリンリーフリゾート」、「アーユピヤサ」などで受けれます。ただアーユルヴェーダを体験したいなら最低2週間、体の変化をきちんと感じるような体験もしたいなら、3週間は必要な気がします。2週間なら滞在費込みで20〜25万前後、3週間なら30,40万ですかね。(長期だと少し割引もあったりするみたいです)お金と時間があるなら、スリランカは、泊まる宿も食事も環境も良いので、おすすめです。南インドでも、1週間で最低10万以上のところじゃないと、詐欺だったり、ちゃんとしたアーユルヴェーダの治療を提供出来ない施設だったりするので、本物を受けたいなら、古来に最も近いアーユルヴェーダを受けたいなら、上の相場はするかなぁと思います。
アーユルヴェーダに興味があるようなので、もう既に下調べで知っていた情報かもしれませんが、一応書きました。
いつかチャンスが来ると良いですね。アーユルヴェーダを受けた感想は人それぞれですが、現代日本の医学を占領している西洋医学にはない思想とアプローチなので、体験してみると、すぐに身体の変化がわかるような即効性のあるものではないですが、自分の身体に対する考え方は変わるかと思います。僕は価値ある体験でした。

追記。
女性一人だと尚更というのは、インドだと、女性に対する痴漢とか、バスとか電車で隣にインド人男性が来た時、ジロジロ見られるなどのリスクもあるという意味です。

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