オーストラリアのバイロンベイで、一生に一度の「スカイダイビング」。




2015年の3月。

オーストラリアのバイロンベイ (Byron Bay) という場所で、僕は、人生初の「スカイダイビング (Skydivie)」に挑戦した。

一生に一度のスカイダイビング!

実際にやってみてどうだったか。

人生観は変わったのか?

また、どうしてやりたいと思ったのか。

スカイダイビングをやるまでの経緯や当日の流れについても、今回は、記しておきたい。

スカイダイビング (Skydive) に、挑戦するまでの軌跡。

事故で、「死」を意識したことが、きっかけ?

2014年の5月、

僕は、「脾臓」という臓器をスポーツの試合中に損傷し、数ヶ月、思うように体を動かせなくなった。

19才という、体力が盛り盛りの時期に、運動が出来なくなった自分は、人生で初めての引きこもり生活を余儀なくされる。

自分が無理したことによる怪我ではなく、自分でコントロール出来ないハプニングによって、大怪我した経験で、

僕は、「自分は、いつ死ぬかわからない。」ということを強く意識し始めた。

若くても十分死ぬ可能性はある。

だとしたら、今から死ぬまでにやりたいことを優先してやっていって行こう

なぜなら、やりたくないことを先にやっていたら、やりたいことをやる前に死んでしまい後悔するから。

*ただこのやりたいというのが、ミソであり、偽の願望と本当の願望の2種類ある。*

それはさておき、その引きこもり期間で僕は、自分と向き合うようになり、

ちょうど20才の頃、「バケットリスト (Bucket list)」というものを書き始めた。

*バケットリストとは、死ぬまでにやりたいことリストのこと。*

A4の白紙を机に置いて、そこに現実的に叶うか、叶わないかなどを一切無視して、箇条書きで、僕は、自分が死ぬまでにやってみたいことをひたすら書き連ねた。

確か、その時に書いたことは、30個くらいだったと思う。

そして、そのうちの一つに書いていたのが、「スカイダイビング」だった。

でも、書き出した後は、その紙を引き出しに閉まっていたので、自分がその時に書いたことはすっかり忘れてしまっていた。

*実は、願った後、完全に忘れることが、願望成就の秘訣だと思ってるのだが、この話はまた別の記事で書きたい。*

チャンスは突然やって来た。

大学の春休みに、オーストラリアへの留学が決まり、渡豪を数ヶ月先に控えた頃、

留学する地域 (ブリズベン) の情報を集めていると、「バイロンベイという町で、スカイダイビングを出来る。」という情報が入ってきた。

僕は、ブリズベンという街で、5週間の語学留学をしていたのだが、

現地で学校に通ってる期間中、「留学中のどこかで、スカイダイビングをやりたいなぁ。」ということで、現地でも情報を集め、タイミングを伺っていた。

そして、留学最終週の水曜日にしよう

ということで、その日に受けることを決め、支払いも終えた。

しかし、その次の日に、先生から、まさかの「最終テストは、水曜日に行う。」と告げられた。

先に帰った日本人の友達は、みんな木曜日に、受けていたので、自分は、あえて水曜日にしたのだが、「今週は、水曜日に決定した。」と言われたのだ。

そこで、もう一度どうしようか考えたが、支払いも済んでいて、返金されないし、個人的には、学校のテストよりも、スカイダイビングの方が、重要だったので、クラスの先生に、「あの、水曜日は、スカイダイビングやって来るんで、テスト休みます!」と言うと、

どうせ怒られるだろうなぁと思いきや、

あ、そうなのね。了解。気をつけて行ってらっしゃい。」と笑顔で返答が。笑笑

テストは、後日、別で受ける形になるんですかね?」と聞くと、

いや、別にテスト受けなくていいよ。日にちが被っちゃったんだから、しょうがない。

と言われる。笑

さすが、欧米人。日本ではあり得ない返信。笑

ということで、

僕は無事、人生初のスカイダイビングの日を迎えることになる。

実際にやってみた感想

スカイダイビング、当日の流れ。

さて、スカイダイビング当日。

ブリズベンから、バイロンベイの飛行場までは、車で、2時間〜2時間半くらい。

当日の流れとしては、

朝、5時半に、専用のシャトルバスが迎えに来て、道中で何回かお客さんをピックアップしながら、バイロンベイの飛行場へ行く。

そして、目的地が近づいて来ると、

バスの中で、パラシュート連盟の加入に必要な同意書の記入をし、8時過ぎに到着して、9時〜10時半の間に、みんな飛び終わるという感じ。

スカイダイビングをする上で、必ず、パラシュート連盟は加入しないといけない。*

まあ、登録といっても、「パラシュートの危険性を確認して、その上で、スカイダイビングをやりますよ。」という署名みたいな感じだが。

オーストラリアの場合は、それに、AU$35の支払いが義務付けられている。

僕の時は、プチツアーみたいな感じだったので、スカイダイビングの後は、バイロンベイの街に数時間滞在して、その間に昼飯を済ませて、ブリズベンに帰るという流れだった。

日本みたいに、無駄な待ち時間はなく、スムーズに、どんどん、スカイダイビングへの準備は進んでいき、飛ぶ直前に、「注意事項の説明 (インストラクション)」がある。

しかし、その説明は全て英語で行われ、僕は、チンプンカンプンだった。笑

*僕は、一人でスカイダイビングを挑戦しに行ったので、日本人はその時、一人もおらず。英語の上手い日本人にも頼れなかった。*

僕が聞き取れたのは、

飛行機から落ちる時に、バナナのポーズ (背中を反った状態にする)をして!

ということだけ。

あとの細かい注意事項に関しては、全く理解できなかった。

僕が挑戦したのは、15000ft (4,572m)。

スカイダイビングには、飛び降りる高さがあって、大体、6000ft〜15000ftくらい。

メートルだと、1500〜4500mくらいかな。

僕は、1番高い15000ftのスカイダイビングに挑戦した。

そして、スカイダイビングには、

一人で行う「ソロスカイダイビング」とインストラクターと二人で飛ぶ『タンデムスカイダイビング』の2種類ある。

だが、ソロスカイダイビングは、免許がないとできないので、

初心者にできるのは、

タンデムスカイダイビング』の一択だ。

僕は、上の写真のインストラクターと飛んだ。

注意事項の説明が終わると、早速、飛行機 (セスナ) へと乗り込む。

セスナの中は、こんな感じ。

*因みに、僕はこの写真には映ってません。*

全部で、8組くらい乗ってたのかな。

飛行機は、雲の上を越え、高度が、15000ftになると、ドアを開ける。

初めに、カメラマンのダイバーが飛んで、順番に、どんどん飛んでいく。

人生初めてのスカイダイビングで、飛行機の中でも、凄く緊張していたが、

僕は、最初の1組目が、飛行機から飛んだのを飛行機の中から見て、

衝撃を受けた。

あの時の光景は、今も忘れられない。

屋上から鉄の塊が落ちるように、スコーンっと、人が落下していって、とにかく、びっくりした。

でも、このおかげで、変な緊張感は消えた。

僕は3番目だったので、あっという間に飛ぶ順番がくる。

自分が、ドアの前に来た時、

興奮でよく覚えていないが、背中にインストラクターがいたことで、思ってるよりも、怖くはなかった。

でも、落ちるとどんな感じなのか、全く想像できないため。

未知の気持ち。」って感じ。

*写真を見ると、顔は、かなり引きつってるが。笑*

そして、後ろにくっついたインストラクターのタイミングで、落下する。

ものすごいスピードで、落下していく。

透明の大きなメガネをかけているが、それでも、空気抵抗が凄くて、目を開けにくい。

ひたすら、落下するのみ。

パラシュートが、開くまでの「この自由落下 (フリーフォール) の時間」は、とにかく最高!

怖さは全くなくて、ただ楽しい!

だが、最初のフリーフォール (自由落下) は、「約1分」。

もうあっという間である。

因みに、上の白いミニパラシュートみたいなやつは、メインのパラシュートではない。

自由落下が、約1分すると、上の写真のように、パラシュートが開く。

そこからは、「約4,5分」かけて、地上へゆっくりと降りていくだけ。

しかし、ここでハプニングが。

パラシュートが開いた瞬間に、地面を見ていると、グルグルぐると、渦を巻くように、落下した時間があったため、

その時に、目がまわったのだ。

そして、酔って気持ち悪くなった。笑

そこで思い出したことがある。

飛行機を乗る前のインストラクション (注意事項の説明) で、「パラシュートが開いた直後に、下 (地面) を見るな。」と言っていたような気がしたのだ。

しかし、時は、既に遅し。

まあこれは、ハプニングと言っても、

空気抵抗によって、物理的に、渦を巻くように落下するので、「この時、下を向いていると、酔うかもよ。」という話。

命に関わる事故ではないので、ご心配なく。

だが、この4,5分間が、気持ち悪過ぎて、地獄だった。笑

因みに、パラシュートで降りる時間が、なぜ長いかと言うと、

垂直に降りようとすると、渦を巻くように落下してしまうため、左斜めに降りて、右斜めに降りて、左斜めに降りて、みたいな感じで、ゆっくりと地面を目指すからだ。

そして、元の飛行場に降りて来る。

また降りる時も、注意事項があって、両膝を伸ばした状態の姿勢を取る。

着地の際に、足の裏から地面に着こうとすると、勢いで、捻挫したりしてしまう可能性があるからだ。

これは、飛行機に乗る前の説明でも、しっかり伝えられるはず。

スカイダイビング体験後の感想

率直な感想は、

酔った。気持ち悪い。笑

着地後は、みんな、「スカイダイビング成功したぜぇ。イエイ✌️」みたいなノリなのに、

自分だけ酔いで気持ち悪くなってて、1時間くらいベンチで死んでいた。笑

確かに、フリーフォール (自由落下) の1分間は、凄く楽しかった。

だが、パラシュートが開いた後の4分間は、気持ち悪さが勝って、もうスカイダイビングは、やらなくていいや。

というのが、自分の本音だったかな。笑

人生観は、変わったのか?

みんなによく聞かれるのは、

スカイダイビングやって人生観変わった?

という質問。

でも、残念ながら、人生観は変わらなかった。

正直、個人的には、インドに行く方が、人生観は変わると思う。

関連記事 : インド縦断32日間の一人旅を終え、今の率直な感想を綴る。

スカイダイビングは、ただ、「上空から落下すると、こんな感覚なんだ。」って感じで、フリーフォールをしている時は、「自分という感覚」がなくなって、空気と一体化した気分になる。

それが凄く心地良い。

でも、実際に、スカイダイビングに挑戦してみて、良かったなぁと思う

僕は、2回目をしたくはないが、一生に一度は、経験する価値があるんじゃないかな。

高血圧だと飛べなかったりするので、出来るだけ、若いうちに挑戦しに行くのがおすすめだ。

いつか挑戦してみたいと思ってる方へ。

費用は、どのくらい?

現実的な話、値段は、気になるところだ。

僕が、スカイダイビングした2015年の時は、「タンデムスカイダイビング」で、AU$289くらい払った気がする。

それに、僕は写真も追加で申し込んだので、プラスAU$120くらいだったかな。

もう5年前のことなので、正確には覚えていないが、現在は価格も多少変化してると思う。

だが、世界的な相場としても、飛ぶだけで、「3万円くらい」かかるようだ。

どうせ飛ぶなら、空からの眺めが綺麗なところが良いので、オーストラリアのバイロンベイとか、ハワイとかは、スカイダイビングにぴったりの場所だと思う。

海外保険の適用について

基本的に、一般的な海外保険には、スカイダイビングの保険は含まれてない。

ぶっちゃけ、入る必要はないと思う。

僕が利用した「Skydive Australia (Byron Bay)」では、1981年から一度も死者が出てなかったし、事故った時は、死ぬだけなので、保険に入る意味はない。

*因みに、2015年時点での情報なので、それから2020年の間に怪我人が出たのかはわかりません。*

スカイダイビングの値段は、決して安くないので、結局、あまりやる気のない人というか、スカイダイビングにモチベーションのない人は、一生挑戦できないと思う。

考えたら、「値段が高い。」だの、「事故ったらどうしよう?」など、マイナスのことがたくさん浮かんでくるので、自分の信頼できるスカイダイビングの会社を見つけて、あとは、信頼して、勢いで行くしかない。

一生に一度の体験と思えば、安いもんだ。

因みに、英語の不安は、この記事に書かれてることを知っていれば問題ないし、意外となんとかなるものだ。

是非、身体が健康なうちに、挑戦してみて欲しい。

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