「自由」と『自立』を考えさせられた G-Adventures の3日間。




2015年の3月後半。

僕は、オーストラリアのブリズベンにある語学学校 (EF) に、約5週間通ったのち、

関連記事 : オーストラリアの語学学校へ、5週間留学して、素直に感じた3つのこと。

そのまま日本には帰国せず、

オーストラリアを一人で、2週間ほど周遊してから、日本へ帰ってきた。

そして、その一人旅の途中で、3日間だけ、

G-Adventures (ジー・アドベンチャーズ)」

という、海外の若者向け現地発着ツアーに参加した。

具体的には、エアーズロック、カタジュタ、キングスキャニオンを3日間で周遊するキャンプツアーだったのだが、これが正直、5週間の語学留学よりも、貴重な体験となったのだ。

今回は、そのキャンプツアーを体験して、感じたこと・学んだことを記したいなと思う。

G-Adventures 体験談

色々刺激を受けた3日間。

僕が参加した「G-Adventures (ジー・アドベンチャーズ)」という、海外の現地発着ツアーは、一応、18〜38才を対象にした若者向けツアーで、参加人数は、20人前後。移動は、ミニバス、宿泊は、テントというスタイルだ。

*因みに、僕が参加したやつは、テントというか、地面にマット敷いて、寝袋で寝るスタイルだったが。笑*

日本人は、「海外の現地発着ツアー」に馴染みがないかもしれないが、オーストラリアの現地発着ツアーなので、もちろんガイドは、「英語」しか話せない。

僕自身も英語が話せないし、聞き取れなかったので、不安もあったが、3万円くらいのツアーでお得だったし、とりあえず、エアーズロックに行ってみたくて、参加した。笑

オーストラリアの留学後、そのまま旅が始まったので、日本からのツアーには参加できなったというのも、理由の一つではある。

僕が参加したのは、エアーズロック、カタジュタ、キングスキャニオンを3日間で周遊するキャンプツアーで、スタート地点は、オーストラリアの国土のド真ん中にある「アリススプリングス」という町。

僕は、メルボルンから、この町にやってきたのだが、その時のメルボルの気温は、17度で、アリススプリングスに着いたら、42度。笑

急激な気温差に、身体がバグりそうだった。

アリススプリングスは、かなり田舎で、とにかく、暑かった。

そして、このツアーは、そんなアリススプリングスが拠点で、早朝からスタートした。

僕が、宿泊していたユースホステルでは、ミニバスのピップアップ時間が、「朝5時半」。

5分前には、宿の前で待機していたが、集合時間が10分過ぎても、何もやって来ない。

まだ辺りは、真っ暗だ。

ただ待つしかない。

20分くらい過ぎると、1台のミニバスがやって来た。そして、既に何人かバスに参加者が乗っている。僕以外の6人は、みんな女性だった。

僕が乗車した後も、他の宿に寄って、ツアー参加者をピックアップしていく。

しかし、ことごとく、乗り込んでくる参加者は、女性なのだ。

20人乗っているが、男性は、自分しかいない。

もしかして、ガールズツアーなんてことはないよね。。。

初めての海外現地発着ツアーで、女性ばかり乗り込んでくるもんだから、余計に不安に感じてくる。

結局、20分くらいピックアップする中で、最後の方に、男2人が乗り込んできた。

どうやらこれで参加者は、全員らしい。

なんと、参加者20人中、男性4人、女性16人という謎の男女比で、ツアーが始まった。笑

とりあえず、他に男子メンバーがいて、安心だ。

さて、もうこの時点で、

日本とツアーの雰囲気が全然違う。

それに、ツアーの詳しい日程がよくわからない。

日本のツアーのように、何時に、〇〇。何時半に、△△。

みたいな細かいスケジュールなんてない。

レジュメみたいなものもなく、ドライバーに連れられるままに、ツアーは進んでいく。

どうやら、直前になって、目的地が告げられるスタイルみたいだ。

まず、最初に訪れたのは、「ラクダ農場」だった。

意外と、可愛いラクダ。笑

なんか、ラクダに乗るというのが、ツアーに含まれてるらしい。

ということで、

オーストラリアで、人生初のラクダに乗った。

正直、乗り心地は、悪かったかな。笑

乗ってると、自分が飛び跳ねるし、落ち着いて乗れない。笑

因みに、面白かったのは、ラクダに乗って、ラクダが、立ち上がる瞬間。

ラクダは、最初に後ろ足を立てて、その後起き上がるのだが、足が長いので、前足を折ったまま、後ろ足を立てると、ものすごい角度ができるのだ。

地面に叩きつけられるかと思った。笑

因みに、ツアーのミニバスは、上の写真の奥にある感じ。

*5年前の話なので、現在は、色々変わってるかもしれない。*

後ろのコンテナには、みんなの荷物と寝袋などが積まれている。

ラクダ農場の後は、このミニバスで、2時間くらい移動して、キャンプ場に辿り着いた。

だが、初めてのツアースタイルで、自分は全然段取りがわからない。

ツアーリーダーが、せかせかと準備をし始めた。

どうやら昼食の時間らしい。

すると、

ツアーメンバーの若い子 (20才前後の子が多かった) が、自らツアーリーダーに対して、「自分は何か手伝えますか?」と聞きにいく。

そして、料理の準備を手伝い始めた。

あっという間に、食事の準備が出来て、ご飯を食べ終わると、使ったお皿や料理道具をツアーリーダーが、指示する前に洗い始めて、自分だけのものではなくて、他の人の皿も、率先して洗い始める。

仕事に積極的な人が多過ぎて、5,6人は何も仕事がない。僕もそのうちの一人だった。

その中で、その場所の掃除をし始める人もいた。

僕は、その光景を見て、ただただ、圧倒されてしまった。

日本人だと、絶対にリーダーの指示が出るまで動かない。それに皿洗いとか、掃除とか、自ら率先してやっていく人なんてほとんどいない。

でも、このツアーの参加者は、10人以上の人が、自ら考えて、どんどん行動に移していく人ばかりだった。

もしかしたら、ツアー参加者のほとんどが、女性だったからかもしれない。

にしてもだ。

僕は、高校時代、規律の厳しい硬式野球部だったが、みんな監督やキャプテンの指示を元に、いやいや動く人ばっかりだったし、仕事をしない人に対して、「なんであいつだけ働かないんだよ。」とケチつける人も多かった。

だが、今回のツアー参加者は、自ら進んで、皿洗いや掃除を始めて、何も仕事をしてない人を咎めたりする気配すらなかった。

そして、みんながあまりにも、ささっと仕事を終わらせていくもんだから、かなりスムーズに、次の段階へ進む。

ランチ後に、僕たちが向かったのは、

エアーズロック」だ。

最初に、エアーズロックの周りを歩いて、その後で、ビューポイントにやってきた。

あいにく、この時は曇りだったが、それでも、ナイスビューである。

因みに、エアーズロックの周辺は、ハエが大量にいた。

ずっと顔面にハエがこびり付いてくるので、虫が本当に苦手な人は、きついかもしれない。

次の日に、僕たちが訪れたのは、カタジュタの「ウォルパ渓谷」。

僕は、このツアーに参加して、カタジュタの存在を知って、当時は、エアーズロックのことしか知らなかったのだが、実際に訪れてみると、エアーズロックよりも、パワーを感じた。

結構疲れるハイキングではあったが、景色が凄い。

カタジュタのウォルパ渓谷は、正直、もう一回行きたいかもしれない。

渓谷の間を歩いていくハイキングコース。

このカタジュタやエアーズロック周辺の地域は、空の色が、「水色」だった。

普段目にする空の色って、「青色」が多いけれど、この周辺では、「水色」に見えた。

オレンジ色の岩黄緑色の木水色の空

このバランスが、最高だ。

最終日に、訪れたのは、

キングスキャニオン」。

渓谷の奥には、「エデンの園」という大きな水溜りもある。

ここは、凄い癒しのスポットって感じだった。

ツアー中のアクティビティーは、

エアーズロック、カタジュタ、キングスキャニオンを訪れ、ハイキングをしたり、ビューポイントから眺めたりするのが、メインだったが、

意外と、自由時間も多い。

エアーズロックとカタジュタは、距離が近かったが、キングスキャニオンは、少し離れていたので、移動時間も2,3時間くらいあり、カタジュタから、キングスキャニオンの方へ移動した時は、午後15時以降フリータイムの時もあった。

キングスキャニオン近くのキャンプ場に到着して、

ツアーリーダーが、「はい、今から夕飯まで自由時間ね。日暮れに、ここ集合で」と、一言告げて、自由時間が始まる。

自由時間のルールなども何もない。禁止事項もない。

急に、なんでもしていいよ。

という自由な環境になって、僕は、逆に何をしたらいいのかわからなかった。

自由な環境だからこそ、自立できる。

僕は、青春時代を禁止だらけの制限の多い環境で育った。

特に学校や部活では、禁止事項だらけで、自由時間でさえ、決まり事が多く、実質自分にできることは限られていた。だから、必然的に選択することなく、できることをやるだけだった。

だが、今回の自由時間は、「なんでもして良いよ。その代わり自己責任ね。」という制限のない環境だったのだ。

言われたことを従順にこなすことは得意だったが、

逆に何も指示がないと、何をしたらいいかわからない自分がいた。

しかし、欧米人のツアー参加者は、どんどん自分のやりたいことを行動に移していく。

僕は、衝撃を受けた。

指示を与えられずして、どんどんスピーディーに動いていく欧米人の姿を間近で見て、決断をすぐに下せない自分に対して、もどかしさも感じた。

自由時間になって、みんなは颯爽と、プールへ走っていく中、僕は、近くを写真を撮りながら散歩して、「自分は今、何をやりたいんだろう。」と自問し始めた。

その中で、僕は、ある行動に出た。

詳しくは、別の記事に書いてるので、興味のある人は、そちらを読んでみて欲しい。

関連記事 : 心の奥底から湧き上がってきた「強い願望」は、必ず実現する。

この写真は、キャンプツアーの最終日に、みんなで撮った集合写真だ。

あっという間の3日間だった。

毎朝、5時には起きて、昼は、自然の中をハイキングして、21時には、寝る。というかなり健康的な日々を送っていた。笑

このツアーの体験で、印象的なことは全部書いてきたが、実は、もう一つある。

それは、「満天の星」だ。

エアーズロック周辺の地域は、明かりも少なく、空気が乾燥しているので、夜中と早朝の星空が、ヤバイほどに綺麗だったのだ。

その頃は、写真の技術がなく、星空をうまく撮れなかったので、その光景を見せられないが、本当にビックリするほど、満天の星だった

その後、ニュージーランドやアメリカのモニュメントバレーでも満天の星を見たけれど、個人的には、このキャンプツアーで見た星が、No. 1だ。

因みに、20才の時、バケットリストに「満天の星を見ること」と書いていたのだが、予期せぬタイミングで、実現した。

この3日間を振り返って。

自分は、何を感じて、何を学んだのか。

このキャンプツアーを振り返って、考えさせられたことは、「自由」と『自立』だった。

3日間の経験を通して、

自立というのは、自由な環境によって、育つ。

ということを学んだ。

そして、自分で考えて行動する力が、少し養われたように思う。

制限の多い環境は、余計に「自立」から遠ざけてしまう。

日本人は、同年代の欧米人と比べて、精神的に自立出来てない人が非常に多い気がする。

それは、決まりの多い日本の義務教育に、一つの原因があるように思う。

精神的に自立している人は、経済的にも自立できるけれど、実は、経済的に自立していても、精神的に自立できてない人は、ものすごく多い。

「本当の自立」って、何なんだろうか?

僕は、今回の3日間のキャンプツアーで、色々考えさせられた。

でも、間違いなく言えるのは、「制限された環境から、自立心は育たない。」ということ。

もっと自分を自由な環境に放り投げて、自分の頭で考える力を養いたいと、心の底で、思うようになった。

短い期間だったが、楽しくて、色んな気付きもある濃密な時間を過ごせた気がする。

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海外の現地発着ツアーに、参加するには?

正直、日本の義務教育では、自分の頭で考えて行動する力は、養われない。

なので、「G-Adventures (ジー・アドベンチャーズ)」のような海外の若者向け「現地発着ツアー」に参加するのも、一つの手段として、凄いおすすめだ。

日本だと、「STA TRAVEL」という旅行会社が、こういう「海外の現地発着ツアー」をたくさん取り扱っている。

興味のある人は、サイトを覗いてみたり、問い合わせて、資料を取り寄せてみたりすると良いと思う。

因みに、店舗も、東京の池袋と五反田にあるので、実際に足を運ぶこともできる。

*僕は五反田を利用したことないが、池袋のスタッフさんは、今でも仲良くさせてもらっている。*

それか、僕に直接聞きたければ、ブログの問い合わせか、TiwitterのDMで、どうぞ。



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