2019年の4月に、約1ヶ月間、スリランカを一人で周遊したのだが、
その際、車やタクシーを使わずに、現地の人が主に利用する交通手段を使って移動してきた。
①トュクトュク、②バス、③鉄道 (電車)。
スリランカでの移動手段といえば、この3つが、基本だ。
それぞれの交通手段には、メリット・デメリットがあるのだが、これらを使いこなすことが出来れば、より素敵な旅を送れるはずだ。
今回は、トュクトュク、バス、鉄道を全て実際に利用してみて感じた、それぞれの移動手段の向き不向きを共有できたらいいなと思う。
スリランカで代表的な交通手段
① トュクトュク
まずは、三輪タクシーである「トュクトュク」。
「別名 : スリーウィーラー」と呼ばれているが、僕は現地で、このフレーズを一度も耳にしなかったので、もう死語だと思う。
さて、このトュクトュクという乗り物だが、
日本ではほぼ見かけないし、イマイチどんな感じなのか把握してない人は多いのではないだろうか。
簡単に言うと、バイクと車の中間の乗り物だ。
近場の移動に凄く便利で、小回りが効くが、
デメリットとしては、車よりスピードが出ないこと。
あと、バスや電車よりも、代金が高い。
スリランカの交通手段の中では高いが、日本のタクシーみたいに高くはないので、3時間とかの移動に使おうと思えば使える。
だが、トュクトュクは、何時間も乗ると、逆に凄く疲れてしまう。
個人的な体感として、トュクトュクのベストな移動時間は、
1時間以内の距離。
もし、1時間半とか、それ以上かかる距離を移動するのなら、出来るだけ、バスや鉄道での移動が、おすすめだ。
関連記事 : アヌラーダプラの「トュクトュク」は、僕らに任せろ!?
お金に余裕があるなら、車をチャーターする方が快適だが…。
② バス
日本のバスとスリランカのバスは、けっこう異なる点が多い。
日本のバスだと、高速バス (長距離系) とローカルバス (近場系) に分かれるが、スリランカは、基本一緒。
そして、スリランカのローカルバスは、超絶安い!
4時間の距離でも、300円くらいで行ける。
バスの種類は、大きく分けると、
インタシティーというエアコン付きのマイクロバスか、クーラーなしで窓全開スタイルの大型バスの2種類あって、
エアコン付きだと、通常バスの約2倍の料金だ。
スリランカって、基本年中暑い国だし、クーラーがないと暑くて死んじゃうと思うかもしれないが、これが、意外と涼しい。
窓が全開で、外から風が良い感じで入ってくるからだ。
もちろんバスが停車した時は暑いが、スリランカのバスは停車時間が鬼のように短いので、問題ない。
スリランカの大型バスは、バスの前方と後方の入り口のどちらから乗り降りできる。
バスには、運転手以外に、コンダクターという運賃を管理する人が必ず1人乗っていて、バスに乗車してしばらくすると、その人が「行き先はどこだ?」と聞いてきて、運賃を回収しにくる。
かなり安くて、便利なスリランカのバスだが、慣れるまでは、ちょいと使いづらい。
どちらかというと、旅の上級者向けの移動手段かもしれない。
これまでツアーしか参加したことない人が、いきなりスリランカのバスを使ったらシステムなどきちんと理解するまで、パニックになるかもしれない。
関連記事 : コロンボからアヌラーダプラへ。ローカルバスで、移動。
あと、意外と、近い距離は使いづらい。
スリランカのバスは、30分〜1時間以上の移動に便利な交通手段だ。
しかし、注意点が1つある。
山岳エリアである「キャンディ→ヌワラエリヤ、ヌワラエリヤ→エッラ、ウダワラウェ→デニヤーヤ」辺りは、バスを利用しない方が良い。
理由は、バス酔いするから。
僕は、普段バス酔いしない人だが、30分くらいで、ノックアウトされた。笑
日本にはないくらいのクネクネ道を40.50kmでぶっ飛ばして運転するので、最悪だ。笑
スリランカの高原地帯での長距離移動は、出来るだけ鉄道を利用しよう。
③ 鉄道 (電車)
スリランカの鉄道は路線が限られてる。
日本みたいに、たくさん路線はない。
だが、鉄道の多くは、素敵な景観の中を通る。
特に僕がおすすめな区間は、
・キャンディ駅 ⇔ ナヌオヤ駅 (特にハットン駅 ⇔ ナヌオヤ駅)
・ナヌオヤ駅 ⇔ エッラ駅
・ゴール駅 ⇔ コロンボ駅
特に、キャンディ駅からエッラ駅の間は、紅茶畑が車窓から見えて、南アジア随一の絶景と言われてる。
*キャンディ駅からエッラ駅の区間で、実際に紅茶畑が見えるのは、ハットン駅からナヌオヤ駅とナヌオヤ駅からエッラ駅の区間*
ゴールからコロンボの区間は、海岸沿いで、丘陵地帯とは違った光景を楽しめる。
しかも、ゴールからコロンボまでけっこう距離はあるが、電車だと、2時間半で着くのもメリット。(急行の場合)
因みに、上の電車の写真は、「ナインアーチブリッジ」という観光名所。
「エッラ」という欧米人に人気な町から、歩いて15,20分の場所にある。
僕もエッラに数日滞在したが、正直、ヌワラエリアよりも良い場所だ。
時間があるなら、ぜひ行ってみて欲しい。
余談だが、スリランカの正月時期 (4/11-4/17) は、ヌワラエリアがベストシーズンなので、現地のスリランカ人がみんなヌワラエリアへと向かう。
なので、この時期に、キャンディ駅からエッラ駅区間の鉄道に乗ると、「4時間半、満員電車に立ちっぱなし」という修行になるので、覚悟しよう。
通常の時期は、普通に座れるらしい。
関連記事 : キャンディからヌワラエリアまで、鉄道で移動。まるで、東京の満員電車を4時間半!?
鉄道 (電車) もバスと同じで、近場の移動には向かない。
でも、1時間〜6時間の移動には、便利な移動手段だ。
特に丘陵地帯での移動は、バスだとかなりバス酔いをするし、車窓からの眺めも綺麗なので、電車での移動が凄くおすすめだ。
まとめ (最後に)
最後に軽くまとめると、こんな感じ。
近距離 (0.5h) | 中距離 (0.5h〜1.5h) | 長距離 (1.5h〜6h) | |
トュクトュク | ◎ | ○ | × |
ローカルバス | × | ○ | ◎ |
鉄道 (電車) | × | ○ | ◎ |
◯× (マルバツ ) というのは、可能不可能ではなくて、あくまでも向き不向き。
快適に利用できる距離だと捉えて欲しい。
因みに、0.5h=30分。
バスは、長距離との相性が良いが、ヌワラエリアやエッラなどの丘陵地帯は、バス酔いしやすいので、電車がおすすめ。
旅の醍醐味は、結果ではなく、『過程』だ。
移動手段を上手く利用出来れば、きっとより素敵な旅を送れると思う。
是非、トュクトュク、バス、鉄道を上手く使いこなして、スリランカでの旅を楽しんで!
コメントを残す