スリランカを代表する2つの国立公園である
・ヤーラ国立公園 (Yala NP)
・ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)
*NP・・・National Parkの略。*
野生の「スリランカヒョウ」が生息し、国内の10個近くある国立公園の中でも、この2つが最も人気で、面積も大きい国立公園だ。
どちらも魅力的なのだが、
ご覧の通り、場所が、かなり離れている。
青ピン・・・ウィルパットゥ国立公園
赤ピン・・・ヤーラ国立公園
スリランカは、地形が入り組んでいることもあり、陸路で移動しようものなら、
ざっと、12時間くらいはかかるだろう。
それゆえ、
一度の旅行で、2つとも訪れるのは、おそらく日程的に厳しい人が、ほとんどだと思う。
なので、どちらか1つの国立公園に絞る必要があるのだが、
これが、なかなか迷いどころなのだ。
僕自身もどっちにしようか色々考えたし、迷う人は、きっと多いのではないだろうか。
ということで、今回は、
・ヤーラ国立公園 (Yala NP)
・ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)
*NP・・・National Parkの略。*
この2つの国立公園の『類似点』と『相違点』を書いてみたい。
これからスリランカを旅する上で、一つの参考になれば、嬉しいなと思う。
そもそも、「サファリ」って何?
早速、それぞれの国立公園について語りたいところだが、
まずは、日本人に馴染みのない「サファリ」について軽く説明したい。
「サファリ (Safari)」と言えば、アフリカを思い浮かべる人が多いかもしれない。
でも実は、インド🇮🇳やスリランカ🇱🇰でも、サファリは楽しむことが出来る。
*「サファリ (Safari)」とは、国立公園内をジープに乗って駆け巡り、野生動物を観察したり、写真を撮ったりするアクティビティのこと。アフリカでは、「ゲームドライブ」とも言われる。*
もちろん、広大な土地を持つアフリカと比べると、動物の種類の数は劣るが、
自然豊かなスリランカ🇱🇰には、
野生のヒョウ、ゾウ、バッファロー、孔雀、ナマケグマなど、固有種も、数多く生息している。
ただもちろん、動物園ではないので、どの動物と巡り合えるかは、運次第だ。
「90%の運」と「10%の技術」。笑
全然自分の思い通りには行かないが、毎回違う体験を味わえるのが、サファリの醍醐味だ。
「ヤーラNP」vs「ウィルパットゥNP」
① 見れる動物は、ほぼ一緒。
「ヤーラ国立公園 (Yala NP)」と「ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)」。
地理的な場所は、あれだけ離れているのだが、見れる動物の種類は、ほぼ同じである。
・孔雀 (ピーコック)
スリランカを代表する動物「孔雀 (ピーコック)」。
日本では動物園に行かない限り、まず出会えない動物なので、初めて見る時は、結構テンションが上がる。笑
でも、見慣れてくると、スルーされてしまう動物の一つでもある。
ちなみに、「ピーコック (Peacock)」は、スリランカの田舎に行けば、国立公園に行かなくても見ることができる。
ただ、羽を広げてる姿は、意外と、なかなか見れない。
・バッファロー (水牛)
水の中でも泳げる牛「バッファロー」。
普通の牛と違って、近づくと危ないので、その辺は注意が必要。
因みに、水牛から作られるヨーグルト (Curd) は、美味しいので、おすすめ!
関連記事 : スリランカのデザート『Curd (カード) & Kitul Treacle (孔雀椰子の花蜜)』が、めちゃ美味し。
・ミドリハチクイ (Bee-Eater)
カラフルな雀みたいな可愛い鳥「ミドリハチクイ (Bee-Eater)」。
サファリで、ジープが通る道の脇にある木に止まってることが多い。
・ジャッカル (Jackal)
スリランカに生息するジャッカルの見た目は、狐よりも、犬に似てる。
かなり警戒心が強いので、近距離では見れないことが、ほとんど。
・クロエリウサギ (Black-Naped Hare)
たまに、ひょこっと顔を見せる「クロエリウサギ (Black-Naped Hare)」。
野生のウサギって、飼育されてるウサギと違って、かなり自由奔放だ。
・リクオオトカゲ (Land Monitor)
普通、野生動物は、朝と晩に遭遇しやすいが、
この「リクオオトカゲ (Land Monitor)」は、明るい時間帯によく姿を見せる。
・ハイイロオナガザル (Tufted gray langur)
スリランカや南インドでよく見かける「ハイイロオナガザル (Tufted gray langur)」。
この猿は、近くにヒョウがいると、警戒音を出す。
なので、マダラジカ (Spotted deer) と共に、ヒョウを見つけるためのキーマンでもある。
・サンバー (Sambar deer)
これは、「サンバー」の雌。
オスは、なかなか立派なツノを持っている。
スリランカとインドに生息する鹿の一種だ。
・アカマングース (Mongoose)
「アカマングース (Mongoose)」。
ちっこいので、なかなか見つけるのは、大変だが、ひょっこり現れる。
・カンムリワシ (Crested serpent eagle)
「カンムリワシ (Crested serpent eagle)」というワシの一種。
この鳥は、「ウィルパットゥ国立公園」で見たが、「ヤーラ国立公園」では見なかった。
でもおそらく、どっちでも見れるはず。
スリランカは、カワセミ、フクロウ、ワシも数種類、他にもたくさん野鳥がいる。
・スリランカヒョウ (Leopard)
スリランカのサファリにおける最大の目玉、
「ヒョウ (Leopard)」。
だが、なかなか御目に出来ない。
アフリカでも、ヒョウを見つけるのは難しい。
ライオンみたいに、スキだらけのネコ科ではなく、非常に警戒心も強いからだ。
「ウィルパットゥ国立公園」、「ヤーラ国立公園」、どちらにも生息してるが、どっちの国立公園の方が、見つけやすいとかはない。
数も少ないし、非常に気まぐれな動物なので、運次第だ。
時期で言うと、一応、3月が、ベストシーズンであるが、
2〜6月の間だと、2日サファリやれば、一回出会えるかなくらいの割合かな。
でも、3日間一度も見れないこともあるし、半日で見れることもある。
・スリランカゾウ (Elephant)
「スリランカゾウ (Elephant)」。
ゾウに関しては、ウィルパットゥよりも、ヤーラの方が多い。
ウィルパットゥには、一頭しかいない。
もしゾウが凄い好きであれば、「ウダワラウェ国立公園」が、おすすめ!
因みに、ナマケグマは、ウィルパットュで、5,6月頃なら、出会いやすいようだ。
② 自然環境も、似てる。
生息している野生動物が、ほぼ一緒なのは、自然環境が、似てるからである。
・ヤーラ国立公園
基本的に、サファリロードは、こんな感じ。
時々、池のような水溜りや平原のようなスペースが現れるが、背丈の低い森の中だ。
これは、公園内ではなくて、公園事務所近くの風景だが、
ヤーラの自然は、こういうイメージ。
空が、広々と感じるような国立公園だ。
・ウィルパットゥ国立公園
それに対して、
ウィルパットゥ国立公園は、木の密集具合が、濃い感じ。
木がより生い茂ってるんだよね。
正直、どちらの国立公園もかなり似てるけど。
おすすめは、どっち!?
結局、どっちも似てるから、自然環境と野生動物に関してで、選ぶのは困難だ。
でも、地理的な場所で言うと、
「ヤーラ国立公園 (Yala NP)」は、南西部のビーチエリアに近いので、ビーチ沿いのリゾートホテルに泊まったついでに訪れるのが、スタンダードである。
「ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)」は、北西部の世界遺産であるアヌラーダプラが、拠点となるので、スリランカの文化遺産を楽しむ目的の観光をしたい人は、ウィルパットゥ国立公園が、おすすめだ。
現代人は、遺跡よりも、ビーチがお好きなようで、ヤーラ国立公園の方が、ウィルパットュ国立公園よりも、圧倒的に、観光客が多い。
なので、ジープの台数が多く、ヒョウを見つけても、すぐに他のジープが集まってきて、それに鬱陶しく感じたヒョウは、茂みの奥にすぐ逃げてしまうのが、少し難点だ。
本格的に、写真を撮りたいなら、
ウィルパットゥ国立公園の方が、少しは写真を撮ることに集中しやすいだろう。
それでも、ジープは、集結してしまうが。
まとめ
スリランカの観光で、楽しみたいメインの目的が、
・ビーチなら、「ヤーラ国立公園」。
・遺跡系なら、「ウィルパットュ国立公園」。
が、おすすめ。
実際にどちらも訪れた僕の個人的な好みだと、
ウィルパットゥ国立公園の方が、好きだったかな。
因みに、ゾウが好きな人は、「ウダワラウェ国立公園」か「ミンネリヤ国立公園」が、ベターだ。
そして、もっとコアな固有種、カオムラサキラングールやガマクチヨタカを見たい方は、「シンハラージャ森林保護区」が、おすすめだ。
ヤーラやウィルパットゥでは、ゴリゴリの固有種は、見られない。
最後に
「ヤーラ国立公園」と「ウィルパットュ国立公園」は、大して変わらないので、観光の目的に合わせて、地理的に訪れやすい方を選ぶのが、ベストだと思う。
シーズンは、どちらも、2月〜6月くらい。
ベストシーズンは、3月前後だ。
他の時期でも、10月〜12月は、雨が多いらしい。
僕が書ける情報は、今のところ以上かな。
サファリは、とてもおすすめだ。
動物園では決して味わうことのできないものがある。
自然や野生動物を観察していると、色んな気づきを得られると思う。
アフリカで、サファリの経験がある人も、またスリランカのサファリは、アフリカのサファリとは、全然違うので、また新たな発見があるはずだ。
この記事を読んでも、まだ迷うのであれば、「直感」で選ぶのが良いだろう。
直感や内なる声は、いつも自分が今すべきことを教えてくれる。
関連記事 : 「ヤーラ国立公園」で、1日ジープサファリ。レオパードを見つけるのは、やっぱり大変!?
関連記事 : ウィルパットュ国立公園で、半日のサファリツアーに参加。
それぞれの国立公園に関する詳しい記事は、上記の記事に書いてるので、もっと掘り下げたい人は、参考にどうぞ。
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