スリランカを代表する2つの国立公園である
・ヤーラ国立公園 (Yala NP)
・ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)
*NP・・・National Parkの略。*
野生の「スリランカヒョウ」が生息し、国内の10個近くある国立公園の中でも、この2つが最も人気で、面積も大きい国立公園だ。
どちらも魅力的なのだが、
ご覧の通り、場所が、かなり離れている。
青ピン・・・ウィルパットゥ国立公園
赤ピン・・・ヤーラ国立公園
スリランカは、地形が入り組んでいることもあり、陸路で移動しようものなら、
ざっと、12時間くらいはかかるだろう。
それゆえ、
一度の旅行で、2つとも訪れるのは、おそらく日程的に厳しい人が、ほとんどだと思う。
なので、どちらか1つの国立公園に絞る必要があるのだが、
これが、なかなか迷いどころなのだ。
僕自身もどっちにしようか色々考えたし、迷う人は、きっと多いのではないだろうか。
ということで、今回は、
・ヤーラ国立公園 (Yala NP)
・ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)
*NP・・・National Parkの略。*
この2つの国立公園の『類似点』と『相違点』を書いてみたい。
これからスリランカを旅する上で、一つの参考になれば、嬉しいなと思う。
そもそも、「サファリ」って何?
早速、それぞれの国立公園について語りたいところだが、
まずは、日本人に馴染みのない「サファリ」について軽く説明したい。
![](https://lonewolf17.com/wp-content/uploads/2020/04/P4040552-1-300x225.jpg)
「サファリ (Safari)」と言えば、アフリカを思い浮かべる人が多いかもしれない。
でも実は、インド🇮🇳やスリランカ🇱🇰でも、サファリは楽しむことが出来る。
*「サファリ (Safari)」とは、国立公園内をジープに乗って駆け巡り、野生動物を観察したり、写真を撮ったりするアクティビティのこと。アフリカでは、「ゲームドライブ」とも言われる。*
もちろん、広大な土地を持つアフリカと比べると、動物の種類の数は劣るが、
自然豊かなスリランカ🇱🇰には、
野生のヒョウ、ゾウ、バッファロー、孔雀、ナマケグマなど、固有種も、数多く生息している。
ただもちろん、動物園ではないので、どの動物と巡り合えるかは、運次第だ。
「90%の運」と「10%の技術」。笑
全然自分の思い通りには行かないが、毎回違う体験を味わえるのが、サファリの醍醐味だ。
「ヤーラNP」vs「ウィルパットゥNP」
① 見れる動物は、ほぼ一緒。
「ヤーラ国立公園 (Yala NP)」と「ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)」。
地理的な場所は、あれだけ離れているのだが、見れる動物の種類は、ほぼ同じである。
・孔雀 (ピーコック)
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スリランカを代表する動物「孔雀 (ピーコック)」。
日本では動物園に行かない限り、まず出会えない動物なので、初めて見る時は、結構テンションが上がる。笑
でも、見慣れてくると、スルーされてしまう動物の一つでもある。
ちなみに、「ピーコック (Peacock)」は、スリランカの田舎に行けば、国立公園に行かなくても見ることができる。
ただ、羽を広げてる姿は、意外と、なかなか見れない。
・バッファロー (水牛)
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水の中でも泳げる牛「バッファロー」。
普通の牛と違って、近づくと危ないので、その辺は注意が必要。
因みに、水牛から作られるヨーグルト (Curd) は、美味しいので、おすすめ!
関連記事 : スリランカのデザート『Curd (カード) & Kitul Treacle (孔雀椰子の花蜜)』が、めちゃ美味し。
・ミドリハチクイ (Bee-Eater)
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カラフルな雀みたいな可愛い鳥「ミドリハチクイ (Bee-Eater)」。
サファリで、ジープが通る道の脇にある木に止まってることが多い。
・ジャッカル (Jackal)
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スリランカに生息するジャッカルの見た目は、狐よりも、犬に似てる。
かなり警戒心が強いので、近距離では見れないことが、ほとんど。
・クロエリウサギ (Black-Naped Hare)
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たまに、ひょこっと顔を見せる「クロエリウサギ (Black-Naped Hare)」。
野生のウサギって、飼育されてるウサギと違って、かなり自由奔放だ。
・リクオオトカゲ (Land Monitor)
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普通、野生動物は、朝と晩に遭遇しやすいが、
この「リクオオトカゲ (Land Monitor)」は、明るい時間帯によく姿を見せる。
・ハイイロオナガザル (Tufted gray langur)
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スリランカや南インドでよく見かける「ハイイロオナガザル (Tufted gray langur)」。
この猿は、近くにヒョウがいると、警戒音を出す。
なので、マダラジカ (Spotted deer) と共に、ヒョウを見つけるためのキーマンでもある。
・サンバー (Sambar deer)
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これは、「サンバー」の雌。
オスは、なかなか立派なツノを持っている。
スリランカとインドに生息する鹿の一種だ。
・アカマングース (Mongoose)
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「アカマングース (Mongoose)」。
ちっこいので、なかなか見つけるのは、大変だが、ひょっこり現れる。
・カンムリワシ (Crested serpent eagle)
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「カンムリワシ (Crested serpent eagle)」というワシの一種。
この鳥は、「ウィルパットゥ国立公園」で見たが、「ヤーラ国立公園」では見なかった。
でもおそらく、どっちでも見れるはず。
スリランカは、カワセミ、フクロウ、ワシも数種類、他にもたくさん野鳥がいる。
・スリランカヒョウ (Leopard)
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スリランカのサファリにおける最大の目玉、
「ヒョウ (Leopard)」。
だが、なかなか御目に出来ない。
アフリカでも、ヒョウを見つけるのは難しい。
ライオンみたいに、スキだらけのネコ科ではなく、非常に警戒心も強いからだ。
「ウィルパットゥ国立公園」、「ヤーラ国立公園」、どちらにも生息してるが、どっちの国立公園の方が、見つけやすいとかはない。
数も少ないし、非常に気まぐれな動物なので、運次第だ。
時期で言うと、一応、3月が、ベストシーズンであるが、
2〜6月の間だと、2日サファリやれば、一回出会えるかなくらいの割合かな。
でも、3日間一度も見れないこともあるし、半日で見れることもある。
・スリランカゾウ (Elephant)
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「スリランカゾウ (Elephant)」。
ゾウに関しては、ウィルパットゥよりも、ヤーラの方が多い。
ウィルパットゥには、一頭しかいない。
もしゾウが凄い好きであれば、「ウダワラウェ国立公園」が、おすすめ!
因みに、ナマケグマは、ウィルパットュで、5,6月頃なら、出会いやすいようだ。
② 自然環境も、似てる。
生息している野生動物が、ほぼ一緒なのは、自然環境が、似てるからである。
・ヤーラ国立公園
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基本的に、サファリロードは、こんな感じ。
![](https://lonewolf17.com/wp-content/uploads/2020/04/P4201173のコピー-1-300x225.jpg)
時々、池のような水溜りや平原のようなスペースが現れるが、背丈の低い森の中だ。
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これは、公園内ではなくて、公園事務所近くの風景だが、
ヤーラの自然は、こういうイメージ。
空が、広々と感じるような国立公園だ。
・ウィルパットゥ国立公園
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それに対して、
ウィルパットゥ国立公園は、木の密集具合が、濃い感じ。
木がより生い茂ってるんだよね。
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正直、どちらの国立公園もかなり似てるけど。
おすすめは、どっち!?
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結局、どっちも似てるから、自然環境と野生動物に関してで、選ぶのは困難だ。
でも、地理的な場所で言うと、
「ヤーラ国立公園 (Yala NP)」は、南西部のビーチエリアに近いので、ビーチ沿いのリゾートホテルに泊まったついでに訪れるのが、スタンダードである。
「ウィルパットゥ国立公園 (Wilpattu NP)」は、北西部の世界遺産であるアヌラーダプラが、拠点となるので、スリランカの文化遺産を楽しむ目的の観光をしたい人は、ウィルパットゥ国立公園が、おすすめだ。
現代人は、遺跡よりも、ビーチがお好きなようで、ヤーラ国立公園の方が、ウィルパットュ国立公園よりも、圧倒的に、観光客が多い。
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なので、ジープの台数が多く、ヒョウを見つけても、すぐに他のジープが集まってきて、それに鬱陶しく感じたヒョウは、茂みの奥にすぐ逃げてしまうのが、少し難点だ。
本格的に、写真を撮りたいなら、
ウィルパットゥ国立公園の方が、少しは写真を撮ることに集中しやすいだろう。
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それでも、ジープは、集結してしまうが。
まとめ
スリランカの観光で、楽しみたいメインの目的が、
・ビーチなら、「ヤーラ国立公園」。
・遺跡系なら、「ウィルパットュ国立公園」。
が、おすすめ。
実際にどちらも訪れた僕の個人的な好みだと、
ウィルパットゥ国立公園の方が、好きだったかな。
因みに、ゾウが好きな人は、「ウダワラウェ国立公園」か「ミンネリヤ国立公園」が、ベターだ。
そして、もっとコアな固有種、カオムラサキラングールやガマクチヨタカを見たい方は、「シンハラージャ森林保護区」が、おすすめだ。
ヤーラやウィルパットゥでは、ゴリゴリの固有種は、見られない。
最後に
「ヤーラ国立公園」と「ウィルパットュ国立公園」は、大して変わらないので、観光の目的に合わせて、地理的に訪れやすい方を選ぶのが、ベストだと思う。
シーズンは、どちらも、2月〜6月くらい。
ベストシーズンは、3月前後だ。
他の時期でも、10月〜12月は、雨が多いらしい。
![](https://lonewolf17.com/wp-content/uploads/2020/04/P4040573-1-300x225.jpg)
僕が書ける情報は、今のところ以上かな。
サファリは、とてもおすすめだ。
動物園では決して味わうことのできないものがある。
自然や野生動物を観察していると、色んな気づきを得られると思う。
アフリカで、サファリの経験がある人も、またスリランカのサファリは、アフリカのサファリとは、全然違うので、また新たな発見があるはずだ。
この記事を読んでも、まだ迷うのであれば、「直感」で選ぶのが良いだろう。
直感や内なる声は、いつも自分が今すべきことを教えてくれる。
関連記事 : 「ヤーラ国立公園」で、1日ジープサファリ。レオパードを見つけるのは、やっぱり大変!?
関連記事 : ウィルパットュ国立公園で、半日のサファリツアーに参加。
それぞれの国立公園に関する詳しい記事は、上記の記事に書いてるので、もっと掘り下げたい人は、参考にどうぞ。
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