2019年12月5日に、ストックホルムで開催される「Avicii Tribute Concert」を見に行くため、僕は、はるばる北欧のスウェーデンまでやって来た。
そのコンサートのためだけに、ストックホルム行きを決めたのだが、また来る機会は、なかなかないと思ったので、2,3日滞在を延ばし、少しストックホルム市内の街歩きもすることに。
その際に、僕は、『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』という現代写真の美術館に足を運んだのだが、
これが、予想以上に良かった!
今回は、実際に訪れたその時の正直な感想を書きたいなと思う。
まず、この場所「フォトグラフィスカ (Fotografiska)」をどうやって見つけたかというと、
Google マップで、ストックホルム市内をスクロールしながら、「何か面白い場所はないかなぁ。」と探していた時に、たまたま発見した。
少しググった情報によると、どうやらこの場所は、現代美術の写真館であり、カフェも併設されている建物のようだ。
フォトグラフィスカ (Fotografiska)
ストックホルム随一の観光スポット!?
僕は今、東京の飲食店で働いているのだが、「写真家」としても活動している。
だが、対象としてるのは、「自然と野生動物」がメインで、
*最近では、古代文明やイスラム建築にも、強い関心がある。*
同じ写真でも、現代美術系には、全然興味がない。
僕は、ワイルドな生き生きとした自然を撮るのが好きであって、アーティステックな写真を撮ったり、加工して無いものを作りあげるスタイルの写真には、正直、あまり関心を持てないのだ。
だから、日本にいる時は、ほぼそういう写真を見に行かない。
でもせっかく、遥々、ストックホルムまでやって来たし、自分と違うジャンルの写真をみることで、何か今後の自分の写真にプラスとなるインスピレーションを少しは得られるかもしれないと思ったので、今回は、行ってみることにした。
因みに、ここは、0階。
建物の入り口を抜けると、ショップのスペースが現れる。
正面奥にあるカウンター (上の写真の) で、入場料「165Kr (約1800円)」を支払い、写真の展示エリアやカフェ・レストランのあるフロアへ入ることが出来る。
チケットを購入し、入場したら、まず、左端にある階段 (上の写真の左に写っている) を降ると、「ロッカールーム」と「トイレ」がある。
みんなここで、ジャケットやコートをハンガーにかけたり、荷物をロッカーに入れて、それから、写真の展示フロアへ。
因みに、「中の写真撮影は、オッケー!」だ。
でも、館内は、ゆったりとした音楽が流れていて、静かに作品を嗜んでる人が多いので、あまりカシャカシャと、音は立てない方が良い。
周りの人に迷惑をかけない範囲で、写真を撮ろう。
Erik Johansson / Places Beyond
僕は、全然下調べをせずに、フォトグラフィスカへやって来たので、誰のどんな作品が展示されてるのか、具体的には何も知らないまま、写真展の見学を始めた。
なので、初めは全然よくわからなかったのだが、作品を見る度に、徐々に、これらの作品のアーティスト性を理解していった。
この絵は、室内にも、屋外にも見える。
個人的に、お気に入りの作品の1つ。
これを初めて見た瞬間、凄く面白いと思った。
こういう発想は、今まで自分の人生で、一度も考えたことなかった。
羊の毛が雲になるなんて。しかも、黒い毛の羊も入れて、それは、スモッグになるあたりも好き。
白い羊だけだと、全体的なバランス的に、微妙だった気がするし、黒い羊が良いアクセントになっている。
これは、孤島の下側 (水面下の部分) が、まさかの魚になっている。笑
この発想も、凄く面白い!
もし現実世界で、島からダイビングして水面に潜った時に、実は、この島が、魚の背びれ部分だったことを知ったら、遺跡を発掘した気分で、凄くワクワクするんだろうな。
全てではないが、作品のほとんどは、「タイトル」がついている。
タイトルを見る前に、作品だけを見て、「この作品のタイトルが、何なんだろうか!?」と勝手に想像しながら、絵を見るのが、凄く楽しい。
中でも、タイトルを推測するのが、個人的に1番難しかったのは、この上の作品。
谷というか、崖下に球体のマグマがあるのだが、地上部分は、曇ってるし、明け方か、夕方の少し暗い感じ。
僕は、作品のタイトルを考えても、全く思いつかなかった。
この作品のタイトルは、
「Don’t Look Back」。
お気に入り、素晴らしい。
展示スペースの中で、
どうやってこれらの作品を作ったのか。撮影から、フォトショップでの加工までの過程を見れる「動画」も流れていた。
*展示フロアで流れてる「動画」は、上のインスタの動画よりも、長く尺で、細部まで、作品完成までのプロセスを見ることが出来ます。*
それを見ると、
アーティストの発想の素晴らしさと、どれほど1つの作品に時間がかかっているのがわかる。
Nordic Life
0階は、2つのセクションがあり、奥のセクションでは、『Nordic Life』という作品の展示が行われていた。
北欧人の生活ということで、スウェーデンのみならず、ノルウェーなどの特徴的な生活の一部が写真で表現されていて、
北欧を全然知らない日本人からすると、北欧をより知れる1つのきっかけとなって、凄く良かった。
これが、フォトグラフィスカ流の鑑賞方法。
また、フォトグラフィスカの館内では、面白いサービスがある。
フロアで、シャンパンが売られていて、グラスでシャンパンを飲みながら、作品の鑑賞が出来るのだ。
こんな感じで、ドリンクを売ってる人がいるので、シャンパンを飲みながら、お洒落に、作品を楽しむことも出来る。
因みに、アルコールが苦手な人は、ノンアルコールも販売されてるみたいなので、クレジットカードを持っていくと良い。
座るスペースもあるので、休憩しつつ、じっくりと見て回ることができる。
2階は、お洒落な「カフェ&レストラン」。
2階には、お洒落なカフェとレストランがある。
*2階といっても、日本だと3階にあたるフロアなのだが、*
レストランは、1人4000円で、2人様からのコースメニューのみだったが、カフェは、気軽に利用できる。
シナモンロールやカルダモンロール、ドリンクも色々ある。
スウェーデンらしい、シンプルでお洒落なカフェなので、写真を見に行くなら、是非、カフェも行った方が良い。
レストランは、お洒落だし、美味しそうだったけど、値段が高いので、ここではなく、外のレストランで食べる人が多くなると思う。
フォトグラフィスカへ実際に、行ってみた正直な感想。
『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』の建物の入り口横の看板に、今の期間、どんな作品が展示されてるのかが、表記されている。
大体、3ヶ月ごとに、展示する作品を入れ替えてるようだ。
僕が、訪れたのは、2019年12月6日だったので、
ちょうど、Erik Johansson (エリック・ヨハンソン) というアーティストの「Places Beyond」が、展示開始された日だった。
フォトグラフィスカに展示されていた、6つの異なるセクション (Nordic Life, Erik Johansson, …) を全て見たのだが、
個人的に、最も印象的だったのは、
ダントツで、
Erik Johansson (エリック・ヨハンソン) の「Places Beyond」。
特に、エリックの作品は、発想が、素晴らしい!
彼の発想力は、非常に柔軟で、圧巻だ。
自分がこれまでに考えたことのない発想で、凄く自分の創造性が、彼の作品を楽しむことによって、活性化された気がする。
なんか、頭がスカッとしたというか、右脳に良い刺激が与えられた感じだ。
また、エリックの作品は、観賞していて、とても楽しめた。
ただ作品が掛けられてるだけじゃなくて、訪れた人が楽しめるような工夫が、随所にあり、子供の頃のピュアさを思い出させてくれたように思う。
エリックのInstagramを見てみる→@erik.joh
僕は、彼とは全然違うアーティスト・写真家を目指しているが、
作品のタイトルの付け方だったり、ユニークな発想は、これからの自分の活動にとって、とても勉強になった。
たまたま、自分の行ったタイミングが、エリックの展示期間で、凄く運が良かったなぁと思う。
それも、Avicii のおかげだ。
ストックホルムへ連れてきてくれて、ありがとう。笑
関連記事 : オーストラリア留学中、Avicii のライブへ行き、『自分が、人生を本気で生きてないこと』を見透かされた。
関連記事 : Thank You Avicii, We Love You♡ @Avicii Tribute Concert
ショップも、立ち寄る価値あり。
作品を見終えたら、ショップも見ていくと良い。
売られてる製品の質も、北欧クオリティーで良いし、何より見ていて、楽しかった。
彼の作品集やグッズを買うのもありだと思うし、
その時期に展示されている作品じゃない商品も売られているので、おすすめだ。
因みに、僕は、「Once upon a time I wanted to be… (昔自分がなりたかったものは、…)」という本を買った。
今度、書き込みながら、ワークをしてみる予定だ。
最後に
フォトグラフィスカを訪れた印象は、その時に、どの作品が展示されてるかによって左右されるかもしれないが、シンプルでお洒落なストックホルムらしい建物で、この施設のコンセプトは、とても素晴らしいなぁと感じた。
「楽しみ方の提供」というか、
日本には、ストックホルムの『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』のような施設はないので、凄く新鮮だったし、もっと人々に芸術を楽しんでもらうには、こういった環境・施設の存在が、重要だなぁとも感じた。
だが、日本は人口が多いので、こういう場所を作ると人で溢れて、逆に作品を鑑賞しずらくなりそうだから、スウェーデンのように程よい人口の国の方が、こういったスタイルの写真美術館は、向いているのかもしれない。
*2019年の12月に、フォトグラフィスカが、ニューヨークでも、オープンしたようだ。*
こういう程よくコンパクトな写真美術館は、日本にないので、是非、ストックホルムにいるなら、是非、訪れて欲しいなと思う。
芸術 (アート)・建築・デザインが好きな人には、特に、
『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』へ、足を運んでみて欲しい。
アクセス (セーデルマルム地区)
『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』の行き方・アクセス方法であるが、
場所は、ストックホルム市内のセーデルマルム島にある。
・赤ピン (フォトグラフィスカ)
・青ピン (Slussen駅)
最寄駅の「Slussen (スルッセン駅)」から、徒歩で約10分の場所だ。
因みに、セーデルマルム地区で買い物して、その後に、徒歩で行く場合、どの道、「Slussen (スルッセン駅)」の方から回って行く必要がある。
なので、行き方としては、
「Slussen (スルッセン駅)」まで電車で行き、そこから、徒歩で行くか。
もしくは、タクシーやUberを利用して、直接、『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』へ行くのが、ベストだ。
個人的には、タクシーやUberが、おすすめ!
おまけ (フォトグラフィスカの情報)
Erik Johansson (エリック・ヨハンソン) の作品は、2020年の3月15日まで、この『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』にて、展示されているようだ。
*大好評につき、3月1日展示終了ではなく、3月15日まで、延長された。*
彼の作品は、本当に素晴らしいので、ストックホルムにいるなら、是非足を運んで欲しい。
『フォトグラフィスカ (Fotografiska)』の営業時間は、
・日曜から水曜 → 朝の9時〜夜の11時まで。
・木曜から土曜 → 朝の9時〜夜中の1時まで。
結構、夜遅くまで空いてるので、最悪ディナーの後でも、オッケーだ。
エリックのInstagramを見てみる→@erik.joh
エリックの「公式サイト」を覗いてみる。
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